何気なくテレビを点けたら、『8時だョ!全員集合』の特番をやっていた。
ご覧になった方も多いかと。
改めて観て、本当にスゴイなぁ、と思いました。


舞台装置がw


リアルタイムで観ていた方、そうでなくても今日テレビで観た方、気づきませんでしたか?


 水浸しになる舞台
 セットが倒壊する舞台
 実際の車を載せている舞台


これら、本当は舞台ではタブーと言われていることばかりです。


「えっ?そうなの?」
と、思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、本当はダメなんです。


例えば水。
舞台の床はほとんどが木製です。
そこに水をぶちまければ、当然浸み込んでいきます。
さらにその上を靴やらセットやらが通れば、床面には落ちにくい汚れとなって残ります。
当然、痛みも早くなるので耐久性も著しく悪くなります。
最近の舞台で、どうしても演出上水を使いたいとなれば、出来る限り床面に水がこぼれないように、
防水シートなどを敷くなどの工夫をするんですね。


車にしても、劇場の舞台によってはタイヤのゴムの跡が残りやすかったり、
床に傷がつきやすいなどのリスクが大きいです。




数々の舞台のタブーを覆してきた『全員集合』
スゴイとしかいいようがありませんね!!
ま、でも一番スゴイのは、それを毎週生放送でやってたってことなんでしょうけどw




この『全員集合』の大道具に当時携わっていた方と以前仕事をしていました。
私からしてみれば、本当に雲の上のような存在の方でしたけど、
一緒にお仕事させていただくようになってから、さらに尊敬してしまうほど気さくで、
それでいて厳しい方でした。


その方から当時のエピソードをいくつか聞いたことがあります。


 本番は毎回戦場のようだった
 セットの撤去中に、釘の出た板が頭の上に落ちてきた
 伝説になっている、本番中のボヤを消しにいった・・・etc...


あまりにも舞台の消耗が激しい『全員集合!』の収録。
晩年には、ほとんどの劇場が番組への舞台の貸し出しを断ったといいますw
ごく限られた劇場しか貸してくれなくなったんだとか・・・




今になって細かくみれば、当時の舞台・照明・音響技術をフルに工夫して、
いかにおもしろい番組を作るか、というのをとことん追求していた番組だったんだと感じます。
で、実はこんな本があります。


D.O.D ~Drink or Die~
8時だョ!全員集合の作り方―笑いを生み出すテレビ美術


舞台作りに興味を持たれた方はどうぞ。
舞台美術のおもしろさが伝わってくると思います。