PSYCHO村上の怪奇骨董音楽箱
午前7時に目が覚め、布団から出るのは10時という通常の朝。夜中に向かい側のアパートに住む若者が騒いだのかも知れないが、一切気付かぬほど良く寝ていた。いつもなら8時になると近所のビル解体工事の音と振動が凄まじいが、この日はまったく聞こえない。ゴールデンウィークなので工事も一時休止と思われる。
起き上がって音楽を流すのが1日のスタート。先日と同じくヴェルヴェット・アンダー・グラウンド・アンド・ニコのアルバムを聴きながら、コーヒーを飲みつつ、人生のためになる本を読む。赤塚不二夫氏の「天才バカボン」文庫版だ。これほど人生のためになる本はない(?)。
11時より、ロイヤル・ハントのアルバム「ムーヴィング・ターゲット」(1995年)の紹介記事を書き始める。11時30分から綿谷湊氏(ビーバイユー)の配信が始まったので、それを拝見&拝聴しながら、ひたすら文を書く。
12時前に身支度をして駅へ。この日は、吉祥寺でビーバイユーのライヴ。ちょうどホームに到着したら扉が開いた状態の電車が止まっていたので乗り込む。ただ、線路内へ人が立ち入ったとかで遅延が発生している。
予定より少々遅れた13時15分頃に吉祥寺駅到着。うどん屋に入って、わかめうどん、カレーライス、おでんを食べる。いつも うどんを食べているので、よほどうどん好きかと思われるかも知れないが実はそうではない。
東京に来た10年ほど前、うどんの大が500円だったので、ワンコインでお腹いっぱいになる食べ物として うどんを頻繁に食べるようになった。今や物価高騰により一杯が700円ぐらいするので、それほどお得ではなくなったのだが。
14時20分から吉祥寺CLUB SEATAでビーバイユーのライヴ。今回はイヴェントのトリ。特筆すべきは新曲披露。4月に新曲「にゅあにゅあLOVE&PEACE」を披露したばかりであるが、早くも次なる新曲とは勢いが凄まじい。2曲目で新曲「...ByMe」を歌うメニューだった。
ライヴ後、綿谷氏に改めて、新曲のタイトル及び表記をご教示いただく。ありがたい事です。「今のビーバイユーは急上昇している状態ですので、この瞬間を見逃さないよう何度もライヴを拝見したします」といった会話をさせていただく。
また、アルバム「びばゆ1」にサインを。「もう全体を使ってグワ~ッ!と書いて下さい!」とお願いして書いていただきました。ワンマン・ライヴのチケットも入手。
15時30分頃に会場を出てレコード店へ。その途中、商店街で若い女性(だぶん10代)に話し掛けられ道を訊かれる。「ここに行きたいんですけど、携帯の〇〇機能(よく聞き取れなかった)が使えなくて道が判らないんです」とスマートフォンを私に向けると画面がバリバリに割れている。
困っているなら手助けしたい気持ちもありつつ、若い女性がわざわざ私に話し掛けるなんぞ何か裏がある、犯罪に巻き込まれるに違いないと疑いが過る。取り敢えず女性が行きたい場所を私のスマートフォンで検索。
本当にすぐ近くだったので、場合によっては案内しても良かったが、普通に考えて知らない人物(私)が目的地まで着いて来たら女性側は嫌だろうし、こちらも目的地に行ったら怖い人々が待っていて「おい!オレの女に何の用だ!」という展開になったら嫌だ。
申し訳ないが「地図によると、この道をまっすぐ進んで左に曲がって、左側を見ながら歩いていたら看板でもあるんじゃないですかね」と不親切な回答を。すると女性は「わからない~」と泣き始めた。
大変失礼ながら「う~む、これは深く関与しない方が良さそうだ」と思い後退りして、お辞儀をしてその場を去った。連休なので地方から出て来た人の可能性もある。本当に困っている人だったら、自分が取った行動や対応は間違っていたのではないか。いや、大都会東京だけに、あれは犯罪の手口かも知れないと考え込む。
そうこうしているうちにレコード店に到着。流通ルートでもあるのか、吉祥寺のレコード店はブートレグCDが豊富にある。ZODOACから出ているキッスのCDが何種類もあり、特に「地獄の軍団」発表後の1976年のツアーより、大元のカセット・テープからダイレクトに音を起こしたというライヴ音源が気になったものの結局購入は見送り。
吉祥寺駅から電車に乗り新宿へ。連休なので新宿も人が多い。レコード店を3件廻るも、特に目ぼしい物はなく退店。良い物がなかったというより、レコードも一定の数を集めると、自分の経済状況で買えるレコードを買い尽くしてしまった感がある。
カフェでコーヒー休憩しようと思ったが、どこも満席。ウロウロして新宿から家まで徒歩で帰宅。18時30分だった。Bluetoothでウォークマンをコンポに繋ぎ、ビーバイユーの「自転車とオレンジ」を繰り返し繰り返し聴く。
人様からいただいたカステラとパイを食べながらコーヒーを流し込み、ロイヤル・ハントのアルバム紹介記事を仕上げ投稿。実は、これを書いている今も「自転車とオレンジ」が流れている。
4時間以上、同じ曲を聴いているのだ!狂気に満ちているとは言わないで欲しい。このまま「自転車とオレンジ」を聴きながら食事をして、「自転車とオレンジ」を聴きながら何やかや用事をして、「自転車とオレンジ」を聴きながら眠るのであろう。