環境と文学フォーラムとアボリジニの歌 | ハープシンガー Nao Cumy なおくみ(西塔 紅美 PSYTO Cumy) の プライベートブログ☆

ハープシンガー Nao Cumy なおくみ(西塔 紅美 PSYTO Cumy) の プライベートブログ☆

ハープシンガー・シンガーソングライター・ケルティックハープ・ライアー・ヒーリング・女優・歌手・モデル・詩人
CM、TV、アート系洋画出演を経て東京ビッグサイトで歌手デビュー。
2017年イギリスでケルティックハープと出会い愛と祈りと感謝の音を歌い奏でている


2010年9月24日



今日も、とても寒かったですねー


そして今日も 早稲田大学にて、一日中お勉強してきましたー



明日もあるので、それぞれ印象に残った言葉など簡単にまとめまっす。




「文学にみる環境正義と現代的意義」

 ~シェリー・モーリス コンサート~


【出演】


○(司会) 佐藤アヤ子さん

明治学院大学教授、翻訳家



○グレアム・ギブソンさん

カナダの小説家・批評家・バードウオッチャーで環境運動を行う


 ・私たちは愛していないものを救うことはできない

 ・人間が自然界において、どれだけ違う扱いをされているのか

 ・社会的環境的に人間はあまりに依存しきっている

 ・何をしていたか「別に何も」 だけど、この「何も」というところに大きな意味がある


驚いたのは森林浴の大切さ。

3日間森林で過ごすことで、ガンや様々な病気の免疫力が50%も増したり、

入院中などに窓から風景(絵画でもいい)が見えるほうが回復力を増すことなど!

確かに私たちは、公演や緑を見るとリラックスして、少し不安が減ったりしますよね。

グレアムさんの言う、人間がした間違いから自然を守る行い。

身近な緑や、鳥や動物たちが教えてくれているのかもしれませんね。



○シャマン・ラポガンさん

台湾のタオ族でタオ語の保存にも取り組むシャマンさん。

草でできた家に住み、とても貧しかった子どもの頃の原始的な暮らしの写真から近年の写真まで、海の砂浜のゴミ山の写真やふんどしでの漁の写真などをひとつひとつ説明して下さいました。

 ・タオ族にとっては1年は、4つではなく飛魚の旅客に伴い3つのシーズンであること。

 ・海の神へ、鳥の内臓や芋をお供えし、男たちは海が荒れている時でも生きていくために漁へ出なくてはならないこと。

 ・海は私のオフィス、海はとても魅力的

 ・海に化粧するための船、海のためにお化粧する船


面白いと思ったのは、シーラという魚は男性しか食べず、マグロは美味しいからと女性も口にするということ。

その理由は、食べ過ぎると自然体系が崩れてしまうから だとか。



○シェリー・モーリスさん

オーストラリアのアボリジニのシンガーソングライター

2010年バンクーバーで開催された冬季オリンピックにて”Swept Away”を歌う


 ・伝統的な名前は様々な自然から名付けられる

 ・我々が土地を所有するのではなく、土地が我々を所有する


誕生後、シドニーの白人家族の養女となり、大人になってから本当の家族と会うためにダーウィンへ移り住んだシェリーさん。

アコースティックギターとピアノの弾き語りで5曲歌ってくださいました。

彼女の詩や言葉はとてもストレートに届き、その中でもやっぱり、

2つの家族を思った歌、ピアノ弾き語りバラード”Swept Away”が印象的でとても心に響きました。




環境正義という言葉は1980年にできたそう。

食べ過ぎないように、採りすぎないように、そして、残さないように、

毎日食事ができるという喜びに、恵に感謝ですクローバー






(早稲田大学 小野梓記念館では、「広河隆一写真展 人間の戦場43年」 が行われていました。

 パレスチナやチェチェンやレバノン、日本を含む国々で撮影された約80点の写真。

 リアルに写されるその一枚一枚には、哀しみだなんて言葉では言い表せないほどの真実が、ただ、そこにあり、

 涙を流しても、そこにあった幸せは、そこにあった風景は、そこに写る少女はもういない、と。

 ふと、顔を上げると隣では顔をしかめ真剣な面持ちで少女を見つめる白人の男性がいました。その 隣にも。

 私は、何とも言えない、押しつぶされるような気持ちになりました。)







環境映画 『地球のなおし方』 ジャパン・プレミア(2011年公開予定)


昨夏オーガニック・ブームを巻き起こした映画『未来の食卓』のジャン=ポール・ジョー監督による続編!

前作『未来の食卓』は上映後も、自主で流したいとの声がたくさんかかった唯一の作品だとか。



○監督 : ジャン=ポール・ジョー : フランス


 ・詩人の方々から声がかかることは少し驚いたがとても嬉しい

 ・詩人とは今や絶滅に瀕しているひとつの種族だ (観客一同笑)

 ・黒澤明が我が心の師 (一同拍手)


まだ未公開なので内容は伏せますが、


「大切なのは同じことを表現を変えて何度でも言い続けること!」


という言葉が印象的でした。

いろんな詩を書いても、根本はいつも同じだなぁ。と、時々悩んでしまうけど、

そんなのどこか吹き飛んじゃいましたー!


それと、最近読んでいる宇野千代さんの本にもよく同じことが書いてありますが、

「人を形作るのは行動だ」ということも。


考えることは大事ですけど、何もしないと どうにもならないですもんねー






ひらめき電球さてさて、そういえば今月初めから 顔なじみとなった皆さまと一緒に

新しい朗読劇の練習を始めさせていただいているのですが・・

今回からは高校生も参加して、いつもと違った雰囲気が新鮮です。


それなので今夜は、勉強のために

同じく早稲田大学の、大隅講堂で行われる

松たか子さん・神田松鯉さんの朗読を聞いてきましたー




文学フォーラム


チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

「なにかが首のまわりに」


朗読 : 俳優 松たか子

作曲・演奏  森ミドリ (チェレスタ・ピアノ)



莫言

「牛」


朗読 : 講談師 神田松鯉

踊り  :      田中 泯

作曲・演奏 :   シャオロン (中国琵琶)



どちらも とても考えさせられる内容でした。

1作品目は 朗読、

2作品目は 朗読劇、

一度にその違いがとてもよくわかる舞台には、

「朗読劇って何!?」という方には是非聞いていただきたいと思いました。

今日だけの舞台なのが残念です。。



神田松鯉さんの節回しはとても絶妙で、

お一人の声なのに たくさんの登場人物が浮かび上がってくるようでした。


田中泯さんの、牛の悲しみを表現した何とも言えない踊り。

少年のような白い半パンとシャツでゆっく~り、そろ~りそろ~り現れて、

正直、初めは何がなんだかよくわからなかったのですが・・・

よつんばになり、仰向けに倒れ、ゆっくりと上着を脱いで、

床にある着物で牛を現し、着物を纏い、そして次には

赤茶に塗られた全身で何も纏わぬそのままの姿で牛を表現し

命尽きたその後は、もう、それは硬直し転がる牛にしか見えませんでした。

踊りとか、舞いとかいうよりも、それは本当に 牛、でした。

(自己解釈なのであしからず)

牛なので全体的にのっそ~りした感じでしたが、

ラスト間際に魅せた着物一枚羽織りでの舞は、流石!



本当、生で観れたことに感謝ですキラキラ

まだまだ書きたいことはあるのですが、今日はこのへんで。。

明日は吉行和子さんの朗読を、聞きに行って来まっすドキドキ

おやすみなさいっ星