舞台『昔の日々』日生劇場にて☆ | ハープシンガー Nao Cumy なおくみ(西塔 紅美 PSYTO Cumy) の プライベートブログ☆

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ハープシンガー・シンガーソングライター・ケルティックハープ・ライアー・ヒーリング・女優・歌手・モデル・詩人
CM、TV、アート系洋画出演を経て東京ビッグサイトで歌手デビュー。
2017年イギリスでケルティックハープと出会い愛と祈りと感謝の音を歌い奏でている

☆日生劇場にて☆

  ハロルド•ピンター 作
  デヴィッド•ルヴォー 演出
『昔の日々』を観てきました。

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2014-6-15☆

ディーリィ役  堀部圭亮さん 
ケイト役         若村麻由美さん
アンナ役         麻実れいさん     の3人芝居。


初め感じた感想は、最初から最後まで理解できませんでした。

そのせいもあって、ケイト役の若村麻由美さんが、すごく泣いているのを、よくあんなに泣けるなあ、と漠然と思ってしまったほど。正直、面白い、とは感じられなかったんです。

ですが、観劇後に配られたリーフレットによる解釈と、パンフレットに記載された

「理解できない」からといって不安にならないで欲しい。

との、演出家であるデヴィッド•ルヴォー自身の言葉で、急に面白さや興味が湧き上がるのを感じました。

自由に受け止めてみた理解や解釈が深まれば深まるほど、突き詰めれば突き詰めるほどに、心の奥底に直接迫る、そんな演目だと思い、

きっと、観れば観るほど、演者であれば、演じれば演じるほど、ケイトの、そして、アンナの涙は、深くなっていくのではないか、とも感じました。

観終わった直後には、また観たいとは思えなかったのに、噛み砕いてみると、もう一度観てみたいと感じさせられる、いや、観なくちゃいけないとも思わせる、

急に大人になってしまったような感覚にも陥る、知的で不思議なお話。

後から、じわじわ効いてきて、40を過ぎたころに観たら、(そのときの状況によっては)すごく真に迫ってきそうで恐ろしいだろうとも予想される、心理的な怖さも持ち合わせる作品だとも思いました。

そのときだけ面白くて、後に残らない作品も、その場を楽しむのには良いけれど、その後もずっと尾を引いたり、深く考えさせられる、考えてしまう作品、心に染み入る作品や、メッセージ性の強い作品のほうが、私は好きだな。と、改めて思いました。

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ハロルド•ピンター 作
デヴィッド•ルヴォー 演出

『昔の日々』

東京での公演は15日のこの日が最後で、19日~22日までは、大阪の梅田芸術劇場で公演するそうです。

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とっても知的な大人向けの作品。

この演目を観た誰かと、語り合ってみたいです。

西塔紅美/Nao Cumy