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C.S.ルイス、宇宙三部作の第二作「ペレランドラ」のあらすじを英語版ウィキペディアから。


※ 少しだけ端折っています。


今回も、ネタバレ注意です。


「ペレランドラ」は、金星ということになっています。


ちなみに英語版ウィキペディアでは、エルウィン・ランサム、ウェストン博士は、独立した項目が設けられています。


オヤルサは、Space Trilogy の項目内で説明されています。



ペレランドラ 金星への旅

Pelerandra 

Voyage to Venus


言語学者のエルウィン・ランサムは、火星マラカンドラ)から戻って数年後、火星のオヤルサ(天使的な支配者)から新しいミッションを受け取る。ランサムは語り手のルイスを、田舎の家に招待する。ランサムはルイスに、自分はペレランドラ(金星)に旅行し、地球のブラックアルコン(サタンによって発せられる何らかの攻撃(詳細はまだ特定されていない)に対抗すると説明した。





ランサムは、一見氷でできているように見える棺のような容器で輸送される。オヤルサが金星では服は不要だと言うので、その中に裸で入っていた。彼は一年以上経って地球に戻り、ルイスと別の友人に会い、自らの経験を語る。物語の残りの部分はランサムの視点から語られ、ルイスは対話の相手として登場する。


ランサムは、星間宇宙を素早く旅して、金星に到着する。惑星の表面は、生きた植物でできた浮遊するイカダが点在する、甘い水の海に覆われていた。これらのイカダは、植物 — 食用の植物や、休むところを提供するのに十分な大きさの植物を含む — や、動物の生命をもつ程度には、島に似ている。ただ、イカダには地質学的基盤がないため、ある程度、運動する状態にある。惑星の唯一の観測可能な地質学的特徴は、固定地と呼ばれる石の山である。惑星の厚い大気は太陽と星を隠しているが、地球のように、惑星は回転し、昼と夜がある。


ランサムは、惑星の女王と出会う。彼女は、すぐに彼を友人として受け入れる鷹揚な存在であった。マラカンドラ(火星)の住民たちとは異なり、彼女は緑色の肌をしているほかは、物理的な外見において、人間に似ていた。彼女とその夫の王は、彼らの世界の最初の、そしてこれまでのところ、二人しかいない人間の住民である。二人は浮遊イカダの島に住んでおり、マレルディルの神の命令により、固定地で寝ることを禁じられている。ランサムは、美しい裸の女王が性的欲求や誘惑を喚起しないことに気づいた


ウェストン教授宇宙船で到着する。ランサムに初めて会ったときに示した厳密に唯物論的な態度ではなく、彼は今、超自然的な精神的存在に気づくようになったと、ランサムに伝える。ウェストンは、彼が「ライフフォース」と呼ぶものに忠誠を誓うと言った。それは並外れた方法で彼を導いてきた。ますます不穏になる独白のあと、彼は完全に悪魔の憑依に屈する


悪魔の支配下で、憑依されたウェストンは女王を見つける。そして、固定地で夜を過ごすことによって、マレルディルの与えた規則に逆らうよう、彼女を誘惑しようとする。ランサムは、オヤルサが自分をペレランドラに連れてきた理由を理解した。女王にマレルディルの禁止に従うよう説得して、誘惑に対抗するとともに、地球上の人類の堕落に対抗するペレランドラの役割を守るために、自分は金星に送られたのだ。女王の前で、彼は、議論で超人的な輝きを示す悪魔のウェストンに対して、日々、疲弊していく。ウェストンの憑依された体は睡眠を必要としない。これにより、彼はランサムが眠っている間にも、明らかな議論以外の方法を使うことができる。誘惑者は女王に英雄的な反抗の物語を語り、衣服・化粧・鏡などの自己満足的な虚栄を紹介する。女王が眠っていて、ランサムが目を覚ましているとき、ウェストンは、あらゆるモラルに反することを行なって、ランサムの士気をくじく。


今にも勝利しそうな悪魔のウェストンに対し、ランサムは、議論を完全にやめて、誘惑者と物理的に戦うという神聖な命令を感知する。その見通しは、戦闘能力のない中年男性であるランサムを怖がらせる。彼は突然、戦う命令を拒否できないという意識がやってくるまで、神の内なる声と何時間も議論する。彼の個人的な人格は、拒否する可能性を排除した。彼はまた、個人的な選択(自由意志)と個人的な運命(決められた運命)の区別は、本当にはないと認識した。この二つは、どういうわけか、まったく同じものなのだ。


ランサムは相手(まだウェストンの体にいる)を物理的に攻撃する。戦いが進むにつれて、彼はますます大きな怒りに触発され、聞いたことのない戦いの声で叫び、学んだことのない戦闘技術を使っていた。激しい抵抗のあと、敵は逃げた。ランサムは海を越えて彼を追いかけた。どちらも巨大な魚の背中に乗っている。彼らの闘争は、水の中や岩だらけの地下トンネルでも続いた。言葉の議論と物理的な戦闘が交互に行なわれた。ランサムは最終的に、ウェストンの憑依された体を燃えるような溶岩の池に投げ込み、惑星上の悪魔の存在を完全に終了させた。


もやもや


ランサムは地表に向かい、怪我からも回復する。かかとの噛まれた傷だけが閉じないで、残りの人生のあいだ出血し続けるだろう。ランサムは、ウェストンの科学的業績を記念して碑を彫り、悪魔への降伏も記録した。

ランサムは火星と金星のヤレスと一緒に王と女王に会い、金星のオヤレサは惑星の支配権を王と女王に移す。彼らは、聖書の第二の「堕落」を防げたことと、この新しい世界での楽園の始まりを祝う。物語は、ランサムの「グレートダンス」のビジョンでクライマックスを迎える。それは、上の者と下の者の入れ替わりであり、助言者が高貴な王室の子供に力を与えるときである。その後、ランサムはお祝いの花びらで覆われ、地球に戻された。



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