先週の木金は、東京出張で、RCF復興支援チームさんとのお仕事。
長期滞在して被災地に関われない自分としては、支援者の支援こそが一番の関わりと思っていたので、本当にありがたく。

木曜日は欲張りにも東京ピーセンとGETにお邪魔して、さらに新宿スポーツセンターで直心会の合気道の練習に参加させていただき、串カツ食べるという盛りだくさん。

合気道の練習では、久々に脳と体にビリビリと刺激が入るようないい練習をさせていただきました。
ありがとう!

金曜は東京から山梨、さらにそのまま土曜日の愛知スクールカウンセラーのためのブリーフセラピー研究会へ。

第3回は家族療法のシステムズアプローチについての研修をさせていただきました。

システムズアプローチでは、問題や症状の原因を探るのではなく、問題(とされているもの)を形成する悪循環(システム)を見出し分析することで、その悪循環を支える要素に介入して、そのシステムを違ったシステムに変えていくことを目指します。

例えば不登校であったら、不登校そのものをなんとかするのはなかなか難しいことですが、不登校という状態(システム)を支える要素は何だろう?と、考えていくつも見つかる要素の中でもできるだけ小さい力で動かせるもの《介入の副作用の少なく、自我違和的(相手が違和感を持っているけどやめられないこと)》に狙いを定め、えいやっ!と介入していきます。

その介入先は、問題の本質と一見関わりのなさそうな小さなもので、しかも実はシステムに大きく関わっているもの、である方が抵抗が起こりづらく、暗示的に相手に伝わるので、「なんか分からんけどよくなりましたわ~」ってことになりやすい、つまり依存が起こりにくく、上手くいった手柄を目の前の相手や家族、支援者の誰かに帰属することも容易なので、のちのマネージメントがやりやすくなったりします。
(上手くいった後が重要なのです)

そこら辺を丁寧にやっていくと、結局解決志向、ソリューションフォーカスドアプローチのゴールセッティングの感覚や例外探しのエッセンスが、すごくシステム介入に役に立つ、というか実際には絡み合いながら使用しているなぁ、と。

あと今回はピースボートで一緒だった由紀さんや、愛知で活躍されている若手の愛学OBもさんかしてくれていたのですが、彼らから「僕らの勉強している行動療法や応用行動分析は、問題の中心の原因結果にアプローチするけども、システムアプローチでは中心そのままじゃなくて周辺の要素に介入するんですね?」なんて感想をいただき、「直線もまた円の一部である」合気道入門より
みたいな返答をしたのだけれど、そういうところって完全にエリクソン催眠のエッセンスだなぁと、思ったり。

いろんな理論が入り混じって臨床になっているのだけど、個々の有機的な繋がりがとても明確になった気がしましました。

もちろん参考図書は何度読み返したかわからない東豊先生の「セラピスト入門 システムズアプローチへの招待」でした。

そういえば、東京の仲間と東京でシステムズアプローチ講習をする約束果たす前に愛知県でやってしまった。。。東京でも。。。やります!

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%…/…/4535580871