こんにちは。


ご訪問いただき、ありがとうございます。

「貯蓄から投資へ」。

この言葉を聞くと、インナーセルフさんが暴れます w





何事も世間の流れに抗いたくはないのですが、


父が投資で大金を失ってから、


我が家に関しては「投資から貯蓄へ」の流れとなりました。


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まずは、東洋経済オンライン 2022年12月1日 から。


流れに逆らわず、いいことを言ってくれています。


(記事の言葉使いはもっと丁寧です w)


「まず貯めろ」びっくりマーク


理由は、トラブルがあったとき(要は損したとき)、生活が成り立たなくなるから。


余った金で投資しろ、と。


もう、トラブル = 損する前提ですね。


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我が家も生活費は別に取ってあったらしいので何とかなりましたが、それがなかったら、大変なことになっていたでしょう。


父は、金融リテラシーはむしろあるほうです。ただ、マーケットは提示された過去のデータ通りにならないときもある、ということです。


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国は「貯蓄から投資へ」とかけ声をかけていますが、その理由は、はっきりと示されていないのか、いろんな人が、いろんな推測をしています。


中学の「公民」の教科書を調べてみたのですが、

”「貯蓄から投資へ」の流れになっている。” と書いてあるだけで、理由が一言も書かれていないのですよ。


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金融機関の解説は、表面的なことが多いです。


投資してもらえば、自分たちが儲かるわけですから。


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ある経済の専門家によると、


(本当かどうか、私には判断できませんが)


銀行は顧客の預貯金を運用するわけですが、


日本は国債をたくさん発行していて(赤字)、銀行の預貯金はそれにかなりの割合を持っていかれているため、


銀行が企業にあまり投資しないのだそうです。


(仕組みが今一つ理解できていない w)


資金がほしい企業が、直接、投資してもらいたいと考えた結果が「貯蓄から投資へ」だといいます。


(これを「経済の活性化」と言うようです。)


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銀行が運用に失敗して損を出しても、顧客の預貯金は勝手に減らすことはできないし、


預金保証もあるため、銀行はあまりリスクの高い投資はしにくいのかもしれません。


個人が資産を、保証の必要のない投資にしてくれれば、損を出しても、それを銀行や国がかぶる必要はありません。


銀行や国にとってはいいことしかないような…?


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ですが、銀行の銀行である日銀も、段階的に、これまでの決まりを変えて、投資割合(買入れ限度額)を増やしてきたのですよね。


もはや、官製相場とも呼ばれていますが…


実際に景気がいいわけではなく、あの手この手で株式市場にお金を流れ込ませて、株価を上げているのでは、というのが大方の見方のようです。


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ところで、


「預金保証」というけれど、銀行が倒産するとか、まずないよね、と普通は思うでしょう。


イタリアで、数十年働いて貯めたお金を、行員のすすめにしたがって「より利率の高い」投資商品に預け替えたところ、


その銀行が破綻して、資産がなくなってしまった人がいる、と小さいニュースで読みました。


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個人向けには「貯蓄から投資へ」が、どんな言葉で説明されているかというと、


金融庁の広報誌「アクセスFAS」No.230では、


家計が保有する金融資産を拡大していくためには、預金として保有されている資産が投資にも向かい、持続的な経済成長の恩恵が家計にも及ぶ好循環を作る必要があります。


と述べられています。


※ 直接的には、証券業界向けであったようです。


家計の資産を増やすために、まず経済を活性化してね(企業に貸してね)ということです。


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一方、とある銀行の一般向けサイトは、


基本的に、投資 = 増える前提で話をしていますが、


「貯蓄から投資へ」の


背景1 として、


日本では少子高齢化が進んでいます。


寿命が延びて長く生きるようになるほど、老後に生活費が枯渇してしまう可能性は高まります。


「将来の暮らしに必要な資産を守るために投資が必要になった」とも言えるでしょう。


など…


と書かれています。

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そうだとすると、老後資金をある程度持っている人は、投資をしなくてもいいことになります。


そして、老後資金を貯められていない人は、「東洋経済オンライン」によると「まず貯めろ」ということなので、投資などしている場合ではありません w


では、損するリスクもふまえて、実際、どれくらいの人が投資をする「必要」があるの?という話になってきます。


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インフレリスクに備えるという説明がなされることも多いのですが、


それぞれのリスクの規模や確率(と、運用する人の実力 ← コレ大事)から見て、どちらのリスクのほうが大きいと考えるかは、人によるでしょう。


※ 背景2 としては、先ほど金融庁の広報で挙げた理由が書かれています。


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投資というのは、儲かることもあれば、損する場合もある。


なのに、トレンドだから乗り遅れるな、みたいな風潮もあります。


先の銀行のサイトにこうありました。


投資にはリスクがあるため損失が出る可能性もありますが、貯蓄よりも早く大きく資産を増やせる可能性もあります。


あくまで、どちらも可能性の話なのですが、儲かる前提で話をする人がほとんどです。


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実は、心理学では、健康な人は、良いことが起きる確率を実際より多く見積もるという、実験結果が得られています w


うつ傾向のある人のほうが、正確に見積もるのだそうです。


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実際に周りの人たちを見ていた体験から、すこし具体的な話をすると、、


投資するなら、値下がりしても「塩漬け」できるものがいいということ。そして、値下がりしても慌てないこと。


素人がレバレッジをかけて先物取引をするのは、やめたほうがいいでしょう。失敗したら、生活できなくなるかもしれません。


人任せな人(自分で勉強しない人)や、優柔不断な人、損切りができない人も、投資には不向きだと思います。


楽観的すぎる人、株は儲かるものだと思い込んでいる人も向かないでしょう。


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なお、私は投資アレルギーというわけではなく、得したいだけの投資には興味がないだけで、応援したいところへの投資がしやすくなるのはいいと思っています。



金融機関ではあまり教えてもらえないデメリットや「向いていない人」についても詳しい記事

(荻原さんは、投資推進派からは当然、批判されています)

iDeco、NISAのメリット・デメリット




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