カウンセリング講座に通っています。

 

精神衛生について学習していますが、ストレスと精神衛生は切っても切れない関係のようです。

 

 

ストレスとは何なのかを知りたいと思います。

 

 

ストレスとは、生体に加えられる各種の刺激とそれによって心や体に負荷がかかることによって生じる「緊張状態」や「反応」のことです。これを元に戻そうとする防衛反応を含めてストレスといいます。

 

 

 

 

ストレスは外部からの刺激や要求に対する「身体的・心理的反応」のことで、ポジティブな状況、新しい仕事、結婚でも、ネガティブな状況、人間関係の問題や失業などでもストレスは発生します。

 

ストレス(身体的・心理的反応)が一定レベルにとどまれば、適応を促し、成長のための刺激となりますが、過度なストレス(身体的・心理的反応)は心身に悪影響を与えます。

 

 

 

 

ストレス(身体的・心理的反応)のメカニズム

 

ストレスがかかる(緊張状態になる)と体はこれに対処するためにいくつかの生理的な反応を起こします。これをストレス反応といい、以下のような反応が起きます。

 

1、ストレスホルモンの分泌

コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌され、心拍数や血圧が上昇し、体が戦うか逃げるかの準備をします。

 

2、交感神経の活性化

自律神経の交感神経が活性化し、筋肉にエネルギーが供給され、体が迅速に反応できるようになります。この反応は危険な状況に対処するための緊急モードです。

 

3、生理機能の変化

血流が増加し、消化器系や免疫系など、緊急時に不要な生理機能が一時的に抑制されます。

 

 

これらの反応は短時間であれば有益で、ストレスに対処しやすくなりますが、長時間続くと心身に悪影響を与え、健康を損なう原因となります。

 

 

 

ストレスの種類

 

・急性ストレス

短時間の強いストレスで、特定の状況に対する一時的な反応です。例えば、試験前の緊張や、危険な状況に直面した時の反応などがこれにあたります。急性ストレスは、適度であれば身体や精神に悪影響を与えません。

 

・慢性ストレス

長期間にわたって持続するストレスで、仕事のプレッシャー、経済的な問題、人間関係の葛藤などが原因となることがあります。慢性的なストレスは、心身に大きな負担をかけ、うつ病、不安障害、高血圧などの健康問題を引き起こすことがあります。

 

 

 

ストレスの原因(ストレッサー)

 

ストレスを引き起こす要因はストレッサーと呼ばれ、これには外部からの環境的な要因や、内部的な心理的要因があります。

 

・環境的ストレッサー

仕事、家庭、経済的な問題、人間関係、騒音、事故、災害など。

 

・心理的ストレッサー

失敗への恐れ、自尊心の低さ、完璧主義、対人関係の不安、将来への不安など。

 

・身体的ストレッサー

病気や怪我、疲労、睡眠不足、運動不足など。

 

 

 

ストレスの影響

 

心理的影響

・不安や抑うつ

長期間のストレスは不安障害やうつ病のリスクを高めます。

・集中力の低下

思考が混乱し、仕事や学習に集中できなくなることがあります。

・情緒不安定

感情のコントロールが難しくなり、イライラしやすくなる、怒りっぽくなるなどの症状が見られることがあります。

 

 

身体的影響

・免疫力の低下

ストレスが免疫機能を抑制するため、風邪や感染症にかかりやすくなります。

・消化器系の問題

胃痛・消化不良、過敏性腸症候群などの症状が現れることがあります。

・心血管系のリスク増大

長期的なストレスは高血圧や心臓病のリスクを高めます。

 

 

行動的影響

・過食や拒食

ストレスは食行動に影響を与え、過食や拒食などの問題を引き起こすことがあります。

・睡眠障害

ストレスが原因で不眠や過眠など、睡眠パターンに異常をきたすことがあります。

 

 

 

 

以前、自律神経について学習しましたが、ストレスと自律神経は関係が深そうです。

 

 

 

 

 

 

ストレスを学習しました。

刺激とその反応、それを戻そうとする反応全てがストレスとわかりました。

 

ただ、同じような状況でも人によってストレスの持続時間やストレスの大きさは個人による差が大きいと考えられます。