名古屋というか長久手で毎月やっている学校で活用するブリーフセラピー講座。
明日ですけど、、、告知遅すぎですよね。。。すんません;

今回は「見立ての多次元化」についてです。 あけましておめでとうございます。 皆さんお元気でしょうか?? 僕は風をひいています。 そう仕事が空くと、体調が悪くなるのです。。。

仕事依存ですね;

僕は見立ての軸を増やすということをやっているのですが、普通心理の世界では見立てを深めること、とにかく個人の心の深いところに潜っていく、なんてことが想像されがちですが。

もちろん自分のこれだ!という理論の見立てを深めることがまず大切なのですが、(保護者や本人を含め)いろんな人に説明して協力してもらわなければいけない場合、一個の理論だけでやっていると、その見立ての方向性を持たない人にはなかなか理解してもいにくいなんてことがあります。

また、持っている理論が、その目の前の相手と合わないと、なんか変な盲点にはまってしまうこともあります。

シンプルでもいいのでいろんな軸を持って見立てることが大事なのではないかなと思います。

そして出来れば特異な見立てと相補的な役割を果たせる軸を持つことから始めたらいいのではないかと。

例えば精神分析的な見立てを持っているならば、頻度や範囲といった、行動として記述できる、行動療法的な見立て方が同時に出来るようになれば、コンサルテーションがとても楽になります。
劇的に伝わりやすくなる。

知的能力や脳の機能について、社会的スキルやその人の持つ心的エネルギーについて、簡単でもいいので幾つか軸を持って一つの行動を説明することが大切です。

最初はこんがらがりそうになるので表裏の二軸くらいから始めて、続けているとそのプロセスがどんどん自動化されていくのでそこに軸を増やしていくという感じで。

そうすると何が起こるかというと、見立てのスピードがどんどん早くなります。

少ない情報である程度の理解に至るようになり、めったに外さなくなります。

極端な話、1軸でずーっと一生懸命情報を集めるのと、5軸で情報を集めるのとでは溜まっていく情報量が全然違うので、そういった蓄積の多さも時間を経れば経るほど、引き出しが増えていくので、新たな人にあった時に参照できる情報が増えるのです。

もちろん、経験を積んだ方々は当たり前のこととしてすでにやっていることだとは思いますが、スクールカウンセリング的にはこんな組み合わせ方があるよ、というお話ができればと思います。

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ブリーフセラピーでは見立てを素早く行うことが要求されます。

それは効果的に、クライエントのコストが低く心理療法をするために必要なことなのですが、学校でのカウンセリングやコンサルテーションでも限られた時間や情報で、具体的な助言や見立ての提示を求められることがあります。

短い時間では情報の収集が多くは出来ませんし、深く理解できないと考える方が多いと思われますが、それほど深い情報が聞けなくても、見立ての多次元化をすることで、簡便に、少ない情報で外さない見立てが出来るようになっていきます。 それぞれのメインの見立てはそのままに、見立ての軸を増やしていこうという試みです。

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講師:掛井 一徳 かけい臨床心理相談室代表 日時:1月11日(月)10:00~12:00
場所:長久手文化の家 〒480-1166 長久手市野田農201番地 リニモはなみずき通駅徒歩七分
参加費1,000円

https://www.facebook.com/events/823217951157656/