働くという事 | Σigma のブログ~ 恋愛詩上主義 ~

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昔は自分の夢のためにだけ生きてきた。

その為には何をやっても許されるとさえ考えてきた。


もし出世競争にもスポーツマンシップがあって、本当に実力のある者が、正規のプロセスを経て、その能力に見合うポストに就き、それを今回は敗れた相手も「自分より相手が相応しい」と健闘を讃えられるものだったならば…


僕は必要もなく人を蹴落としたくはないし、かと言って自分が裕福になる為に(或いは純粋に夢の為であっても)傍若無人な振舞をする事は疎か、そうした人々に胡麻を擂ったり、媚び諂ったり、その顔色を窺ったり頭を下げたり…絶対にしたくない。成金が賞賛され図に乗るのはそうした連中と同じものを愛でる人間がいるからだと僕は思う。「お客様は神様」なんて言葉があるがあれは絶対に違う。いくらお金を持っていても人として未熟な連中にはそれなりの対応をしておけば良い。


多くの人々の労苦や犠牲の上に財を成した起業家と波風を立てず大きな欲も持たない無職、人としてどちらが誉められるだろうか?


個人的には生きる為に働き、それでも人間性を失わずにいる人々には頭の下がる思いだ。

(追記: だって人間、自分の現状に満足し穏やかに暮らせている内は良いが、一度不満が爆発してしまえば誰も彼も獣と大差ないのだから。人騒がせな無職と同じ境遇の起業家だったら、まだ何かしら社会に貢献している人物の方が誉められるんじゃないか)


by 余計者


“Vanity of vanities; all is vanity.”

“They toil not, neither do they spin”

“Day after day, a weary waste of hours…”