好色五人女/河出文庫 - 井原西鶴

前々回の記事の文京ふるさと歴史館での
「子どもの遊びと学び-おもちゃ絵を楽しむ」展で観た
組上絵の「八百屋お七」から
前回の記事の圓乗寺お七の墓参りと続き
今回はお七についてもう少し
件の組上絵は歌舞伎の
「松竹梅湯島掛額」からの取材ですが
八百屋お七のお話で王道と言えば
井原西鶴の「好色五人女」でしょうか
これは
巻一「姿姫路清十郎物語」
巻二「情を入れし樽屋物語」
巻三「中段に見る暦屋物語」
巻四「恋草からげし八百屋物語」
巻五「恋の山源五兵衛物語」
の五編からなる短編集
この内の巻四「恋草からげし八百屋物語」が
八百屋お七の物語です
史伝や諸説では複雑で不明瞭な
登場人物たちの性格や関係は
すっきりと整理され
うら若き乙女の
悲しい恋の物語となっています
本書は「好色五人女」の他に
年老いた遊女の生涯を聞く「好色一代女」と
西鶴晩年の傑作との誉れ高い「西鶴置土産」を
収録してます
前記事のコメでも指摘された「丙午」に対する
ちょいと過剰とも思える世間の人々の反応や
「好色五人女」では一人に集約されて?登場しない
(名前としては登場するんだけど、説明がメンドイのよ)
やくざ者吉三郎との関係など
まさに両極端の性格を伝えらるお七さん
派生した作品の多さなども彼女の魅力を
証明しているのかも知れません
こういったミステリアスな部分を空想するのも
伝奇伝説物語を読む面白さですね
刺青|賽天 - www.psyten.com
