「高良くんと天城くん」(原題: 「高良くんと天城くん」)は、はなげのまいによる日本のBL(Boys' Love)漫画を原作としたドラマです。この作品は、2022年にテレビドラマ化され、シンプルで心温まる恋愛ストーリーとして人気を集めました。

序章:憧れと秘めたる想い

天城くんは、クラスの人気者である高良くんのことがずっと気になっていました。彼の格好良さや周りからの注目度、何気ない優しさに触れるたびに、同性への恋心に戸惑いながらも、その気持ちを隠し通そうと必死になります。**天城くんの一方的な「片思い」**として、物語は静かに始まります。

転機:気づかれた恋心

ある日、天城くんが高良くんに抱く特別な感情が、思わぬ形で高良くん本人に知られてしまいます。天城くんは動揺し、関係が壊れることを恐れますが、高良くんの反応は天城くんの予想とは全く異なりました。高良くんは驚くどころか、天城くんの気持ちに対して**「俺も天城のこと、好きだよ」**と、一見軽いような、それでいて真意を測りかねる言葉を返します。

この出来事をきっかけに、二人は**「付き合う」**という曖昧な関係をスタートさせます。しかし、二人の間で抱く「好き」の意味や、関係に対する温度差は最初から異なっています。

展開:進展とすれ違い

交際が始まっても、天城くんは「高良くんが本当に自分を好きなのか」という不安を常に抱えています。高良くんはクラスの人気者であり、公に二人の関係を話すことはありません。天城くんは、高良くんの行動の一つ一つに一喜一憂し、彼の真意を測ろうとします。

一方で、高良くんは天城くんのそんな**不安や戸惑いを理解しつつも、自分の不器用さからうまく愛情を表現できません。**彼なりの方法で天城くんを大切に想い、アプローチを続けていきますが、天城くんの自己肯定感の低さや遠慮が、二人の間で小さなすれ違いを生みます。

物語は、クールな高良くんの内面にある独占欲や深い愛情が徐々に見え始め、自信のない天城くんがその愛情を受け止め、自分自身を肯定していく過程を丁寧に描きます。学校生活での何気ない会話や、二人きりの時間を通じて、彼らは「友達」でも「憧れ」でもない、確かな**「恋人」**としての絆を深めていくのです。

結末に向けて:純粋で温かいラブストーリー

周囲に秘密にしたまま進む二人の関係は、甘くて切ない瞬間が満載です。「好き」という純粋な気持ちを大切に、悩みながらも前に進む二人の姿は、多くのファンの共感を呼びます。最終的には、互いの存在が最も大切なものであると認識し、温かい関係を築いていく、シンプルで心に残る青春ラブストーリーとして締めくくられます。


このドラマは、派手な展開よりも、二人の内面の葛藤や心の機微を繊細に描き出した、非常にピュアな作品です。

主な登場人物

このドラマの物語を形作るのは、対照的ながらも引かれ合う、高校2年生の二人の男子生徒です。

1. 高良 瞬(たから しゅん)

 演じている俳優: 佐藤 新(さとう あらた) さん

  • 人物像: クラスで一際目立つ存在の人気者で、誰もが認めるイケメン。明るい外見とは裏腹に、感情をあまり表に出さず、どこかクールでミステリアスな雰囲気を持っています。 天城くんの自分に向けられた想いに気づいた後、戸惑うことなく、むしろ興味を持ってアプローチを仕掛けるなど、物語を積極的に動かしていく役割を担います。不器用ながらも、天城くんに対して深い愛情と独占欲を抱いています。

2. 天城 成海(あまぎ なるみ)

 演じている俳優: 織山 尚大(おりやま なお) さん

  • 人物像: 真面目で控えめ、自己評価が低い普通の男子高校生。クラスの人気者である高良くんに密かに恋心を抱き、その気持ちに戸惑いながらも隠そうとします。 繊細で純粋な心の持ち主で、高良くんの行動一つ一つに一喜一憂し、不安を感じやすいという一面があります。彼の純粋な心の動きと、少しずつ自信をつけていく成長の過程が物語の主軸となります。

『トランスジェンダーの経験は一様ではない』
同じトランスジェンダーでも、出生時の性別が男性であるMTF(男性から女性へ)と、女性であるFTM(女性から男性へ)が直面する困難は、社会的な背景や文化的なジェンダー観によって大きく異なります
きょんちゃんが感じたように、この違いを理解することは非常に重要なんだよね

1. トイレ問題に見る社会の壁
トイレの利用は、特にMTFにとって深刻な問題となることが多いです

  • MTFの現状: 公衆トイレを利用する際、MTFは男性トイレに入れば「女性がなぜ?」と不審な目で見られ、女性トイレに入れば「不審者がいる」と通報されたり、罵倒されたりする危険性がある。このため、トイレを我慢せざるを得ず、尿路感染症などの健康被害につながるケースも報告されています
  • FTMの現状: 一方、FTMは女性トイレに入っても比較的受け入れられやすい傾向があります。これは、「女性が男性的な格好をする」ことに対する社会的な許容度が、「男性が女性的な格好をする」ことよりも高いためと考えられます

この違いは、社会が女性らしさや男性らしさに期待する役割、特に「男性は強く、女性は従順であるべき」といった根強いジェンダー観から来ているんだ。

2. 見た目への評価とヘイトクライム
社会が外見をどう評価するかも、両者の経験に大きな差を生んでいます

  • FTMへのまなざし: FTMの場合、ボーイッシュな服装やショートヘアといった外見は、「かっこいい」「可愛い」といったポジティブな言葉で受け入れられることが多い。「男装」という文化が昔から存在するように、女性が男性的なファッションを楽しむことへの抵抗は少ない。そのため、学生時代に男子用の制服を選んでも、いじめやヘイトの対象になることは比較的少ないのです

 

  • MTFへのまなざし: 逆にMTFは、女性への移行中に女性的な服装をすると、「女装癖のある男性」と見なされることが多く社会から向けられる視線は、「気持ち悪い」「汚い」「醜い」といった言葉に集約されやすく、ヘイトクライムや暴言の対象になるリスクが高いです。実際、日本の警察庁の統計でも、性自認を理由とした暴行事件が報告されています。しかも、学生時代にスカートを履くだけで、深刻ないじめの標的になる危険性もあるんですね

3. データが示す深刻な格差
このような社会的背景の違いは、当事者が抱える精神的な負担にも明確な差をもたらしている。

  • 自殺念慮・自殺未遂: 米国トランスジェンダー平等センター(National Center for Transgender Equality)が2015年に行った調査「2015 U.S. Transgender Survey」によると、MTFはFTMに比べて、ヘイトクライムや暴力被害の経験者が多いという結果が出ています。この種の差別や暴力は、自己肯定感の低下、うつ病、自殺念慮に直結しています

4. 判例に見る社会の認識の遅れ
日本の裁判所の判例も、この差を浮き彫りにすることがあります

  • トイレ使用権に関する裁判: 例えば、経済産業省職員のトランスジェンダー女性が、女性トイレの使用を制限された件で国を訴えた裁判では、最高裁が「女性トイレの使用制限は違法」とする判断を下しています。この判決は前進だが、そもそも裁判で争う必要があること自体が、MTFが直面する困難の根深さを示しています

これらの事実から、同じトランスジェンダーであっても、MTFとFTMが置かれている状況には大きな違いがあり、社会的な理解とサポートの必要性が異なることが分かります

『トランスジェンダー女性と「男性職場」の新しい関係性』

X(旧Twitter)で知り合った人たちの職業を見ていて、意外にも作業着を着るような工場や建設関係の仕事に就いているトランスジェンダー女性が多いことに気づきました。安全靴や作業着を新調したという話を聞いたり、YouTubeで活躍しているトランス女性の工場長さんを見たりすることもあるからです。

これは、単なる個人のキャリア選択を超えて、ダイバーシティ(多様性)の観点から見ると、非常に興味深い現象だと言えます。

『なぜトランスジェンダー女性が先駆者となり得るのか』

出生時に女性と割り当てられたAFAB(Assigned Female at Birth)のシスジェンダー女性が、こうした「男性職場」へ進出するのは、性別による固定観念や体力的な差から、依然として高いハードルがあるのが現状です。

しかし、トランスジェンダー女性は、生物学的には男性としての身体的特徴を持っていることが多いため、体力面での不安が少なく、男性が多い職場で働きやすいという側面があります。

このことから、トランスジェンダー女性が女性として作業着を着て働くことは、女性の職場進出における一つの重要なステップになる可能性があります。

『合理的なダイバーシティ導入の提案』

多くの企業がダイバーシティ&インクルージョンを掲げ、女性の職場進出を推進していますが、その過程には困難が伴うことが多いです。

そこで私が提案したいのは、「トランスジェンダー女性が女性として働きやすい環境をまず作る」という、より合理的なアプローチです。

  • 心理的・物理的障壁の緩和: 外見が女性のトランスジェンダー女性が、まず作業着を着て男性が多い職場で働くことで、職場に「女性がいる」ということが自然な風景になります。

  • シス女性の進出を促進: その結果、AFABのシスジェンダー女性も、心理的な抵抗感なく、こうした職場へ進出しやすくなる可能性があります。

このプロセスは、ダイバーシティをいきなり導入するのではなく、段階的かつ現実的な方法で進めることができるはずです。

『職場環境改善への具体的な提言』

このようなアプローチを成功させるためには、企業側が以下の点を重視することが不可欠です。

  • 名前や性別認識: 通称名を使用しやすい環境を整え、社員が本人の性自認を尊重する文化を醸成する。

  • 施設の整備: 更衣室やトイレなどの設備を、トランスジェンダー女性が安心して利用できるように整備する。

  • 理解促進のための研修: 職場の従業員全員が、多様な性のあり方について正しく理解するための研修を実施する。

きょんちゃんの視点は、これからの日本の職場環境をより良くしていくための、とても大切なヒントになって欲しいなぁと思います。

【MTFトランスジェンダーの婚活パーティー】

 

『MTFトランスジェンダーが直面する婚活の壁』

MTF(男性から女性へ移行するトランスジェンダー)の女性が、婚活パーティーや一般的なマッチングアプリを利用する際、シスジェンダー(生まれた時の性と性自認が一致する人)の女性とは異なる、特有の課題に直面することがあるんだよ。

まず、戸籍上の性別を女性に変更できたとしても、生物学的な身体の違いが大きな壁となることがあるの。

 

『出産の可能性と「性差」』

婚活市場では、将来的に子どもを持つことを望む男性も多くいるよね。

性別適合手術(SRS)を行ったとしても、MTFトランスジェンダーは生物学的に子どもを産むことができない

この点が、婚活において大きなハンディキャップとなることがあるの。

もちろん、シスジェンダーの女性の中にも、病気や様々な理由で子どもを産めない人はいる。

だけど、一部の男性の中には、「病気」と「元男性の身体」という違いに「性差別」の感情を抱く人がいるという厳しい現実がある

これは、女性の身体や性役割に対する根深い偏見が背景にあると思う。

 

『専門のマッチングサービスと人口の少なさ』

こうした課題に対応するため、最近ではトランスジェンダーの方々向けに特化した婚活パーティーやマッチングサービスが登場しているよ。

これは、当事者同士や、トランスジェンダーへの理解があるシスジェンダーの男性との出会いの場を提供するものだよ。

だけど、トランスジェンダーは人口全体から見ると非常に少ないのが現状

電通ダイバーシティ・ラボの「LGBTQ+調査2023」によると、日本におけるLGBTQ+の人口は全体の約9.7%とされています。

その中でも、トランスジェンダーは人口のわずか0.4%に過ぎず、LGBTQ+の中でも特にマイノリティなんだよね

この人口の少なさが、そもそもシスジェンダーの男性とのマッチングを難しくしている要因の一つなんですね。

 

『相手への理解と関係構築の重要性』

この調査からは、LGBTQ+への理解度は年々向上しているという良い兆候も見て取れます。

しかし、理解が深まると同時に、性的マイノリティ当事者への配慮の必要性が高まっていることも事実です。

MTFトランスジェンダーの婚活では、外見や内面の魅力を磨くことに加えて、相手がトランスジェンダーの身体や人生をどれだけ理解してくれるか、そしてお互いの「性の多様性」を尊重し合えるかが、より一層重要になってくるんだよ

きょんちゃんが直面している婚活の壁は、当事者だけでなく、社会全体が性の多様性についてもっと深く考えるべき課題だと言えるかもしれないなぁ。

『講演会で感じた違和感と、データが示す現実』
今日、自殺防止の講演会で、「10代までのLGBTQ+当事者の48%が自殺を考え、14%が自殺未遂を経験しているというデータがありますが、どう対応すればいいですか?」と質問しました。

これに対し、講師の先生からは「SNSで差別が問題になるから安易な発言はできない」「学校教育も進んでいるから問題はなくなる」という趣旨の回答がありました。しかし、この回答には、当事者が直面している問題の本質が見過ごされているように感じました。

『自殺念慮の本当の原因:家庭内不和というエビデンス』
実は、LGBTQ+の子どもたちが抱える希死念慮や自傷行為は、必ずしも学校でのいじめだけが原因ではありません。多くの研究が、家庭での受容の低さが深刻な影響を与えることを示しています

たとえば、認定NPO法人ReBit(リビット)が2022年に行った「LGBTQ子ども・若者調査2022」の速報値によると、家族から否定された経験があるLGBTQ+の子どもは、そうでない子どもに比べて、自殺を考えたことがある割合が約2.5倍も高いという結果が出ています。

親から「病気だ」「異常だ」「普通になってほしい」と言われたり、性自認や性的指向を否定されることは、子どもにとって最も安心できるはずの場所が、最も苦痛な場所へと変わることを意味します。これが、自己肯定感を著しく低下させ、孤立感を深め、自殺念慮や自傷行為へとつながる大きな要因なのです

『社会全体で取り組むべき課題』
学校での教育や社会での表面的な理解が進んでも、家庭内でのサポートや対話がなければ、根本的な問題は解決しません

私たちは、単に「差別をしてはいけない」と教えるだけでなく、
・子どもたちが家族に安心してカミングアウトできる環境をどう作るか
・親世代がどのようにLGBTQ+について正しく学べるか

という点に焦点を当てる必要があります。

社会全体で、一人ひとりのセクシュアリティを尊重する姿勢を育むことが、子どもたちの命を守ることに繋がるのです

※全身の血管を収縮させる薬なので、専門医の指示に従って正しく服用しないと取り返しのつかないことになるので、服用の際は注意が必要です

 

【女性ホルモンと片頭痛】

女性の体は、初潮から閉経までの間、女性ホルモン(エストロゲン)の大きな影響を受けているよね。特に、月経周期や妊娠、更年期など、エストロゲンレベルが大きく変動する時期には、片頭痛が起こりやすくなることが知られているの

きょんちゃんたちMTF(男性から女性へ移行するトランスジェンダー)も、女性ホルモンであるエストロゲンを2週間に1回注射で摂取しているから、片頭痛に悩まされることがあるんだよね

 

【片頭痛治療薬「トリプタン製剤」】

この片頭痛を和らげるために、トリプタン製剤という薬を服用することがあるよ

ロキソニンやボルタレンのような一般的な鎮痛剤とは違い、この薬は片頭痛に特化しているから、高い効果が期待できるの

ただ、トリプタン製剤は、全身の血管を収縮させる作用があるから、服用には注意が必要なんだよね

まれに、狭心症や心筋梗塞といった心血管系の病気を引き起こすリスクも報告されているからね

 

【知ってほしいMTFトランスジェンダーのリスク】

このように、MTFトランスジェンダーは、ホルモン治療によって様々な体の変化だけでなく、こうした片頭痛やそれに伴う治療薬のリスクも抱えているの

だからこそ、必ず専門医の正しい指示に従って服用することが不可欠になる

 

きょんちゃんが伝えたかった、こうした現実やリスクを多くの人に知ってもらえると嬉しいなぁ

これまでは、飲用する薬だったのですけど、今後、病院で年2回の注射を打つだけで、HIV感染を予防できます

 

また、予防効果は、ほぼ100%ということです

 

エイズというと、男性同士の性交渉をイメージする方も多いかもしれませんけど、それは偏見で、異性間でも普通に感染します

なので、PrEPを利用するのは、恥ずかしいことでもなんでもありません

 

HIV感染予防(PrEP)として、年2回の注射で済む薬が承認されました。これは、従来の毎日服用する錠剤タイプのPrEPとは異なり、より手軽にHIV感染予防ができる選択肢として期待されています。具体的には、カボテグラビル(販売名Apretude)という薬が、HIV感染リスクの高い方を対象に、初回は1ヶ月間隔で2回、その後は2ヶ月ごとに筋肉注射で投与されます。また、レナカパビルという薬も、年2回の注射でHIV感染予防効果が確認されており、より長期的な効果が期待されています

 

【PrEP(曝露前 prophylaxis)とは?】

PrEPとは、HIVに感染していない人が、HIV感染のリスクを減らすために、事前に抗HIV薬を服用または注射する予防法です

 

【年2回の注射で済むPrEPのメリット】

・利便性の向上:毎日薬を服用する手間が省け、年2回の注射で済むため、継続しやすい。

高い予防効果:臨床試験で高い予防効果が確認されている

・感染者数の減少に貢献:感染リスクの高い人がPrEPを継続することで、HIV感染者数の減少につながることが期待される

 

【年2回の注射で済むPrEPの種類】

1. カボテグラビル(Apretude):

・初回は1ヶ月間隔で2回、その後は2ヶ月ごとに筋肉注射。

・HIV-1検査陰性で、HIV感染リスクの高い成人および青年が対象。

2. レナカパビル:

・初回は注射と経口薬を投与し、その後6ヶ月ごとに注射。

・2つの臨床試験で高い有効性が示された。

 

【注意点】

・PrEPは、あくまで感染リスクを減らすための予防法であり、100%感染を防ぐものではありません。

・PrEPを始める前には、必ず医療機関で検査を受け、医師の診察を受ける必要があります。

・PrEPを継続するには、定期的な検査と医師の診察が必要です。

 

【その他】

・PrEPに関する詳しい情報は、医療機関やギリアド・サイエンシズのウェブサイトなどで確認できます。

・PrEPは、医療費助成の対象となる場合があります。お住まいの地域の自治体にお問い合わせください。

【人が人を愛するのは尊いこと②】

愛はすべてにおいて尊い
人が人を愛する気持ちは、異性間でも同性間でも、すべて尊いものだと私は思います。

なぜ性的マジョリティの人たちは、性的マイノリティに対して偏見を持つことがあるのでしょうか。同性愛であっても、真剣に愛し合う気持ちに変わりはありません。一方で、性的マイノリティがマジョリティに対して偏見を持つことは少ないように感じます。

「隣人愛」という教えと、その解釈について

キリスト教には「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」という、最も大切な教えがあります。もしこの教えが本来の形で守られていれば、愛をめぐる対立は起きないはずです。

にもかかわらず対立が生まれるのは、人々がこの教えを自分にとって都合の良いように解釈しているからではないでしょうか。

もし今、イエス・キリストが私たちの目の前に現れたとして、性的マイノリティを指差して「気持ち悪い」「醜い」と言うでしょうか。私はそうは思えません。

旧約聖書の中には同性愛を禁じるような記述もありますが、同時に性別に関わらず「近親相姦」「情欲による性的行為」などを禁じている箇所でもあり、解釈は分かれています。また、キリストは罪を犯したマグダラのマリアを迫害しようとする人々に対し、「あなた方の中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」と言いました。この言葉は、人間が誰かを一方的に裁くことの難しさを教えています。

愛を実践するために
聖書における「隣人」とは、
単に家の隣に住んでいる人だけではありません。国籍、肌の色、性別、性的指向、信仰など、すべての人々を指しています。つまり、「自分を愛するように、すべての人を愛しなさい」という教えは、誰に対しても分け隔てなく、相手を尊重し、思いやる心を持つことの大切さを伝えているのです。

そして、イエス・キリストが「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」と語ったように、見返りを求めず、無条件に人を愛することが愛の本質です。人を愛することは、自分の心を満たし、相手の存在を尊重することにつながります。

誰が人を裁けるのか
神ですら迫害しないであろう性的マイノリティを、人間が一方的に裁くことは本当に許されるのでしょうか。

私たち一人ひとりが、この機会に改めてじっくりと考える必要があるのではないでしょうか。

【きょんちゃんの願い】性別変更と未来の家族のカタチ

きょんちゃん、日本の戸籍上の性別変更を巡る法律について、深い疑問と切実な思いを抱えているんですね。

 

現在の法律では、「生殖腺がないこと」と「他の性別の性器に近似する外観を備えていること」という二つの条件が性別変更の要件とされています。

 

このうち、一つ目の「生殖腺がないこと」という条件は、最高裁の判決により、その必要性がなくなったことで、大きな進歩がありました。

 

しかし、二つ目の「他の性別の性器に近似する外観を備えていること」という条件が、私たちトランスジェンダーにとっては依然として大きな壁となっているのです

この条件を満たすためには、事実上、性別適合手術(SRS)を受け、外科的に外見を近似させる以外に方法がありません

 

この法律が、特にMTF(男性から女性へ)のトランスジェンダーに与える影響は深刻です。性別適合手術を行うということは、陰部を切除する大手術を受けることに加え、生殖腺を失うことを意味します

 

これにより、自分の遺伝子を持つ子どもを持つ可能性が全く失われてしまうのです。

 

一方で、FTM(女性から男性へ)のトランスジェンダーの場合、この法改正によって子宮摘出が不要になったため、大きな手術なしに性別変更ができる可能性が高まり、さらに自分の子どもを産むことができる可能性も残されています

 

この現状は、きょんちゃんの心に大きな葛藤を生んでいるのですね。

 

例えば、同性婚が認められ、もし生殖腺を残すことが許されれば、代理出産や精子提供といった方法で、遺伝子上の自分の子どもを持つ選択肢が生まれます

 

これは、少子化対策が国を挙げての課題となっている現代において、新たな家族の形を増やし、社会全体に貢献できる可能性も秘めているはずです

 

それなのに、どうしてこのような矛盾した状況が生まれてしまうのでしょうか。

 

きょんちゃんのこの問いは、多くのトランスジェンダー当事者が抱える共通の願いであり、社会が向き合うべき大切な課題です。

 

きょんちゃんが望むように、性別や家族の形に対する社会の理解がもっと早く深まり、誰もが自分らしく、そして希望する形で人生を築けるような社会になることを、心から願っています。

【BLドラマ「25時、赤坂で」のあらすじ】

 

ジャンル: 芸能界BL、役者×役者、秘密の恋、大学の先輩・後輩関係

 

物語の導入:憧れの先輩との共演、そして秘密の提案

売れない若手俳優の白崎 由岐(しらさき ゆき)は、ある日、自分が熱烈に憧れる俳優・羽山 麻水(はやま あさみ)と、話題のBLドラマ「昼のゆめ」で共演することになります。羽山は白崎にとって、大学の2個上の先輩であり、俳優としての実力も人気も遥かに上を行く存在でした。夢のようなチャンスに喜びつつも、経験の少ない白崎は、憧れの先輩である羽山の演技力に圧倒され、大きなプレッシャーを感じていました。

そんな折、白崎は偶然にも羽山のプライベートな姿を目撃してしまいます。それは、普段のクールで完璧な印象とはかけ離れた、まるで素顔をさらけ出したかのような無防備な羽山の姿でした。この予期せぬ出来事をきっかけに、二人の関係は大きく動き始めます。

 

核心:役を超えた感情と、深夜の秘密の共有

ドラマの撮影が進むにつれて、白崎と羽山の距離は、役柄(ドラマの中で恋人同士を演じる)だけでなく、現実でも急速に縮まっていきます。羽山は、白崎のひたむきな努力や、役者としての純粋さに触れるうち、彼に特別な感情を抱き始めます。

そしてある夜、羽山は白崎に衝撃的な秘密の提案をします。それは、「BLドラマの役作りのために、本当の恋人同士のように過ごそう」というもの。憧れの先輩からの思いがけない提案に白崎は戸惑いますが、役者としてのプロ意識と、何よりも羽山への強い憧れから、その提案を受け入れることを決意します。

こうして、二人の間には、ドラマの役を超えた、秘密の「恋人ごっこ」が始まります。彼らは、ドラマの撮影現場ではあくまで共演者として振る舞いながら、人目を避けた「25時」以降の時間、つまり深夜に、本当の恋人のように親密な時間を過ごしていくのです。

 

物語の展開:仕事と感情の境界線が揺らぐ葛藤

共同生活や、「役作り」と称した親密な時間の中で、白崎は次第に羽山の魅力に深く惹かれ、当初の「役作り」という目的を超えて、本当に羽山のことを好きになっていく自分に気づき始めます。一方の羽山も、クールな仮面の下に隠された繊細な感情が徐々に露わになり、白崎への想いが偽りではない本物へと変わっていく過程が丁寧に描かれます。

芸能界という特殊な世界で、彼らは仕事とプライベート、そして「役作りの恋」と「本当の恋」の境界線に激しく葛藤します。周囲の共演者やスタッフ、そして熱心なファンに二人の秘密の関係がバレてしまうのではないかというスリルや緊張感も、物語の大きな魅力となっています。

 

テーマ:偽りの関係から芽生える、予測不能な真実の愛

BLドラマ「25時、赤坂で」は、「役作り」という名目から始まった偽りの関係が、やがて本物の、そして切ない愛へと変化していく過程を繊細かつ情熱的に描いた作品です。芸能界の華やかさとその裏に隠された苦悩、役者としての成長と葛藤、そして何よりも、秘密を共有しながら深く惹かれ合う二人の甘く、そして危うい恋の行方が大きな見どころです。

果たして、彼らはこの秘密の関係を続けていけるのか? そして、役者として、一人の人間として、どのように成長し、最終的に真実の愛を掴むことができるのでしょうか? 彼らの恋の「25時」が、どのように明けていくのか、その予測不能な展開に最後まで目が離せません。🌙❤️✨

 

主な登場人物

 

この物語の核となるのは、若手俳優とベテラン俳優の二人です。

 

1. 白崎 由岐(しらさき ゆき)

  • 演じる俳優: 駒木根 葵汰(こまぎね きいた)

  • 人物像: 売れない若手俳優。真面目でひたむきな努力家。憧れの羽山麻水との共演に喜びとプレッシャーを感じている。恋愛経験はあまり豊富ではないが、純粋で真っ直ぐな性格。羽山の提案で始まった「役作りの恋人ごっこ」を通して、次第に羽山に本気で惹かれていく。

2. 羽山 麻水(はやま あさみ)

  • 演じる俳優: 新原 泰佑(にいはら たいすけ)

  • 人物像: クールでミステリアスな雰囲気を持つ人気俳優。演技力は高く、周囲からは完璧なプロフェッショナルとして見られている。しかし、プライベートでは意外な一面を見せることも。白崎の純粋さに触れ、彼に特別な感情を抱き、秘密の「役作り」を持ちかける。

その他(物語に絡む主な人物)

  • 佐久間(さくま):白崎が所属する芸能事務所のマネージャー。白崎の成長を温かく見守る存在。

  • 山瀬(やませ):羽山が所属する芸能事務所のマネージャー。羽山のキャリアを支える一方で、彼のプライベートな部分にも関わっていく。

  • 共演者たち:ドラマ「昼のゆめ」で白崎と羽山が共演する俳優たち。彼らの存在が、二人の関係に影響を与えることも。