こんにちは。

ご訪問いただき、ありがとうございます。


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「声」が語ったにもかかわらず、

「奇跡のコース」第一版以降、FIP版からは削除されている章がいくつかあります。


(したがって、日本語版のどれにも含まれていません。)





理由の一つは、心理学者向けであって、一般向けではないとの判断でしょう。


もう一つは、おそらく質問への回答であり、目的に焦点を当てるなら、そのようなこと(手段)に過度に時間を取る必要はないと「声」が言っているからでしょう。


その判断に異を唱えるつもりは、まったくありません。


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ただ、心理学・心理療法に興味がある者として、「声」が、たとえば防衛機制について何か言っているとなれば、ぜひ知りたいと思ってしまいます。


第二章の第一節と第二節が削除されており、第一節は心の病について、第二節が防衛機制についてとなっています。


第二節の中から、フロイトの防衛機制について触れた部分を訳出します。


原典はUrtextになります。


ヘレンとビルに語りかける形になっています。


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一度、機械翻訳をかけたもの(わけわからん状態 w 。でも入力の手間がだいぶ省けます)を修正しているため、


レイアウトがちょっと変わってしまいました。


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以前に「成熟した防衛機制」の話をしましたが、


「奇跡のコース」によれば、防衛機制自体は正常なもので、それを誤用した場合に問題が生じるといいます。


「防衛機制」は、真実を防衛することもできるのだと。


つまり、フロイト(派)が「防衛機制」として否定的に見ているものは、より正確にいえば「防衛機制の誤用」であり、「未熟な防衛機制」ともいえます。


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「成熟した防衛機制」を唱えたヴァイラント教授が「奇跡のコース」の原稿を読んだかどうかはわかりませんが、


同じことを別方向から述べているとも、いえるかもしれません。


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たとえば、おかしな世の中からひきこもったり、間違ったことを言う親や先生を否定(否認)するのは、ある意味、正常な反応なので、


それをこじらせて、病にしないことが大切なのではないかと思いました。


(実際、そういうケースをいくつか見てきました。)


最終的な理想は「防御なき自己」だとしても、その途上で、本当に守るべきもの(真実)は、いろいろな方法で、防衛していいのですよ、と言っているように思います。


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ただし、これらの防衛機制は、建設的にも破壊的にも用いることができます。


「奇跡のコース」によれば、唯一、破壊的な使い道のない、最終的な防衛は「あがない」(Atonement 贖罪)であるといいます。


ここからは、神学的な話になるので、記事では触れませんが、興味のある方は「奇跡のコース」をご参照ください。


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防衛(機制)の再解釈


〈略〉


フロイトの(防衛)機制の識別は、彼が認識していたそれらの創造的な力とともに、非常に正しいものでした。それらは、自分自身と周囲の両方について、実際に、人間の知覚を作り出すことができます。


しかし、フロイトの限界は、彼自身の認識に避けられない限界を引き起こしました。彼は2種類の間違いをしました。


1つ目は、彼は、精神疾患において(防衛)機制がどのように機能するかだけを見ていたということです。


2つ目は、「あがない」の機制に対する否定です。


まず、最初のものを取り上げましょう。2番目の明確な理解は、それにかかっていますので。


「否定(否認)」は間違いにのみ向けられるべきであり、「投影」は真実に限定されるべきです。あなたは真に受け取ったように、真に与えるべきです。黄金律は、この根拠に基づいてのみ、効果的に機能します。


「知性化」は、脳と心の混同に起因する貧弱な言葉です。「正しい心」のほうがよい。この装置(デバイス)は、正しい心を守り、体をコントロールします。「知性」は分裂を意味しますが、「正しい心」は癒しを伴います。


訳注 :  つまり、フロイトが「知性化」と呼んで否定的に見たものを、肯定的に見ているといえます。以下も同様です。


「撤退 / 逃避」は、不毛さからの撤退という奉仕において、適切に採用されています。それは脱出のための装置ではなく、統合のための装置なのです。「心」は一つしかありません。


訳注 :  「心」とは神の心。


「解離」も(上記に)よく似ています。あなたは間違いから自分自身を分ける必要がありますが、それは統合という防衛においてのみなされます。


「分離」は本質的に、より弱い「解離」の形態です。これは、あなた(ヘレン)とビルの両方が行なっている抑制の主要な分野の一つです。


「逃避」は、あなたが選択したどの方向にも行うことができますが、概念自体は何かからの逃避を意味することに注意してください。間違いからの「逃避」は完全に適切です。


「距離」は、あなた自身とあなたが逃れるべきものとの間に距離を置く方法です。


「退行」(回帰)は、自分の元の状態に戻るための真の努力です。この意味で、それは、より成熟していないものに戻るためではなく、「復元」するために利用されます。


「昇華」(sublimation)は、荘厳なもの(the SUBLIME)に関連付ける必要があります。


本質的に防衛の誤用による重大な間違いである、他の多くのいわゆる「力動的」概念があります。その中には、実際の混乱のレベルに起因するさまざまなレベルの願望の概念があります。


しかし、これらのメモから理解されるべき主なポイントは、誤りだけでなく、真実も防衛することができ、実際には、そのほうがはるかに良いということです。


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これまでのところ、私たちは手段ではなく目的に集中してきました。なぜなら、目的を達成する価値があると考えない限り、それを達成できる手段に専念することはできないからです。


あなた自身の質問は、私が目的から手段に重点を移すことを可能にしました。


(質問されたのは「この資料をどのように組み込むことができますか?」でした。)


あなたとビルは目的を貴重なものとして受け入れたので、それを確実にするために、いろいろな防衛(機制)を使用する意味が出てきました。


目標自体の真の価値がしっかりと確立されると、手段は明確にしやすくなります。


誰もが自分の大切なものを防衛します。人は自動的にそうするので、あなたは人にこれをするように言う必要はありません。


本当の質問はまだ残っています。

あなたは何を大切にしていますか?そしてそれをどれだけ大切にしていますか?


これら2つの点を考慮し、行動の真の基準としてすべての行動に持ち込むことを学べば、手段を明確にするのにほとんど苦労しません。


あなたはまだ、これについて首尾一貫した姿勢を学んでいません。したがって、私は、あなたが尋ねるたびに、手段は利用可能であることを示すようにしてきました。


ただし、このステップを過度に延長する必要がなければ、多くの時間を節約できます。正しい焦点は、時間を計り知れないほど短くします。


この時間が短縮されれば、文書はとても書きやすくなります。


以上



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