茜川莉奈
うう、怖い話やだ・・・
七條純夏
お気に召して何よりだ
茜川莉奈
あ、わたし・・・寝間着ないや
七條純夏
む?そうか・・・さすがにそれは用意してないな
茜川莉奈
あ、七條くんなにか大きめのTシャツとかない?
もしくはパジャマとか?それを借り・・・
七條純夏
僕はこれ以外の服を持ってない
茜川莉奈
あ・・・そうですよね・・・
七條純夏
Yシャツになるが、構わないか?
茜川莉奈
あ、はい・・・それで・・・
七條純夏
僕のサイズなら必然的に君には大きめになるだろう
茜川莉奈
わぁ・・・ホントだ
七條純夏
さて、そろそろ寝るとするかな
茜川莉奈
えぇーっ!!
・・・あんな怖い話しておいて勝手に寝ちゃうの!?
七條純夏
犬も猫も寝てるし・・・
茜川莉奈
ふざけんな~!
七條純夏
やれやれ、僕にどうしろというんだ
茜川莉奈
え!?・・・そう言われると・・・
七條純夏
奇妙な話をしたらいいのか?
茜川莉奈
それだけは絶対嫌!
七條純夏
やれやれ・・・他に何かあったかな・・・
茜川莉奈
思い返さないで!!
七條純夏
『そう・・・あれは僕が担当した事件だった・・・』
茜川莉奈
あ!?あ~!!七條くんて昔、どんな感じだったの!?
七條純夏
ん?・・・僕の昔か?
茜川莉奈
そうそう!わたし、七條くんのことほとんど知らないし?
これを機会に何か知れたらうれしいなぁ~?
七條純夏
ふむ・・・
茜川莉奈
(ドキドキ)
七條純夏
僕はあんまり思い出というものがないな
茜川莉奈
(よし!怪談から離れた!!)
七條純夏
だから、あんなものが見えるようになってしまったのだろう
茜川莉奈
戻ったー(゚Д゚;)!!
七條純夏
冗談だ
茜川莉奈
冗談だったーΣ(・ω・ノ)ノ!!
七條純夏
君は本当に変わっているな。
五月蠅いって言われたことはないか?
茜川莉奈
あ、あります・・・割としょっちゅう・・・?
あれ?普通「変わっていると言われないか」って
聞かない?そこは。
うるさいって今、七條くんが瞬間的に感じた感想ですよね?
七條純夏
僕は今まで見た人間の中で、君はダントツに変わっている
茜川莉奈
話を戻された・・・
七條純夏
だからなんだろうな。
僕は滅多なことでは人に関わりを持たない。
何せ興味がないからな・・・そんな僕だが・・・
茜川莉奈
・・・?
七條純夏
端的に言って、僕は君に興味があるらしい
茜川莉奈
ほえ?
七條純夏
何故かわからないが、君が喋る事や考える事、
やる事なす事に感心する。
僕なら到底やらない事を君は平気でやる。
全く理解できんのだが、感心する。不思議なことにな
茜川莉奈
・・・は、はぁ
七條純夏
そうでもなきゃ、僕のところに犬や猫を持ち込んだりはしない。
炬燵や布団もそうだが、揃えさせるのも中々の手腕だ
茜川莉奈
あ、はい・・・その節はどうもありがとうございます・・・
七條純夏
結果、この空間は不思議と心地よいものになった。
僕は・・・この生活が気に入っているのかもしれないな
茜川莉奈
・・・え!?
七條純夏
・・・・・・
茜川莉奈
そ、そそそ・・・それって・・・もしかして・・・七條くんっ!?
七條純夏
ZZZ・・・
茜川莉奈
寝たぁぁぁぁっ!?なにそれ!?
だからなんでそんなに寝つきがいいの!?
そこまで言ってどうして寝ちゃうのぉぉぉ!?
#31に続く