江戸芸術論 - 永井荷風
永井荷風と言えば精製された愛すべき表現者
明治12年東京市小石川に生まれ
世界を股に掛けて娼妓を愛し
昭和34年まるで自らがそう望んでいたかのように
遺体で発見される
享年79歳
「我邦現代における西洋文明模倣の状況を窺ひ見るに」
で始まる本書は既に明治期に欧米に長期滞在した荷風の
大正時代初期に著したタイトル通りの「江戸芸術論」
浮世絵から演劇、狂歌を哀愁を持って語るが
西洋化を嘆きながらも、国内では評価されない「江戸芸術」を
ゴンクウルやフェノロサなど「西洋」の愛日家の評価を引くという
複雑なその視線と姿勢が、まさにそのまま荷風自身のみならず
我が国の社会や文化をも見事に映し出している良書です
僕の愛する刺青を深く探る上でも
こういった摩訶不思議な空気を知る事は
大いに益あることと思います
こういった書は手元に置き、何年かに1度くらい
読み返すと良いですね
そして荷風の本領
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割り切れないものを無理やりに裁断しようとする現代に
必要なサプリメントでござ~る^^
刺青|賽天 - www.psyten.com

