ズブズブの関係
劇団 「前回の記事は『手ぶら』ということで、
石破新政権が内閣発足直後の
政権支持率が28%と
最低記錄を更新した理由について、
ただ総理大臣になるためだけに
手ぶらで総裁選に出たためだ。
という話だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
劇団 「CSさんは手ぶらで選挙に出た例として
青島幸男・トランプを上げていましたが
今回も選挙関連の話ですか?」
CS 「衆院選挙もありましたのでそのつもりだったのですが、
長野県在住の60代男性受講者Mさんに
ある質問をされたのでその説明をしようと思います。」
劇団 「質問ですか?」
CS 「ハイ、前回記事の↓の赤枠部分についてです。」
公明党(=中国)なのか?
という質問があったんですね。」
CS 「そうなります。」
「これは第二次大戦後の昭和史になるのですが、
戦後世界は米国を中心とした資本主義国と
ソ連(現ロシア)を中心とした社会主義国に
別れて冷戦を繰り広げ、
1950~53年の朝鮮戦争後の東アジアでは
韓国・北朝鮮の38度線を境に両陣営が
対峙していたわけです。」
「このような時代背景の中で
東アジアの資本主義陣営をまとめようという動きがあり、
その媒介になったのが宗教団体でした。」
劇団 「なんで宗教だったんですか?」
CS 「政府活動は国際法や国内法など
国家の制約を受けますが、
宗教は基本的に国家を越えて
世界中で自由に活動できます。」
「その協力をしたのが
韓国の統一協会だったわけです。」
劇団 「勝共連合ってなんですか?」
CS 「米国・韓国・日本が統一協会を媒介に連帯して
共産主義に勝つための連合です。」
「ただ、統一協会には1つ大きな問題がありました。」
劇団 「問題?」
CS 「(カネの集め方)です。」
劇団 「安倍元総理が暗殺されてから
日本中その話題でしたね。」
CS 「元公安部長の菅沼光弘氏によると
自民党保守系の政治家のほとんどに
統一協会の息がかかっていたそうです。」
劇団 「こういった因縁が巡り巡って
安倍元総理のところに行ったんですね。」
CS 「ただ、社会主義陣営のソ連、
共産党独裁国家の中国も黙って見ていた
わけではありません。」
「中国も同じように宗教団体を利用して
日本国内への影響力拡大を狙い、
そのために利用したのが創価学会でした。」
「↓の人民網日本語版では
今から50年前の創価学会会長の池田大作と
周恩来総理の会見について述べています。」
劇団 「これは本当にズブズブの関係ってやつですね!」
CS 「ソ連は日本での目立った宗教団体の
利用は無かったのですが
当然、浸透活動は行っていましたから
日本の政治家たちは
米国 (+韓国)
ソ連 中国 (+北朝鮮)
の影響を受けていたわけです。」
「当然、戦後の政権を担った
自民党にも大きく3つの流れが
ありました。」
①米国との同盟・台湾を重視
親米派
→吉田茂(麻生太郎の祖父)・岸信介(安倍晋三の祖父)
→佐藤栄作・福田赳夫→中曽根・小泉純一郎→安倍晋三
→高市早苗・小泉進次郎
ソ連(現ロシア)・中国とのバランス外交を重視派
②親ソ連派
→鳩山一郎(鳩山由紀夫の祖父・日ソ国交回復)
→中川一郎→鈴木宗男(佐藤優)
③親中国派
→石橋湛山(日中国交回復に尽力)
→田中角栄(日中国交正常化)
→三木武夫
→河野洋平・加藤紘一
→河野太郎・林芳正
※石破茂(田中角栄を政治の師と仰いでいる)
劇団 「考えてみたら、
1つの政党に米国・ソ連・中国の手先が
同時にいるというのは不思議な気がします。」
CS 「1つの党に右から左まで
色々いるのが自民党の面白いところだと
思います。」
「中国とズブズブになった創価学会ですが、
統一教会のような極端な資金集めをせず、
逆に生活に苦しんでいる
貧困世帯・低所得層を集め票田として
公明党を結成したわけです。」
劇団 「なるほど、
統一教会→ カネ
創価学会→ 票田
と目的が違うわけですね。」
CS 「創価学会は長い目で見れば
票田を利用して党勢拡大、
政権与党と連立して政治的影響力を
維持・強化することが
組織存続に有利と見たのでしょう。」
「ただ、公明党(=中国)とズブズブの関係
になった背景には
妙な因縁があったりします。」
劇団 「妙な因縁?」
CS 「先ほども言いましたが、
統一教会を仲介とした反共組織である
勝共連合に対抗すべく
中国は
創価学会(→公明党) 池田大作
中国とのバランス外交重視の田中角栄
(→親米派・福田赳夫のライバル)
を利用しようと画策。」
「具体的には池田大作本人と、
田中角栄側近の木村武雄に
近づきました。」
「ちなみにこの木村武雄は
満州国設立の立役者である
世界最終戦論の石原莞爾の
思想的後継者なんです。」
CS 「旧日本陸軍開闢以来の天才と言われた
石原莞爾は
在外武官としてドイツに配属された
1920年代から
20世紀は西洋文明の勝利者・米国と
東洋盟主・日本が太平洋を挟んで対決する。」
「1970年代には人工衛星・大陸間ミサイルを
利用した全面核攻撃による世界最終戦争によって
日本は米国に勝利し、
天皇を中心とした世界統一国家の樹立により
人類は恒久的な平和を手に入れられると考えました。」
「覇道主義の米国に対する王道主義の日本。」
「そのために必要な国力を手にするために
石原は満州事変を起こし満州国を建国したわけです。」
「満州国は日本・中国・朝鮮・東南アジアなど
全てのアジア人が平等に力を合わせ(五族協和)
繁栄する王道楽土になる計画でした。」
劇団 「歴史の教科書では中国人を虐げて
無理くり満州国を作ったみたいな
イメージでしたが。」
CS 「勝者の歴史ということですね。」
「石原のプランでは中国に謝罪・和平を結び
日米戦争は全面核戦争が可能になるまで
回避すべきだったのですが、
石原は東條英機との権力闘争に敗れ
世界最終戦争は実現できませんでした。」
「権力闘争に敗れた石原は
東亜連盟というアジアの連帯を目指す
組織の強化に力を入れました。」
「草の根から変えようと考えたわけです。」
「しかし、東亜連盟の構成員は
石原を失脚させ日本を破滅の方向に導く
東條英機が許せなかった。」
「そこで東條英機の暗殺が計画されました。」
劇団 「えーっ!」
東條英機を暗殺しようとした柔道家の牛島辰熊
昭和19年(1944年)6月、柔道家の牛島辰熊と津野田知重少佐は
東條英機首相暗殺を企てた。
共に東亜連盟で石原莞爾に師事していた。
津野田は、大本営参謀部三課の秘密文書を読み、
予想以上の日本軍の惨敗ぶりに愕然とし、牛島に相談した。
「このままでは国民は全滅だ」と悟った2人は、
東條を退陣させて戦争を止めるために、
皇族への「大東亜戦争現局に対する観察」という献策書を書き上げ、
三笠宮、高松宮らを通じて直接天皇へ渡してもらうことにした。
2人は、献策書を持って石原が蟄居する山形県を訪ねた。
石原は献策書を通読すると「一晩考えさせてくれ」と言って
2人を泊まらせた。
その献策書の欄外には、はっきりと
「非常手段、万止むを得ざる時には東條を斬る」と
書かれていたからである。
次の日の朝6時、津野田と牛島を座敷に通した石原は、
「今の状態では万事が手遅れだ」と言って赤鉛筆を取り、
献策書末尾に「斬るに賛成」と書いた。
石原の賛意を得た津野田と牛島は、勇んで東京に戻り、
暗殺方法について話し合った。
結果、習志野のガス学校で極秘開発されていた青酸ガス爆弾「茶瓶」
を使い、牛島辰熊が実行することになった。
計画は東條が乗っているオープンカーに向けて、
皇居二重橋前の松の樹上から青酸ガス爆弾を投げ付けて
東條を暗殺するというものであったが、
内閣打倒までは賛同していた三笠宮崇仁親王に対して
津野田が計画の細部を打ち明けたところ、
東條の暗殺までは容認できなかった三笠宮が憲兵隊に通報したために
津野田と牛島は逮捕された。
両名は軍法会議によって裁かれたが、
結審が東條内閣崩壊後である1945年(昭和20年)3月であったため、
津野田は陸軍から免官のうえ、禁固5年、執行猶予2年で釈放。
牛島は不起訴。石原は軍法会議に召喚されて、
始末書の提出のみで終わった(津野田事件)。
後年、作家の増田俊也は、
著書『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の中で、
この時牛島は弟子の木村政彦を鉄砲玉(実行犯)として
使おうとしていたと記した。
劇団 「一歩間違っていたら、
津乃田と牛島は死刑になっていたんですね。」
CS 「牛島は高名な柔道家で
後年、プロレスラー力道山と戦って敗れた
木村政彦の師匠です。」
CS 「木村政彦は
(木村の前に木村なく、
木村の後に木村なし。)
と称される
柔道史上最強の柔道家です。」
たくあんと米と猛稽古で作った身体↓
劇団 「戦前の日本で
タンパク質無しでこの身体ですか!!」
「でもなんで負けたんですか?」
CS 「1954年12月22日、蔵前国技館で行なわれた
プロレスvs柔道のどちらが強いかを決める
昭和の巌流島決戦。」
「プロレスの試合ですから当然、
引き分けのブック(取り決め)があったのですが、
力道山が一方的に破ってボコボコにしたわけです。」
「そして、日本最強の称号を得て
戦後最高のヒーローとしての地位を確保しました。」
劇団 「酷いなぁ・・・。」
CS 「力道山は木村政彦側の報復を恐れて
自宅の庭から部下に
ライフルで監視させたそうです。」
劇団 「昭和ですねぇ。」
CS 「話は戻りますが、
戦後の石原は東京裁判に召喚されたのですが
病身だったためリヤカーに乗せられて裁判所まで
行きました。」
「そのリヤカーを引いていたのが
極真空手創始者の大山倍達です。」
戦後・東京裁判
1945年 石原は極東国際軍事裁判においては戦犯(戦争犯罪人)の
指名から外れた。
東条英機との対立が有利に働いたとの見方もあるが、
実際には開廷前の検事団によるA級被告選定の席で、
戦犯指定された石原広一郎を石原莞爾と勘違いしたことが原因だった。
事態に気づいた検事が慌てて入院中の石原莞爾に面接するが、
「重態」のため調書が作れず、最終的に被告リストから外された。
東京裁判には証人として山形県酒田の出張法廷に出廷し
(これは病床の石原に尋問するために極東裁判所が特設したものである)、
重ねて、満洲事変は「支那軍の暴挙」に対する本庄繁関東軍司令官の
命令による自衛行動であり、侵略ではないという持論を主張した。
酒田出張法廷に出廷するため、リヤカーに乗って酒田へ出かけたが、
この時のリヤカーを引いていたのが曺寧柱と大山倍達だといわれている。
CS 「このように
特に年配の格闘ファンにとって
意外な因縁があるわけです。」
劇団 「うーん・・・。」
「どうしてこんな特濃ソースみたいな
キャラの濃い人達が数珠つなぎに繋がって
くるんでしょうか?」
CS 「ジョジョの奇妙な冒険の
スタンド使い同士が自然と引き寄せられるように
狂った人間同士が集合的無意識レベルで惹き合い
数珠つなぎに繋がっていくのでしょうね。」
(大山総裁が存命の頃、弟子に語った言葉)
チミィ、
右腕が折れたら
左腕で倒しなさい
両腕折れたら
足で倒しなさい
両足利かなくなったら
噛みついてでも相手を倒しなさい
手と足が利かなかったら
睨みつけて倒しなさい
それでも死んだら
化けて出て倒しなさい。
木村政彦のウェイトトレーニングは
100 kgのベンチプレスを1時間1セットで何度も繰り返す、
仕上げに腕立て伏せを1000回行うなどといった
非常に激しいものだった。
その鍛え抜いたパワーは太い鉛の棒を簡単に曲げたという。
また、夏の暑い日、
師匠の牛島が木村に団扇で扇いでくれと言うと、
木村はその場にあった畳を持ち上げ、
それを扇のように仰いで牛島を驚かせた。
試合前夜には短刀で切腹の練習をしてから試合に臨んだとされ、
決死の覚悟で勝負に挑んだという。
最終的に15年間無敗でプロに転向したため、切腹は免れた。
劇団 「確かに狂ってますねぇ・・・。」
CS 「ちなみに後年、大山倍達と木村政彦は
少なからず接点があり
関係は良好だったそうです。」
「全面核戦争による世界最終戦争で
天皇陛下が治める世界統一国家を樹立し
人類恒久平和を成し遂げようと
満州国を建国した狂人を乗せた
リヤカーを
(手と足が利かなかったら
睨みつけて倒しなさい
それでも死んだら
化けて出て倒しなさい。)
と言い遺した若き日の大山青年が
汗をかきながら懸命に引っ張っていた
シーンを想像するとクラクラするね・・・。」
「このような狂人・怪人・魑魅魍魎が
終戦直後の日本を跳梁跋扈していたんです。」
CS 「しかし、わたしから見て興味深いのは
石原莞爾が世界最終戦争を計画した
原動力になったのは
彼が信仰していた日蓮宗(法華経)の日蓮の言葉、
前代末聞の大闘諍・
一閻浮提に起こるべし
その国(日本)が大迫害大国難に遭遇するが、
結局、仏天に神冥のはからいによって、
その謗法国は他の隣国から攻められ、
ここに人類史上最後の、
前代未聞の大闘争が起こるであろう。
創価学会(公明党)も
もともとは日蓮宗から分派しているので
法華経を唱えることです。」
劇団 「日蓮宗・法華経の呪縛ですか・・・。」
CS 「↓が創価学会の略歴です。」
創価学会は1930年に、牧口常三郎(初代会長)と
戸田城聖(第2代会長)を中心に、創価教育学会として創設された。
日蓮の説いた仏法を基軸に、教育者の育成を主眼として活動したが、
戦争中、伊勢神宮の神札(神宮大麻)を拒否して
治安維持法違反などに問われ、牧口は獄中死した。
このことが戦後の活動の原点となり、創価学会は「平和主義」を強く
主張するようになる。
また、戦後の貧困の中、地方から都市に流入してきた人たちがよりどころを求め、
創価学会に入信していった。
経済的に苦しい人たちに対して、創価学会は「宿命転換」を説いた。
宿命は変えることのできないものではなく、現世における行いによって
変化するという教えは、過酷な現実に直面していた人たちに
受け入れられていった。
池田大作もその一人だった。
東京・大森の海苔(のり)屋の子どもとして生まれた彼は、
体が弱く、長くは生きられないと言われた。
47年に創価学会の座談会に出席した彼は、そこで第2代会長の戸田と出会い入会。
以後、教団内で一気にリーダーの地位を確立し、60年に第3代会長に就任した。
CS 「同じ日蓮宗の流れを汲み
法華経を唱えながらも
全く違うルーツを持つ
池田大作(=創価学会)と
木村武雄(=石原莞爾・満州国・世界最終戦争)が
共に中国に選ばれ宗教・政治の両方面で
ズブズブの関係を築きながらも
戦後日本で暗躍するようになった背後では
戦争・建国・暗殺・宗教・神霊・格闘技
裏切り・政治闘争・外交・調略といった
複雑な因縁が
渦巻いていたわけです。」
劇団 「うーん・・・。」
CS 「おそらくこれから世界は
第二次世界大戦を越える
破滅的な状況になっていき、
また狂人たちの時代になると
予測しています。」
劇団 「そうなんですかぁ?」
CS 「今回の衆院選のように世界中で
既存の政治体制・経済が崩壊し始め、
地球温暖化・異常気象に
歯止めはかからず
大量の難民が発生し続け
先進国に雪崩れ込み
さらに政治・経済が崩壊。」
「これからこの悪循環が
どんどん進むわけですから
長期的に見れば
いずれは世界恐慌と
第三次世界大戦が
起きるしか無いんですよ。」
劇団 「前回、CSさんが推していた
国民民主は議席4倍になりましたね!」
CS 「自民はもう末期なのでしょう。」
「来週の大統領選から
相場も大荒れになりそうだし、
そちらに集中しないと。」
「このくらい長い記事に出来るのも
最後じゃないかな。」
劇団 「えー!」
CS 「今年、これだけ変化が続いたということは
来年2025年に何か大変異が発生する
布石なんですよ。」
「それに備えて時間を集中しないと。」
「まぁ、もう遅いかもしれないけどね。」
「思いっきり短くはなっても
記事は今まで通り10日ペースで
更新しようと思っています。」
※次回の記事更新日は11月10日になります。
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