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「国性爺合戦」近松門左衛門集 - 「古典日本文学全集」筑摩書房

$刺青|賽のじ雑記

近松門左衛門

江戸時代前期の所謂元禄期
上方文化の繚乱期に活躍した
人形浄瑠璃作家です

今から286年前の今日
当時の暦で享保9年11月22日
大阪の地で没したと伝わります
享年72歳

代表作というと「曾根崎心中」や
「心中天網島」「女殺油地獄」などの
世話物かな

しかし彫り物を生業にしている僕としては
いくつか書いている曾我物や
「出世景清」「酒呑童子枕言葉」
「紅葉狩剣本地」なんかの
時代物の方が馴染みが深い

今回注目するのは
百編近くあると言われる
近松の時代物の中でも
白眉の誉れ高い
和藤内の明国での活躍を描く
「国性爺合戦」

正徳5年(1715)11月15日
大阪の竹本座で初演されてから
17ヶ月ものロングランヒット

現在でも歌舞伎などで上演されている
人気の演目ですね

僕のブログは本棚ブログなので
僕の本棚の中の愛読書から
この「国性爺合戦」を
現代語訳で読める書を一冊ご紹介


「国性爺合戦」の他の収録作品は
「世継曾我」「曾根崎心中」
「心中二枚絵草紙」
「碁盤太平記」「堀川波鼓」
「心中重井筒」「心中万年草」
「冥途の飛脚」「鑓の権三重帷子」
「博多小女郎波枕」「心中天の網島」
「女殺油地獄」

全収録作13作品の内
時代物は「国性爺合戦」と
「碁盤太平記」だけですが
「博多小女郎波枕」などは
彫り物でもみる題材ですね

後半には本書の訳者である
高野正巳氏による解説に加え

巣林子の二面 - 幸田露伴氏
近松の恋愛感 - 阿部次郎氏
心中の成立ち - 田中澄江氏
「堀川波鼓」をめぐって - 瓜生忠夫氏
「国性爺合戦」の検討 - 小田切秀雄氏
近松雑感 - 宇野信夫氏
近松と時代文化 - 河竹繁俊氏
(目次より)

という文章と近松の時代の
大阪の町の略図(地図)が
収録されてます

一編一編はそれ程長くないですし
現代語訳をされているので
誰でもが楽しむことができる
古典の入門としても良い本だと思います

環境や体力が許すなら
音読をオススメします

あ、これも絶版なんで新品の流通はなく
マーケットプレイスでの古書になります

価格は高くないんで興味があれば
お手元に一冊どうぞ^^


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