PSYCHO村上の怪奇骨董音楽箱

 

1月2日はレコード屋が閉店しており、ライヴの予定も特にない。時間を有効に使うには、トイレを巡るしかないというわけだ。←知らない人が聞いたら、何のこっちゃだろう。

 

という事で、またしても映画「PERFECT DAYS」(2023年)の劇中に登場するトイレを巡った。前回は、代々木八幡駅の近くにあるトイレと、主人公の平山(役所広司氏)が昼食を摂る神社のベンチに行った。今回は、そこから徒歩15分ぐらいの所にある公園内のトイレ。

このトイレの興味深いところは、全面がガラス張りになっており、人が入って鍵をかけるとガラスが曇って中が見えなくなる仕組み。デザイン的にも面白い。劇中でも清掃中に外国人女性がトイレの使い方を尋ね、中に入って鍵をかけるとガラスが曇る流れを、平山が見せるシーンがある。

 

実際に行くと、向かって右側の個室は「使用禁止」となっていた。一応、扉の故障と説明がある。

ホームページを見ると「季節と気温の変化によって、鍵をかけてガラスが曇るまでに時間を要する」といった文章が、以前から不具合として掲載されている。もしかすると、これかも知れない。

 

確かにガラス張りのトイレに入って、ガラスが曇らなければ外から中が見えてしまう。修理といっても、この場合、特殊な技術が必要と思われ、かなり高度な修理となりそう。近代化されているがゆえ、修理できる技術者が必要だ。

 

それはさて措き、劇中ではトイレを清掃する平山の視界に、いつもホームレス風の老人がいる。老人が謎の動きをするシーンが何度かあるが、その場所がトイレの向かい側にあるエリア。

 

見た感じによると、タカシ(柄本時生氏)が「仕事やめます」と平山に電話を掛けてくるシーンも、この公園と思われる。

 

また、映画内でタカシがアヤと出掛けようとした時、バイクのエンジンがかからないシーンがある。その時もガラス張りのトイレを清掃していたが、この公園のトイレとは別の場所にある。いずれ、そこも巡りたい。