カウンセリング講座に通って、精神衛生について学びました。

 

 

 

 

精神衛生とは精神的健康を保つことですが、それにはストレスとの関わり方が重要なようです。

 

 

 

 

同じストレスを受けても、人によってその「受け取り方」は様々で、それによってストレスの期間や、大きさは変化します。

 

前回、ストレッサーについて学習しましたが、今回は重要な「受け取り方」に影響を与える因子を学習します。

 

 

 

 

受け取り方に影響する因子として、身体的条件が挙げられます。

 

 

 

 

ストレスを感じた時、その強さや影響は個人の身体的な状況によって大きく変わります。

 

1、体調や健康状態

・疲労や倦怠感

体が疲れている時は、ストレスに対する耐性が低下します。エネルギーが不足しているため、通常あれば対処できるストレッサーにも過敏に反応しやすくなります。

・病気や慢性的な疾患

痛みや不快感があると、精神的な余裕がなくなり、ストレスを強く感じることがあります。これにより、免疫機能の低下も、ストレス反応を増幅させる要因になります。

 

2、睡眠の質と量

・睡眠不足

十分な睡眠が取れていないと、脳の機能が低下し、感情のコントロールが難しくなります。これにより、ストレッサーに対する反応が過剰になることがあります。

・睡眠の質

質の良い睡眠が得られない場合も、疲労が蓄積し、ストレス感受性が高まります。

 

3、栄養状態

・栄養不足

必要な栄養素が不足すると、脳や体の機能が低下し、ストレスに対処する能力が減少します。

・血糖値の変動

血糖値が急激に上下すると、イライラや不安感が増し、ストレス反応が強まることがあります。

 

4、ホルモンバランス

・ストレスホルモンの影響

コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンの分泌量は身体的状況によって変します。ホルモンバランスが乱れると、ストレスに対する反応が過敏になります。

・性ホルモンの影響

特に女性は、月経周期や更年期などでホルモンバランスが変動し、それがストレス感受性に影響を与えることがあります。

 

5、運動習慣

・適度な運動の欠如

運動不足は、心身のエネルギーレベルを低下させ、ストレスに対する能力を弱めます。

・過度な運動

過度な運動は体に負担をかけ、疲労や怪我の原因となり、ストレスを増加させます。

 

6、慢性的な痛みや不調

・慢性的な痛み

持続的な痛みは、精神的なストレスを増大させ、ストレッサーに対する反応を強めます。

・不定愁訴

明確な原因のない体調不良が続くと、不安感やイライラが増し、ストレス感受性が高まります。

 

7、薬物や物質の影響

・カフェインやアルコール

カフェインの過剰摂取は神経を刺激し、ストレス反応を増幅させます。アルコールも一時的なリラクゼーションをもたらすものの、過剰摂取は睡眠の質を低下させ、ストレスに対する耐性を下げます。

・薬物の副作用

一部の薬は神経系に影響を与え、ストレス感受性を変化させることがあります。

 

 

 

身体的条件はストレスの受け取り方に大きな影響を与えるようです。

確かに、体調が良ければ、小さなことには反応しないように思いますし、睡眠不足や空腹時にはイライラも感じやすいなと思います。

 

身体的影響は日々の習慣が大きく関わってくるのかもしれません。

 

今は健康ブームで、運動の効果、睡眠の質を高める方法、栄養学など、本がたくさんありますが、一度読んでみる必要がありそうです。