刺青|賽のじ雑記 -309ページ目

サムライ - 逝去

僕は十年も前からあなたを存じていました

やっと叶った初対面のあなたは
長い長い戦いを終え安らかに眠っていました

初めて触れたあなたの頬は
とっても冷たかったけど
確かに間違いなくあなたでした

火葬へ向かう車中
あなたの棺に手を添えていると
古くからの友人の様に思え
うっかりすると
僕自身の様にも思えました

男の人生
あなた自身は
きっと確固たる覚悟を持って
生きたのだと信じます

そりゃあ心残りもありましょう
あなたの残した軌跡です

あなたの心残りの
ほんのほんの一部分だけですが
僕が請け負いましょう

僕なんかには想像もできない
恐怖と苦痛と困難とに立ち向かい
何度も何度も立ち上がったあなた

僕はあなたが永遠になった瞬間に立ち会いました

享年45歳
どうぞゆっくりとおやすみください


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