手ぶら
劇団 「前回の記事は『大総統 』ということで、
石破政権誕生がテーマの
日経BSの経済番組で
解説者3人が気を遣い
言葉を選びながら
論理的かつ客観的に評価した結果、
石破内閣はボロクソの最低評価だった。
という話だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
つまるところ、
総理になるのが目的の人だったのだな。
もう目的は達成したから
(後はもう乗ってる船に
そのまま乗ってけばいいのかな)
という人だという印象を極めて与えます。
CS 「日本経済新聞の論説委員に
冷静にここまでボロクソに言われる
総理大臣ってなかなかいないですね。」
劇団 「(笑)」
CS 「他の解説者2人も含めてしきりに、
石破政権は非常に短命に終わる可能性が高い。
と何度も語っていたのが印象的だったのですが、
直近の世論調査では
石破内閣の支持率28%と危険水域です。」
劇団 「岸田政権でも発足直後は40~50%で
収まってますよね。」
CS 「衆院選挙日を10月27日に早めたのが
裏目に出てしまい、
自民党本部も焦って
裏金で離党した議員を戻したりと
必死です。」
劇団 「CSさんから見ると、
27日の選挙は
自民惨敗なんですか?」
CS 「個人的には高市政権にでもならない限りは
自民党には死んでも投票しないつもりです。」
「おそらく安倍自民を支持していた保守層の
かなりの票は日本保守党に流れるのでは
ないでしょうか。」
「HPを見ると、保守層にグッと来るものがあって
思わず投票したくなってしまいます。」
CS 「有本香はいいと思うんだけど、河村たかしが微妙・・・。(百田は目をつむる)」
劇団 「(笑)」
「じゃあ、CSさんは27日は日本保守党なんですね。」
CS 「いえ、保守層は黙っていても日本保守党に入れると
思いますので
個人的には消費税減税・原発再稼働・マイクロ原発新設
を昔から政策にしている国民民主です。」
CS 「国民民主には落ち目の自民党の補完勢力となり
反増税・原発による電力確保の道筋を
つけてもらいたいものですね。」
「今のままの流れが続いていくと
悲惨な未来になりそうな。」
「東海~首都圏で
10年後の未来が見えない人が
増えているのが気になります。」
劇団 「うーん・・・。」
「でもなんで石破政権ってこんなにダメなんですか?」
CS 「それは手ぶらで立候補して
自民党総裁に選ばれたからでしょうね。」
劇団 「手ぶら?」
CS 「たま~に手ぶらで当選して
周囲にエライ迷惑をかけるタイプが居るんですよ。」
「30年ほど前に東京都が都市博覧会というイベントを
計画・着工していたのですが、
青島幸男が都市博批判で都知事選に立候補したんです。」
CS 「若い人は知らないと思いますが、
青島幸男はTVコメディ番組の主演をしたり
小説を書いたり、映画監督までした
今で言えば北野たけしみたいな
マルチタレントの走りで
参議院議員にもなった人物です。」
「本人は都知事をやる気がなかったのですが
話題作りというか冗談半分で立候補したら、
それまで四期続いた鈴木都政への批判票が
集まって当選してしまったんです。」
「都政のことなんか何もわからない
青島は知事就任を断ろうとしたのですが、
娘が
(これはお金を儲けるチャンスだからやったらいい!)
と押し切って無理くりやらせたんです。」
劇団 「トランプが娘のイヴァンカに影響されるみたいな
ものですね。」
CS 「結局、建設途中の都市博を無理くり中止して
娘の青島美幸など家族・親戚は
都庁関連の仕事にありついて
青島家の家計はずいぶん潤ったそうです。」
劇団 「今で言ったら、
大阪万博中止を叫んだ候補が
府知事になって
中止するようなものですから
これは大騒ぎになりますね。」
CS 「その顛末についてはこんな記事があります。」
↓
【始めたらやめられない? 青島幸男氏の「中止」決断から万博を考える】
毎日新聞 2024/2/5 08:00
都民の負託を錦の御旗(みはた)に都庁に乗り込んだ青島氏だったが、
味方はほとんどいなかった。
都市博の総事業費は約2000億円。
860億円を支出する都はこの時点で、既に200億円超を拠出していた。
直径200メートルの「リング」を配置する計画だった会場の大半は完成しており、
現場を視察した青島氏は、長女の美幸さん(64)にこう漏らしたという。
「今から中止にするっていうのは無理なんじゃないか・・・。」
都議会は翻意を迫った。
青島氏が都知事に就任した翌月に開かれた臨時都議会は、
中止に伴う損害賠償や中小企業への補償を理由に、
100対23の圧倒的多数で都市博の「開催」を議決した。
青島氏は揺れた。巨大プロジェクトに奔走した職員の苦労や、
バブルの崩壊で収入減にあえぐ建設業界の事情を深く知った。
朝、家族に「中止」を宣言して登庁するも、
深夜には「開催」を口にして帰ってくる。
そんな日々が続き、やつれが目立つようになった。
青島氏の自宅には、男性の声で「都市博を中止したら首をつる」
という電話がかかってきたことも。
重苦しい雰囲気が広がったのか、
飼い犬の中型犬は胃潰瘍になり吐血したという。
知事就任から39日目。
それでも青島氏は
「自分にできることは、公約を守ること」として、
都市博の中止を表明した。
「不信」が決断を後押し?
都は中止に伴う損失を982億円と算出していたが、
実際は610億円にとどまった。
劇団 「青島幸男は知事になったせいで
えらい目に遭ったんですね。」
CS 「その後はもう投げ遣りというか、
周囲の操り人形になっていたようです。」
↓
都知事としての青島は、都市博中止以外には特に目立った施策はなく、
2信組救済の税金投入をしないなど、他の公約を守ることもないまま
官僚・役人任せの行政に終始する。
このため、徐々に青島に対する批判は高まった。
もっとも、オール野党であったために独自色を
出すことができなかったという見方もある。
1期務めた1999年、任期満了で都知事の職を退任した。
この時、2期目に立候補をするかどうか直前まで決めておらず、
態度表明の記者会見の直前でも都政担当記者はおろか、
ナンバー2である副知事でさえも退任するかどうかを知らなかった。
劇団 「まさに石破茂ですね。」
CS 「青島幸男と同じく都知事選に立候補した
大前研一は全く逆で、
大阪維新に先立つ30年前から道州制を標榜して
東京を中心にした日本改革にすぐ取りかかれるような
チームを組んで対策をバッチリ準備していたんです。」
劇団 「スゴイですね」
CS 「大前研一は大手コンサルの
マッキンゼー出身だから
そういうプラニングは得意分野なんです。」
劇団 「でも落選したんですか?」
CS 「大前研一はよっぽどトラウマになったのか、
たまに(また選挙に出てください!)と言われても
あんなの二度とやるもんじゃない!!
と頑なに固辞しています。」
劇団 「でも手ぶらで適当に立候補した人が当選して、
周到に用意した優秀な人が落選するって
選挙って理不尽なんですね。」
CS 「要するに、
大衆は自分たちの生活が悪くなって
苦しみ続けることを無意識に望んでいる。
ということなんです。」
劇団 「うーん・・・。」
CS 「でも、石破茂や青島幸男みたいな
手ぶらで当選する人って意外と多いんです。」
「今はけっこう忘れられているようですが、
トランプも自分が本当に大統領になるなんて
思っていなかったし。」
劇団 「えーっ!」
CS 「2016年の米国大統領選挙中の世論調査では
民主党のヒラリー・クリントンにずーっと
50%以上支持率を引き離されていて、
選挙前日に発表されたロイターの調査では
ヒラリー勝率90%と報道されたくらいなんです。」
劇団 「これは意外ですね。」
CS 「この前の自民総裁選で石破茂とダントツ差で
引き離された
茂木幹事長が本選で1位になるようなもので、
誰もトランプが勝つなんて思っていなかったんです。」
劇団 「有名新聞が選挙前日にこんな発表をしたら
確かにトランプ自身も
大統領になるのやっぱり無理だったけど、
これで話題になったからビジネスに
利用できそうだ(笑)
なんて思っていたんでしょうね。」
CS 「そうしたらなぜか80%の差をひっくり返して
大統領になったんだから
トランプ自身が一番驚いたのでしょう。」
劇団 「まさに手ぶらで大統領になったわけですね。」
CS 「トランプも石破茂も手ぶらで国のトップになった人間で
政治・経済の専門家から見れば、
国のトップに立つべきまともな見識も
政治家としてのスキルも持たない人間です。」
「だから、2人とも常に言動がブレる。」
劇団 「2人共、マスメディアでボロクソに言われてますもんね。」
CS 「評価する人もいるんですよ。」
劇団 「えっ、誰ですか?_」
CS 「↓です。」
「密かに石破茂研究を行ってきた」
という作家で
元外務省主任分析官の佐藤優氏は、
政治家・石破茂の一番のポイントは宗教にある
と指摘する。
「(石破氏は)プロテスタントのキリスト教徒で
信心は極めて熱心な人です」。
佐藤氏は2024年10月2日に都内で開かれた
鈴木宗男参議院議員の政治資金パーティー
での講演の中でこう述べた。
4代目のクリスチャン石破氏は長年、自身が
キリスト教プロテスタント信者であることを
公言してはばからない。
石破氏は4代目のクリスチャンだ。
小さい頃から母親の和子さんに連れられて
プロテスタント系の日本基督教団鳥取教会に通い、
そこで18歳の時に洗礼を受けた。
石破氏の母方の曽祖父は、
同志社英学校(後の同志社大学)の創立者である新島襄から
洗礼を受けた金森通倫(みちとも)だ。
金森は新島の自他ともに認める愛弟子だ。
作家の佐藤優氏は、石破氏が慶応義塾高校進学後に通っていた
世田谷の教会に注目する。
プロテスタントの中のカルヴァン派の教会だからだ。
佐藤氏は講演で
「カルヴァン派の考え方は、
その人の使命は生まれる前から決まっている。
成功する人も失敗する人も生まれる前から決まっている。
その人にはその人にしかない使命があるわけ。
どんな逆境があってもどんなに無理だと言っても
神様の声だけを聞いていれば必ず成功するという教えだ」
と指摘した。
これは
「救われる人間と救われない人間の両方を神は
あらかじめ決めている」
というカルヴァン派の「二重予定説」の考え方として知られている。
佐藤氏は自らが、金森が設立に尽力した同志社で神学を学び、
同じカルヴァン派教会出身者だから石破氏の考えていることが
よくわかるという。
2022年10月19日付の毎日新聞夕刊の記事によると、
石破氏は
「幼いころから『神はいない』などという
恐ろしいことを考えたことは一度もありません。
幼稚園のころから教会に通っていましたからね。
神の存在はもちろん信じています」
と答えている。
実はドナルド・トランプ前大統領の宗教も、
キリスト教プロテスタントのカルヴァン派の一派、
長老派(プレスビテリアン)であることが知られている。
トランプ氏は幼い頃、生まれ育ったニューヨーク市クイーンズの
長老教会に通っていた。
そして、そこで1950年、13歳になった頃に堅信礼を受けた。
その後は、マンハッタン5番街にあるマーブル協同教会に毎週日曜日、
約50年間も礼拝に行ったという。
佐藤氏が早くからトランプ氏の時に独断的に見える思考や行動の背後に、
カルヴァン派の発想があると指摘してきた。
佐藤氏は2017年1月、都内で行われた新党大地主催の月例定例会で、
次のようにも語っていた。
「カルヴァン派の場合、神によって選ばれる人は生まれる前に
あらかじめ定められている、と考える。本人の努力は一切関係ない」
「そうすると、試練にすごく強くなる。どんなにひどいことに遭っても、
負けない。どうしてか。神様が与えた試練なので、
最後に勝利すると決まっていると考える。
そして、問題はどういう勝利の仕方なのか、と考える」
そして、トランプ氏については
「自分は神様に選ばれたと、きっと思っている」
と当時分析していた。
佐藤氏は雑誌『プレジデント』2020年7月17日号の寄稿の中で、
「トランプ米大統領の信仰する長老派の特徴は、打たれ強いこと。
その代わり、負けを認めず、反省しません。
新型コロナウイルスや人種差別反対デモへの
トランプ大統領の対応は、俺は間違えていない。
だからやり方を変えないという態度です。
強い信念はカルヴァン派の思考の特徴ですが、
そのマイナスの面が出ていることを感じます」
と指摘していた。
佐藤氏は10月2日の講演で
「石破さんとトランプは(パソコンの)OS(基本ソフト)が一緒」
といい、
トランプ氏が11月の大統領選で再当選すれば
「意外と波長が合うと思う。同じような考えをしているから」
と予想している。
次のアメリカ大統領が誰になるかわからないが、
新大統領との関係で石破さんの信仰は武器になるか。
私(佐藤優)の案だが
トランプさんになった場合、
彼が作ったトランプ版の聖書を持って行って
サインしてもらえばよい。
俺も同じプロテスタントのクリスチャンだと言って。
ハリスさんだとしても、
我々は現実の政治の中で生きているが
神や超越的なものは大切にしたい、
アメリカはそういう理念でできている国だから
アメリカのデモクラシーを非常に信頼している、
という話をすればかみ合う。
劇団 「そうか、石破茂はトランプ版聖書を持っていって
(わたしもあなたと同じカルヴァン派です。)
と言えばかみ合うんですね!」
CS 「劇団さん、
佐藤優はロシアと公明党(=中国)の
工作員だから
絶対信じちゃダメですよ。」
「話は面白いけどね。」
まぁ、佐藤優はどうでもいいんだけど
国の統治を行う
まともなスキルを持たずに
手ぶらで選挙に出るような
いいかげんな人間のくせに
(オレは神に選ばれている。)
なんて自分に都合の良いことを
信じ込んでいる異常人格者2人が
もしかしたら来年、
日米のトップに就く可能性がある事実は
悲劇的ですね。
※次回の記事更新日は11月1日になります。
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