こんにちは。

ご訪問いただき、ありがとうございます。


放送大学で、アクセプタンス&コミットメントセラピーの全体的なイメージは何となくつかめました。


もう少し詳しく見ていきます。





まずは、6つの心理的柔軟性プロセスについて。


心理的柔軟性が高ければ、それだけストレスに強く、メンタルな病気にかかりにくくなることがわかってきているそうです。


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人によって、


早い時期から人生を思い通りに生きられる人もいれば、


幼少期の傷を癒したり、大きな危機を脱したりしてから、人生がうまくいく人もいるでしょう。


実際、周りの人や状況が噛み合って「追い風が吹く」ような時期はあるものです。


そういう時期は、それを思いきり楽しんだらいいと思います。


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でも、生きていれば、誰しも、ときには辛いことや悲しいことが起きてくるでしょう。


そういうとき、たとえば「超意識に任せていれば、何もかも思い通り!」とか


「思い通りにいかないのは、潜在意識にブロックがあるから」という哲学だけで生きていたら、


心がポキッと折れてしまうかもしれません。


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基本的に良い方向に導いてくれる、大いなるガイダンスを信頼することは大切ですが、


その際にも「心理的柔軟性」〈psycho flex〉が重要になると思います。


東洋の哲学では、受容すること、そして自分のマインドを俯瞰することをすすめます。


アクセプタンス&コミットメントセラピーは、こうした姿勢を取り入れて、以下の6つに整理しています。


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ヘイズ博士のサイトより


6つのコア柔軟性プロセス


私たちは最終的に、信頼できる永続的な効果を生み出すために、治療を通じて直接対処できる、6つのコア心理的柔軟性プロセスを特定しました。これらの心理的プロセスは、生物学的および社会的 / 文化的レベル(それぞれに変容プロセスも含まれている)にも重ねられました。

心理的レベルでは、人が示すこれらの柔軟性プロセスが多ければ多いほど、長期的にはうまくいくでしょう。

これらの6つのプロセスは次のとおりです。


① アクセプタンス(受容)


経験の回避の逆である受容は、経験の積極的かつ意識的な受け入れに関わっています。経験の頻度や形を変えようとする、不必要な試みはしません。ACTでの受容(その対になる脱フュージョンと同様)は、それ自体が目的ではなく、価値ベースの行動を増やす方法として育成されます。


② 脱フュージョン


脱フュージョンは、思考の中から見るのではなく、思考を見ることができるコンテクストを作成することによって、個人が思考と対話する方法(または思考に関わる方法)を変えようとします。これにより、役に立たない機能を減少させることができます。多種多様な技術によって、人が生来のアイデンティティを自身の考えから分離するのを助けるために、脱フュージョンを使うことができます。


③ 現在の瞬間


現在の瞬間のワークの望ましい目的は、より直接的に、自己の内外の世界を体験することです。柔軟に、流動的に、自発的に、現在の瞬間に含まれているものに、注意を振り向けることです。この目標は、瞑想的な方法と、注意の柔軟性のトレーニングによって達成されます。これらは、心理的および環境的な出来事が起こるままに、その出来事との継続的で、非判断的な接触をサポートします。


④ 文脈化された自己


人間の言語は、視点の場所としての自己感覚につながります。人間の意識に、超越的に、スピリチュアルに、また社会的に相互接続された側面を提供します。この自己感覚は重要です。なぜなら、他のすべての柔軟性プロセスを促進するからでもあります。それは、私たちの人生の旅に力を与える帰属意識とつながりを提供します。


⑤ 価値(観)


価値は、意図的な行動の選択された特質です。対象として取得することはできませんが、瞬間ごとに例示することができるものです。さまざまな分野(家族、精神性、キャリアなど)で、人生の方向性を選択することができます。実際の行動の変容にわずかに影響している、回避的、隷属的、また判断的な形の動機を弱体化させます。


⑥ 行動にコミットする


価値(観)に基づく行動の増え続けるパターンを開発することは、ACTの究極の目標です。 行動変容の努力が、心理的障壁(経験を回避したり、特定の思考と融合したりするなど)とぶつかるときはいつでも、他のACTの柔軟性プロセスを通じて対処することができます。その結果、価値(観)に従った具体的な目標を、より容易に達成することができるようになります。


以上です。


6つの心理的柔軟性プロセス



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