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じゆうちょう

ラクガキです。

2018年2月3日に豊洲PITにて行われた「楠田亜衣奈さんくっすんBIRTHDAY 2018 ~COLOR PALETTE SHOW~」の東京公演に参加してきました。

 

楠田暦29年初のイベントということで、気分も新たに豊洲PITへと向いました。

私は前日から知り合いさんの家に転がり込んでいたのでその知り合いさんと共に豊洲へ向いました。

 

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(豊洲PIT正面)



今回はフラスタ関係の当日作業もあったので、割と早めに現地入りすることに。

実は私は人生初豊洲だったので、頬を撫でる海風、対岸に聳え立つ高層ビル群のアーバンチックな情景も当然初体験でした。東京は行き飽きて最早都会感を感じることも少なくなってきましたが、豊洲の風景はまさしく都会のそれで、久々に「東京ってスゲー」という田舎者の心情を獲得しました。

 

到着してみると、フラスタは屋内に運び込まれているようで、開場まで何もすることがないということで、お隣のMIFA Football Cafeにお邪魔してゆったり会場まで過ごすことにしました。その店名と、MIFA Football Park内にあるカフェということで、会員制の予感がしたのですが、入ってみると普通のカフェで居心地は良かったです。でも度々貸切になるみたいですね。

 

会場時間が迫っているということで会場に向うと、なんと既にフラスタが屋外に出ているではないですか。屋内ではなかったのか、と憤りながらも作業を開始。といっても作業するのは技術班の2名のみで、私という末端of末端は作業を見守るしかすることは無かったのですが。作業は無事終了し、フラスタは完成したのですが、なんというか、今回のフラスタは暗闇になってから真価を発揮するタイプだったので、昼間の段階ではフリーザ第2形態というような風体でした。

 

 

会場前のゴタゴタはそんな感じで、いよいよバースデーイベント本番。

入場すると真っ先に飛び込んでくる関係者フラスタの中になんと倉内達也氏からのフラスタがありました。そして丁度ホールへ向う順路の最後に倉内さんのフラスタがあった為、「ありがとう倉内達也さん、ありがとうスマイルカンパニー」と謝辞を念じながらホール入りしました。

私は当初来れない予定だったのを無理矢理来ることにしたのでグループ内で浮いていたチケットで入場したため席は良いとは言えない場所にある、はずだったのですが、昼の部はなんと段を上がった1列目という視界を遮るものは何もなく、しかも横が通路で、更に想像よりもステージまでの距離は近かったので、控えめに言って良席でした。

 

もうネタバレ解禁でしょう(一応1stシングル「ハッピーシンキング!」の初回限定盤Aに当イベントの映像が収録されるので、それを楽しみにしていたいという人はブラウザバック推奨です)ということで公演自体のことをつらつらと書いていきます。

 

 

 

 

 

昼の部

昼の部は大阪公演と同じく菊地創さんのナレーションで始まりました。

そして大阪公演と同じ内容の劇、同じセットリストで彩られました。ブラックウイカさんに色を消される前に灯っていた色の順番が青が無かったり頂点が赤じゃなかったりと大阪公演のセトリは異なる色の配置であったため、曲目が変更になるのではと予想していたのですが、そんなことはありませんでした(大阪公演時点では劇の展開を知らなかったので消灯前の色の順番を覚えていなかったのですが、もしかしたら大阪公演時点でそんな感じの配置だった可能性はある)

 

ですが、大阪公演と異なる点もありました。それはブラックウイカさんの登場シーンです。大阪公演では1列目を潰してその最前の空いた空間にブラックウイカさんが登場し、語りを行うという運びでした。東京公演でも1列目が潰れていたので当然その空間に登場するのだろうと思っていたのですが、ブラックウイカさんが登場したのは段を上がったところ、つまり私の横の通路に登場したのです。私の横の、と記載しましたが、正しくは目の前です。私の目の前にブラックウイカさんが現れたのです。後方の扉から歩いてきたらしいのですが、本当に私のドまん前で止まって善意がどうのこうのと語り始めたのです。まさかのサプライズに気が動転して挙動不審になってしまいました。その上それなりの時間その場所に滞在するものですから、「うおお私は一体どうすれば」という心持ちになり(どうもしなくて良い)、ちょうど手に持っていたお酒を飲むことにしました。ウイカさんという美人を前にして飲むお酒の味は、緊張で何も覚えていません。とにかく酒を飲み続けていました。ウイカさんが立ち止まって語りだすということはもちろんスポットライトがバっと当たるわけで、当然目の前にいる私もそのライトに照らし出されてしまうわけです。なので閉演後、何人かの知り合いさんに「マジで挙動不審だった」とご指摘を受けました。大変恥ずかしい気持ち。

あとは、ブラックウイカさんとくっすん姫withダンサーズが「あっち向いてホイ」対決をする際にダンサーさんが「先鋒!」というように名前を呼ばれ、ポーズをしてドヤるシーンがあるのですが、その際の次鋒TSUMEさんのポーズが完全にこれでした(下図参照) これは何故か昼の部だけでした。

 

(キラークイーン&シアーハートアタック)

 

そして昼の部で印象的だったのは、「spring heart」です。色も色なので穏やかじゃない感じはありますが、昼の部は歌い方に妙に力が入っており、「望み」の部分の歌い方がそこだけグッと力を込めたような歌い方になっていました。元来私は「spring heart」に東條希さんの姿を重ねることに寛容、という言い方をすると語弊がありますが、リスアニのインタビューからも東條希さんを対象として包括していることは明らかなのでそういう見方をすることに何の違和感も無いと思っていました。ですが同時に、東條希さん「だけ」を対象とした曲では無いと思っているので、私はこの曲に特定の人物を重ねることはしてきませんでした(「楠田さんが今まで出会って分かれた人々」という架空の存在に思いを馳せたりすることはあった) ですが、このこの日の前日にラブライブ!公式からとんでもないものが投下されたこともあり、そういう方向に思考がシフトしていくのは自然なことであると思います。かく言う私もそんな1人で、この曲ではだいたいウルっときている私ですが、この日だけは別の種類の涙が零れました。

 

それと昼の部はハケる時、まるでアンコール前にはける時のようにあっさりと去っていきました。「さんくっすん」すらしていなかったような気がします。あまりにあっさりすぎて連番の知り合いの方と「これ最後ですよね...?」と顔を見合わせました。

 

 

 

昼の部が終わった段階ではまだ夜が完全に更けてなかったので、フラスタはまだ完全なものではなく、しかし、確実にその片鱗を露にしてきていたので、例えるならばフリーザ第3形態といった風体でした。

昼の部と夜の部の間にはそれなりの時間があったので、我々が大好きな「海を見ながら酒を飲む」やつをやりました。それが簡単に出来る豊洲やお台場は良いですね。楠田さんのバースデーはそのどちらかでやりがちなので、バースデーの時はだいたいやっている気がします。

 

 

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(誰も邪魔できないOcean View)

 

 

 

そしてぼちぼち会場に戻ってみると、一基だけ光に満ちたフラスタがありました。

そうです、私たちのフラスタが完全形態と化していたのです。これでそこらへんのサイヤ人なんか敵じゃありません。

 

 

 

 

 

 

 

いや、これなんなんだよ、とお思いの方もいらっしゃると思いますが、私もそう思います。「花と光と映像のアート」として卒業制作に出せそうな勢いですよね。ちなみに私がこのフラスタに関してやったことはこのタブレット充電用にモバブを持参しただけです。しかも使いませんでした。すなわち何もしていません。製作途中もこれは本当に日本語なのかという会話が繰り広げられており、文系としては全く力添えできませんでした。絵心も皆無なのでね.......

 

 


 

夜の部

夜の部も大まかな劇の流れやセトリは変わりませんでした。しかし細かい部分で変更点がありました。

まず、ブラックウイカさんが登場して色を消していくまでの間に博士(笹岡さん)に豆を投げるくだりがされました。ブラックウイカさんに帰れ!ってブーイングして「博士、今のはひどいよ」とくっすん姫が言い放つシーンがあったと思うのですが、夜の部はそこに「そんなにひどいことをするのは博士の心の中に鬼が住んでいるからだよね」(台詞は適当)みたいなくだりが笹岡さんに内緒で追加され、わけもわからぬまま笹岡さんが豆をぶつけられるというものでした。酷くない?

余った豆はついでに、と観客に対して投げられ、くっすん姫の投げた豆をありがたがって受け取るオタクさんチームの姿がそこにはありました(キツい)(でもうらやましい)

 

くっすん姫とブラッウイカさんの対決内容も変更されていました。「あっち向いてホイ」はそのままなのですが、大阪公演・昼の部が「じゃんけん」のところが夜の部は「指相撲」に変更されていました。その対決に負けてブラックウイカさんが逃走し、その後また出てきて「あっち向いてホイ」で時間を稼いでくるという流れなのですが、その2度目の登場時にブラックウイカさんがもう一度勝負を提案してきて、それに対して博士が「さっきもやったでしょ、指相撲とかいう超オーソドックスなやつで!」と言うのですが、指相撲だと微妙にオーソドックスみに欠ける気がしました(本来はじゃんけんなので超オーソドックス) 

 

それ以外にも夜の部は劇が細部まで微調整されており、洗練されたものとなっていました。

 

ライブパートのセトリは変わらなかったのですが、夜の部では3rdツアーの発表が封切りとなりました。今回は、名古屋を皮切りに仙台、横浜、福岡、大阪、そして東京という6都市を回るツアーということでした。色んな想いが駆け巡る中、一番強かったのは単純に「嬉しい」という気持ちでした。なんでしょう、最近の何とは言わない情勢やここでは書けない色々があって、活動に消極的というか、抑え目になっていく部分があるのかなと思ってしまっていたところがあったのですが、それどころか2ndツアーより一都市追加という攻めの姿勢が嬉しかったですね。その攻めの姿勢「ハッピーシンキング!」を聴いたとき、1stシングルの内容が公開された時にも感じたものではありました。「ハッピーシンキング!」は攻めに攻めた独特の癖になる曲調で嬉しかったですね。置きにいく曲ではなく、人を選ぶ攻めの曲という印象がしました。そして1stシングルのあの作編曲陣、驚きですよ。宮崎 誠って何だ、倉内達也って何だ、全然置きに行ってない。寧ろ革新的である。しかも楠田さんが作詞の曲が2曲も。確実にヤバイ雰囲気しかしないし、『死の覚悟』が必要なり!と某50歳の波紋使いから覚悟を問われそうな気がして今から震えています(こんな軽口を叩けるのもきっと今だけ)

 

 

なんていうかどこまでも本当に止まらないので、ネガティブ思考な私としてはもういい...!もう休め...!という心配が先に立ってしまうところがあるのですが、そんなのお構いなしで先へ進んでいく楠田さん。最高に「らしい」し、そんな楠田さんをどうしようもなく追いかけたくなるんですよね。これなんですよね。まさに楠田さんを応援させていただいているという感じがする。まあこれもレーベル側の思うツボなのだとしても、こういうツボなら喜んで収まってやろうと思います。四の五の言わずにとにかくハッピーシンキングなんですよね。

 

 

この間の記事で、COLOR PALETTE SHOW(以下CPS)は某コンテンツに見た本質を擁しているという話をしましたが、その某コンテンツとは、サンリオです。サンリオピューロランドでMiracle Gift Paradeを見た方ならピンと来たと思います。知らない方の為に説明すると、Miracle Gift Paradeとは、サンリオで定期的に行われているメインパレードで、おおまかなストーリーに沿ってキャラクターやキャストが歌い踊るパレードです。そのストーリーというのは端的に書くと、「闇の女王がやってきて知恵の木がピンチ」というものなのですが、その闇の女王に対しての解決策は、その女王を攻撃することでも、追いやることでもなく、信じること、「受け入れること」なのです。サンリオの総選挙の表題に「みんなちがって、みんなかわいい」というものがあります。サンリオは多様性を認めてくれる、そんな世界観でもあります。それはCPSの世界観と共通するところです。「どんな色でもカラフル王国のカラーパレットに居場所がある」ということなんですよね。色はそのまま人生であり人と解釈することができます。どんな人でも受け入れてくれるカラフル王国、そしてそれは楠田さんの気持ちとリンクするのではないでしょうか。どんな人でも居場所があるよ、受け入れるよ、ということを言いたい。しかし、そう仮定すると、カラーパレット以外の光源を禁止することと矛盾するように思えます。でもそれは単に楠田さんの希望であり、それを受け入れるのか否かを決めるのは我々です。例えそれを受け入れられない人が現れたとしてもそれを排斥するものではないのです。やりたいことをやりたいと言っているだけなので。楠田さんは昔から、自分のしてほしい事を表明しているだけで、強制したことは一度もありません。その事実が情報の海を漂う内に捻じ曲げられ、様々な波紋を生んできました。しかし、それは楠田さんの本意では無いのだろうと思います。それをCPS中の劇を通して示したのだろうと思います。もちろんこれらは推測にすぎず、私が思っているだけなので楠田さんの気持ちを完全に理解し、代弁しているなどということは全くありませんので悪しからず。ただCPSはMiracle Gift Paradeというのは間違いないのでよろしくお願いします。

 

 

 

私としては、楠田さんの誕生日を直接祝える場が設けられるだけで幸せなのですが、そのイベントにこれほどまでのメッセージを込めて、エンターテイメントとして提供してくださるというこの事実が本当に嬉しいのです。我々が一方的にお誕生日をお祝いしてそれを楠田さんが享受するだけでいいはずなのに、こんな、ありがたいことです。まあ現実的な話を挟むと、こちらはお金を払っているので、普通に考えると当然の供給という気がしますが、私としてはその直接お祝いすることのできる権利にお金を払っている感じがあるので、単純に幸せが上乗せされています。楠田さんに限らず、声優さんの誕生日を直接お祝いできるというのはありがたいことなんですよね。誕生日にイベントをやらない人も全然いるわけですからね。

 

あまり気持ちがまとまりませんが、CPSは素晴らしいイベントでした。私の心の地図こと「くっすんのぼやき」で確認できる、「楠田さんは細部まで考えに考えている」ということと「我々ファンサイドのことも考えてくれている」という事実をそのまま感じられるイベントでもありました。というか、楠田さんらしいイベントだったなと。

 

そして最後に1stシングル表題曲「ハッピーシンキング!」について。私は3回聴く機会があったのですが、3回目の時点でもやはり色んな音が鳴っていて聴き取りきれませんでしたが、要所要所は聴き取れた気がします。最初に大阪で聴いた時は、「ヤバイ音が鳴ってる」と笑いながらピースピースしていたのですが、2番に入って「綿毛」という単語を観測して冷や汗が止まらなくなりました。そこから歌詞に耳を澄ませると、聞き違いでなければ、相当いいこと言っているように聴こえ途端に静かになり、そういう心持で聴くとメロディにもエモの色が見えてきて、「これは静かに聴く曲」と私の中でカテゴライズされました(ピースはする) 東京昼の部ではそれを聴く「覚悟」が備えてきていたので1番からしっかり歌詞に耳を傾けました。それと、「初めて聴く曲でも盛り上がれますかー?」と楠田さんが言っていて、私にとっての盛り上がりは振りコピみたいなところがあるので振りコピも頑張ろうと思い、注視していました。歌詞を聴いているとやっぱり時々良いこと言ってるんだよな、と思いながら問題の2番へ(一応反転させます)「飛ばした綿毛がどこかで一花咲かすように」と聴こえた瞬間、ヤバ、と思い、振りコピ方向にシフトすることにしました。楠田さん楽曲(こだまさおりさん楽曲と言い換えてもいい)において花関係の歌詞は尋常ではない意味を持つので。でも曲は聴こえてくるものなので、時々ヤバいワードに心をやられつつもなんとか笑顔でピースすることができました。夜の部はもう最初から振りコピのことしか考えないようにはしていた。聴こえた範囲だと、ファンに寄り添ってくれるタイプの曲な気がしました。私に言えるのはここまでです。

※実際の歌詞とは異なる場合があります。大きく異なっていたら笑ってやってください

 



あまりに長くなりましたが、いいイベントだったよな、と某仮面ライダー巡査の言葉を借りて結びとしたいと思います。ありがとうございました。