こんばんは!


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下書きの中からピックアップしました。





この話題に特に興味のない方は、スルーしてくださいね。


覚え書きといったところ。


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「社会学ベーシックス 6 メディア・情報・消費社会」(2009)は、


この分野についての基本文献、23冊(+1冊)を23人の研究者が解説した本です。


研究者でもなければ、紹介されている文献を全部読む人はめったにいないでしょうが、


文献のエッセンスがわかるとともに、人物のバックグラウンドや歴史的な意義などにも触れられているので、これ自体、独立した読み物として成立しています。


というより、こうした解説なしに古い文献を読むのは難しいでしょう。


実際、紹介されているのは古い文献が多いのですが、問題意識のあり方としては全然古くなっておらず、むしろ、今こそ考えなければならない問題ばかりではないかと思います。


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類書2冊とセレクトが重なっている、いわば最重要書籍(人物)は、


リップマン「世論」

キャントリル「火星からの侵入(侵略)」

ブーアスティン「幻影の時代」

マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」「メディア論」

オング「声の文化と文字の文化」


※ 類書でのセレクトは後者のみ


ちなみに私は、この本では取り上げられていない(シリーズの別の巻であつかっているのかな)ユルゲン・ハーバーマス(フランクフルト学派)「コミュニケーションの理論」がしっくり来ましたよ。


※ 類書ではハーバーマス「公共性の構造転換」が取り上げられています。


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類書1冊と重なっているのは、


「消費社会の神話と構造」

ニュース社会学」

「メディア・イベント」

「沈黙の螺旋理論」


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では、前から順に23冊(+1冊)を…


テーマのほうを太字にしてあります。


①メディアと社会

1 メディアはメッセージ「グーテンベルクの銀河系」「メディア論」マクルーハン 1962/1964

2 声から文字へ「声の文化と文字の文化」オング 1982

3 情報様式「情報様式論」ポスター 1990

4 メディア・イベント「メディア・イベント」ダヤーン/ カッツ 1992

5 ケータイ文化の登場「絶え間なき交信の時代」 2002

6 公衆の登場「世論と群衆」タルド 1901

7 ステレオタイプ「世論」リップマン

8 世論形成の力学「沈黙の螺旋理論」ノエル=ノイマン 1980

9 アジェンダセッティング(議題設定)「マスコミが世論を決める」ウィーバー他(1981)


②情報の流れと影響

10 パニック研究「火星からの侵入」キャントリル 1940

11 コミュニケーションの2段の流れ「パーソナル・インフルエンス」カッツ/ラザースフェルド 1955

12 うわさの背景「オルレアンのうわさ」モラン 1969

13 報道の限界「ニュース社会学」タックマン 1978

14 広告の魔術「広告の記号論」ウィリアムスン 1978

15 エンコーディング/デコーディング「Encoding/ Decoding」ホール 1980


③消費社会

16 誇示的消費「有閑階級の理論」ヴェブレン 1899

17 ゆたかな社会「ゆたかな社会」ガルブレイス 1958

18 擬似イベント「幻影(イメジ)の時代」ブーアスティン 1962

19 スペクタクルの支配「スペクタクルの社会」ドゥボール 1967

20 記号の消費「消費社会の神話と構造」ボードリヤール 1970

21 現代の社会変容「消費社会と権力」内田隆三 1987

22 ライフスタイルの変容「消費社会とポストモダニズム」フェザーストン 1991

23 消費社会を超えて「現代社会の理論」見田宗介 1996



面白そうなものはありましたか。

(ない…?)( ̄▽ ̄)


※ 類書とは、

◉佐藤卓三「メディア論の名著30

研究者としての自伝的な作りになっています。

◉「メディア論 基本の30冊」難波功士

著者はもともと広告史・広告論、ポップカルチャーなどが専門。


※ より広範な選書リスト

◉「コミュニケーション学がわかるブックリスト」東京経済大学コミュニケーション学部監修


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