●たった1つの美しさが他の9の欠点を帳消しにしてしまう場合もあるのだという事
●逆に言えばそのたった1つの欠点が、その人の評価を決定してしまいかねない場合もあるという事
●人は歳を重ねて愚かになる(物事に対する姿勢が億劫になるから)のか、愚かな人間が無駄に長生きしているだけか
(歳を重ねても挑戦する気持ちがあり日々自身に磨きをかける年輩者のいる一方、グズで周りを気に掛けない連中ほど心的負担が少なく長生きする例)
(僕自身、個人的には「人として」優秀な人に世界の大半を占めて欲しいと願っている)
Σigma
後記.
ところで今の僕はというと、現在の彼女の様子も知らぬまま
ただ人伝てに聞いた話や過去の彼女の姿を思い起こしてはその欠点ばかり気に掛けている。
だけど少なくとも彼女が高校を卒業して髪を染め(煙草も吸うようになったらしい)るまで僕は確かに彼女の事を好いていたし、もしかしたら今だって、再会したらそんな事いっぺんに吹き飛んでしまうかもしれない。
性格が良く聡明で顔も綺麗…そんな完全な『美(≒善)』“だから” その人を好きになるというほど人が人を愛するというのは単純じゃないと思う。もしそんな人がいたら確かに魅力的に映るだろうとは思うけれど。
でも残念ながら僕がこれほど恋い焦がれても相思相愛にはなれなかった…それに哀しいかな今の僕にとって「結婚」はより現実的な響きを持っている。その相手と生涯を共にするーそう考えるとやはりいつ覚めるかも分からない盲目的な感情だけで一緒になるよりかは性格や価値観といったものーそうしたものを「吟味」する様になってしまっているのだ。もちろん自分のフィーリングも大切にはしたいが。
様々な価値観の変遷を経て今の僕がある訳だが、今後僕の信念(自我を形成し僕を「僕」たらしめているもの)が揺らがないとも限らない。