2010年9月23日
今日の雨は
激しく優しくリズムに乗って
強弱つけて歌う自然と
通り過ぎる都会の車の雨音との
コントラストの相違が面白くて
きのうは あんなに暑かった空気が
雨が波打つたびに
少しずつ冷やされていくのを感じ
自然って、環境って、人間の体って… と
ふと、きのうまでの猛暑を懐かしく思ってみたりして
こういう移り変わりの日に
とても素晴らしいお話しを聞けたことに
私は 何か また 意味を感じてしまうのです。
早稲田大学にて
日本ペンクラブ「子どもの本」委員会が企画するシンポジウムが、
今日から開催されると言うので参加してきましたー。
第76回 国際ペン東京大会2010
「子ども・環境・文学 そして未来へ」
本日出演された方々は
○イギリスで最も人気のある児童文学作家
ジャクリーン・ウイルソンさん
○韓国の民主化運動の世代を代表する作家の一人
イ・オクベさん
○『精霊の木』『精霊の守り人』『獣の奏者』などの著者であり、
文化人類学者(オーストラリアの先住民アボリジニを研究)の
上橋菜穂子さん
○『カレンダー』『大人のための児童文学講座』著者
ひこ・田中さん(司会)
それぞれの方のお話しの中で印象に残ったことメモ
○ジャクリーンさん:イギリス
環境問題について(自然や地球環境もそうだが、そこに生きる子どもたちへの直接的な環境)
・私が子どもの頃に読んだ絵本は両親がいて兄弟がいて…幸せな環境の物語が多かった。
・真実の物語を、読んでいて気が滅入るものであっても最後には希望を
・どの国の子どもたちも口を揃えて「本当に親って子どものことをわかってくれない!」と言うこと。
その他、たくさんのこれから読みたいと思う本を紹介してくださいました。
○イ・オクベさん:韓国
朝鮮半島の離散家族について
まず、絵本『非武装地帯に春がくれば』を読み聞かせて下さった時、イさんが涙を堪えながら読んで下さっているのがとても印象的でした。
その子ども、その孫へ、のことも考えておられ、朝鮮の子どもたちへ読み聞かせた後のこと。
「北と南、1つになった方がいいと思う人~?」と聞くと、みんなが「は~い」と手を挙げる中、4歳の男の子が一人だけ手を挙げず…
訳を聞くと「どうしてボクたちが北の人たちにご飯を食べさせなきゃいけないんだ!」と言ったそう。
オクベさんは、北も南も兄弟だから困っている兄弟がいたらご飯を別けてあげるでしょう?と思いながらも、その子には何も言わなかったそう。
・物語の真実を、真を目指すものであれば、どこの国でも伝わる。と
・一冊の本は世の中を変えられると思う。と語るオクベさん。
絵本『非武装地帯に春がくれば』の日本語版は来年春に書店へ並ぶそうです。
(上橋さんの本を読んだオクベさんの一言)
日本の伝統は非常に深いと思った。
○上橋菜穂子さん:日本
・いかに生きようと人の人生はいずれ終わる
・地球もいつか粉々になる
・人は常にその時の(自分の)幅でしか物事を考えられない
・なぜ生きているのかわからないまま死んでいくひと
・自分の思考には限界があり、それが全てではない
・自分も世界の一部であること
・自分が現実だと思っている環境に捕まりたくない
・ベルリンの壁の東側に「貧困がやってくる」と書かれていたこと
・物語の力・物語るということが、子どもにどう伝わって(伝えて)いけるのか。
上橋さんは物語を作るときテーマなどは考えず、心の底から湧き上がってくるものを大切にされるそう。
ファンタジーを書いているとは自分自身では思っていないそう。
物語には読者が物語の中の一人となり考えさせる(られる)力を持っていると。
(オクベさんのお話しに対して)
実際には存在しないファンタジーの生物にも、子どもたちは「可哀想」などの感情を持つことから、
・人には想像力において実際にここにいない生き物にも心を動かすことができる。と
・実際には自分はなにも悪くない、関係ないと思っている人(子ども)が多いかもしれない。
だけど、どんなに小さなことでも地球の裏側のどこかに繋がっている。
○司会 ひこ・田中さん
・子どもたちは大人の作り上げた環境の中で育っていくしかない と思ったこと。
・子どもに責任はない
・大人のおかした責任について
上橋さんのお話しは特にとても共感するところが多く、
そのままの言葉ではなかったり、解釈の違いなども多々あるかもしれませんが、ご了承を f^_^;
何の責任もなかったはずの子どもたちも皆、どんどん大人になっていき、責任や環境は受け継がれていく。
もしも、その責任をみんながみんな「自分には関係ない」と、放棄してしまうとしたら・・どうなってしまうのだろう。
と、恐ろしいことも考えながら、、
だけど、それと同時に素晴らしいものや伝統も きっとたくさん受け継がれているはず!と信じ。
今の時代に生きる私たちは、歌でも、音楽でも、絵でも、本でも、身体表現でも、映像でも、
もちろん、お母さんやお父さんの優しい愛や言葉でも、
近所の子どもたちや、異国の子どもたちへの ふれあいででも、
少しでも良いものを、感じる力、考える力を、大切な何かを伝えていけるようにと・・
最近、子どもたちや、地球、私たち人類の未来を真剣に考えている方たちに出会い
触れさせていただく機会が増え、前々から燻ぶり考えていてどうしたらよいか、
答えの出ないことに対してのヒントをたくさんいただき、
私も少しずつ、行動や形にしていけるように!と思える意欲をいただきましたー!
ありがとうございまっす![]()
さてさて、家や事務所で集めていた ペットボトルのふたが
すごいたくさん溜まってきましたー!
バケツ2~3杯分くらい![]()
ご存知の方も多いと思いますが、ペットボトルのふたは集めると
世界中の子どもたちのワクチンになるんです!
最近ではスーパーなどで回収しているところも増えてきていますねー![]()
もしも、ふたを捨てちゃう前に!そんな小さなことでも救える命があることを
思い出してみてくださいねー![]()
おやすみなさいっ!