ベース思考
劇団 「前回の記事は『実相』ということで、
神秘行に熱心な人ほど
神秘行を特別なものと考える傾向があり
そのせいで却って波動感覚が開かなかったり
能力があっても役立てることが出来ない
という話だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
「神秘行といっても、あくまで普段感じている五感や
第六感(直感)の延長線上にあるもので、
特定の行法やスタイルに拘ったせいで
現実にうまく役立てられない人をたくさん見てきました。」
(以下は前回からの記事の抜粋部分です↓)
「ただあるがままに感じて、
バイアスを入れずに現実を見ていれば
必要な答えは自然とわかるんです。」
「しかし皆、神秘行は現実とは別の特別なものだと考えている。」
「1人で静かな部屋で瞑想したりするのが神秘行だと考えている。」
「すると、静かな部屋で瞑想しないと波動感覚を得られなくなるんです。」
「過去記事で書いた台湾在住の気功家のように
東京にいる患者を遠隔治療して
(心の経脈が詰まっています。)
と読み取って治療効果を出しながら、
隣にいる奥さんがガンが進行して手遅れになるのに
気づかないんです。」
「保育園に通っている子供がいたのに。」
「神秘行と現実を別ものだと考え、
(自分と家族は大丈夫です!)というバイアスを捨てられないから
いくら修行して超感覚を開こうが、
隣にいる家族に危機が迫っているのもわからなければ
助けることも出来ない。」
「ろくにお金も稼げなくて
家族が困っているのに何の援助も出来ない。」
「それでも別に、
自分は神秘行をしているけれど、
現実的な能力が欠落していて
ろくに家族を助けられない人間なんだな。
と割り切っていればいいと思うのですが、
そういう自分に都合の悪い部分には目を瞑って、
自分は悟りを目指している立派な人間だ。
と信じ込もうとする。」
「そんな人間ばかりなんですよ。」
「残念な事に氣功の元師匠もそうでしたが。」
(抜粋部分終了)
劇団 「前回の記事でも言いましたが、
キッツいですねぇ!」
CS 「どうしてこういう話をするかというと、
台湾在住の気功師も
気功の元師匠も
一定の能力を持った本物だったんです。」
「しかし、東京にいる患者の経絡を読み取り
一定の効果を出していた気功家が
隣りにいる奥さんの病期の進行がわからず
見殺しにしてしまったり、
丹道周天をマスターして遠隔で他人の意識を読み取り、
感情や意識の操作(恋愛魔術)が出来た気功の元師匠が
持っていたお金を全て無くして
最期は毒を飲んで命を絶ってしまった。」
劇団 「残念ですね。」
CS 「わたしの気功指導を受けていた人でも
ある分野では元師匠以上の能力があったのに
わたしから見て明らかに破滅への方向に進んでいて
うまくいく方向転換のアドバイスはするのですが、
なぜか本人が正反対の選択をして
一気に運勢が落ちて縁が切れてしまったり。」
「彼らを見てきて、
能力があることは重要だけれど、
バイアスを無くさないと能力をうまく活かせなかったり
逆に破滅するケースが多いんだな・・・。
と痛感したわけです。」
「本当にスピリチュアルの世界では良い話ばかりで、
かえって悪くなる話ってほとんど無いんですよね。」
「こういう理由で
実際の受講者の体験談を紹介しようと考えたのですが、
今述べたようなベースにある思考を
ある程度、理解してもらわないと
ただ、
(こんな体験があったんだ・・・。)
(これ本当のことなのかな?)
くらいで終わってしまいます。」
劇団 「ベース思考が重要なんですね。」
CS 「あまり読んでいて面白くない内容だと思いますが
今回の記事もそういうベースにある考え方についての
話になります。」
劇団 「また神秘行修行者のキツイ話ですか・・・・。」
「でも考えてみたら、
CSさんの気功の元師匠は能力は高かったのに
なんでうまく活かせなかったんですかね?」
CS 「人生にうまく活かせない人もいますが、
一生かけて修行に打ち込んでいるのに
「修行」と「現実」を対立軸で考えているせいで
死ぬまで能力も開かず
何もわからずに死んでいく人も
辛いんだろうな。
と考えたりします。」
劇団 「どうしてそうなると思いますか?」
CS 「それは
苦しみを求めているから
なのでしょう。」
劇団 「CSさんがよく言う
人はあらゆる快楽を捨てることは出来ても
苦しみだけは捨てられない。
というグルジェフの言葉ですね。」
CS 「わたしは神秘行と気功指導を続ける過程で、
この言葉は本当に正しいな。
と実感するようになりました。」
「(なぜ神秘行と現実を分けて考えることで
何もわからないまま死んで行くのか?)
(なぜ神秘行を現実に活かすことが出来ず
家族も助けられずに
失意のまま死んで行くのか?)
それは魂レベルで苦しみを求めているからなんです。」
「人は全身全霊を賭けても求める結果が得られなかったり、
愛する家族を助けられないことが一番の苦しみです。」
「世の中は本当に残酷なもので、
実は苦しみこそが生まれてきた目的だった
という人がたくさんいるのでしょうね。」
劇団 「うーん・・・・。」
CS 「それは残念なことだと思うのですが、
大多数の人の人生はうまく行かず
苦しみを抱えたまま死んでいくことが
多いのではないでしょうか。」
劇団 「確かにそうですが。」
CS 「わたしは大勢の人々が流れに逆らい
苦しみを選択し、
わたしが方向を変えようと
アドバイスすれば拒絶される経験を
くりかえすうちに、
苦しんで人生を送るのが
良くないって
誰が決めたのか?
苦しんで死ぬのも
いいじゃないか。
と考えるに至りました。」
劇団 「えーっ!」
CS 「世の中の風潮を見ていると、
社会的に成功を収めて
豊かな生活をして
素晴らしい恋愛を楽しんで
理想的な家庭を築いて
社会貢献をして
安全で長生きするのが正しい
みたいな考えがありますが 、
別に本人が自分で選択して行動した結果
そうなったんだったら、
一生貧乏だろうが
恋愛経験ゼロだろうが
独身で一人の友人もいなかろうが
肉親とも絶縁状態だろうが
世の中のなんの役にも立たず
病気で苦しんでさっさと死んでも
別にいいんじゃないか。
と思うようになったわけです。」
劇団 「うーん。微妙・・・。」
CS 「わたしの元師匠はいつも悟り悟りと
言っていましたが
別に悟りなんか開く必要はないし、
幸せになる必要もない。」
「(気功で世の中をよくしよう!)とも
唱えていましたが
別に無理して世の中の役に
立たなくてもいいと思います。」
「というか逆にわたしは
人間には苦しみや破滅を選ぶ
自由がある
と考えています。」
「ですから、
自分自身で選択して生きてきた結果
苦しみや破滅に至る人生になっても
自分の意志だからそれでいい。
そう考えれば
元師匠の人生も失敗ではなくなるんです。」
「あれで本人はよかったんですよ。」
劇団 「CSさんがよく言うように、
重要なのは
自己責任で覚悟して行動すること
なんですね。」
CS 「まぁ、自己責任とか自由意志なんて
幻想なんでしょうけど。」
劇団 「えぇーっ!!」
CS 「幼少期に埋め込まれた刷り込みや
マスメディアなどの情報、
他人の思念波、霊的意識体の影響
などいろいろありますから、
(自由意志)や(自己責任で覚悟)
なんて存在しないのでしょうね。」
「人間、絶対に何かに操られているんですよ。」
劇団 「さっきからの話を聞いていると
わけわからなくなってきますね。」
CS 「そう、全てが混然としていて
境界もなければ区別もできない。」
「しかし、一定の法則(=流れ)は
存在している。」
「結局、
その流れにどう対処するのか?
という態度を問われるわけです。」
「それが俯瞰して見た場合に
わたしと受講者に起きている
現象なのではないでしょうか。」
「そう考えると、
わたしにとっての神秘行は
自由意志は幻想だと自覚しながらも
一定の法則(=流れ)に対して、
自分で選択した生き方を貫くという
矛盾の上に成り立っている
ギリギリな行為
なのでしょうね。」
「その結果、
流れに乗って自分の目的を果たすのもよし。
うまく流れに乗れずに苦しむのもよし。
敢えて流れに逆らって破滅するという
道を選ぶのもよし。
ということでしょうか。」
「どの選択をしても
価値の優劣も
意味の正誤もない。」
「ただ、結果が残るだけ。
ということです。」
劇団 「うーん、わかるようなわからないような・・・。(謎)」
つづく
次回の記事更新日は8月20日になります。
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