代打ち | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。


      代打ち 
             
劇団 「前回の記事は『麻雀時代』ということで、
     

     日本は昭和の時代から

     上から下までみんな麻雀していて、

    

     表面上は敵味方に別れていても

     裏では麻雀で卓を囲みながら

     情報共有したり、

 

     ナァナァで話をつけたり

     わざと負けて相手に貸しを作ったり、

 

     中には代打ち(お抱え雀士)を利用して

     麻雀の勝敗で決着をつけることで

 

     政局を動かしたり、

     裏で大きな談合が決まったりなど

    

     巨額のマネーが動いていたという

     話だったんですよね。」


CS  「ハイ、そうです。」
 
劇団 「でも、代打ち同士の勝敗で決着をつけるというのは

     面白いですね。」

 

 

CS  「昔、Kさんという20代男性受講者がいて、

     しきりに『ケンガン・アシュラ』という格闘漫画を

     勧めていました。」

 

    「わたしは格闘漫画は『喧嘩稼業』と

     『高校鉄拳伝タフ』『刃牙』くらいしか

     読まなかったのでスルーしていたのですが、

 

     2年ほど前にたまたま深夜にアニメ放送を観たら

     嵌まってしまいました。」

 

    「原作を読んだことはないのですが

     キャラが立っていて面白いです。」

 

劇団 「ボクも『ケンガン・アシュラ』は読んだことはないです。」

 

CS 「Wikipediaを引用すると↓になります。」

 

あらすじ 『ケンガンアシュラ』


企業・商人たちが巨額の利益を賭け、

雇った闘技者によって

 

素手による格闘仕合を行い、

勝った方が全てを得るという

「拳願(ケンガン)仕合」

 

商人たちの争いを収める手段として

江戸中期に発祥したと言われる

それは、現代にまで継承されている。


そして今、己の最強を証明せんとする

謎の闘技者・十鬼蛇王馬が

拳願仕合の舞台に足を踏み入れようとしていた。

 

 

その内に野望を秘めたる乃木グループ会長・乃木英樹

と王馬が出会った時、拳願仕合に大きな渦が巻き起こる。
 

 

 

CS 「ちなみにわたしは死刑囚 坂東洋平のキャラが好きなんですけどね。」

 

 

 

 

劇団 「死刑囚・坂東洋平のどこが好きなんですか?」

 

CS 「殺人鬼なのに言葉使いが妙に丁寧で

    対戦相手に命を失われそうになる直前まで、

   

    英(はなふさ)くん・・・・・。

 

 

    と君づけで呼ぶところが面白いなと思って。」

 

(3:00くらいから格闘シーンです↓)

 

 

劇団 「確かに、命を失いそうになる瞬間でも

     相手を君付けで呼ぶ人ってなかなかいませんね。」

 

CS  「でも、この作品ってすごく日本人的なストーリーだと

     思うんです。」

 

劇団 「どういうことですか?」

 

CS  「もちろんフィクションなのですがこれだけ人気が

     出るということは、

     

     大企業同士が裏では格闘技の達人を代表に 
     闘わせる事によって争いの決着をつけている。

 

     という設定に日本人はリアリティを感じて

     しまうのでしょうね。」

 

    「要するに、

 

    お互いに利害の対立はあっても

    全面的な戦いはしたくない。 

    世間で目立つような余計な波風を起こしたくない。 

 

    そこで宮本武蔵のように武の道を極めんとする

    格闘技の達人をそれぞれ代表に立てて

    闘わせるわけです。」

 

劇団 「でも、CSさんが好きなキャラは

     大量殺人を行った死刑囚ですから

 

     宮本武蔵のような

     武の道を究めんとする達人とは 
     違うと思うのですが。」

 

CS  「考えいただきたいのですが

     宮本武蔵の五輪の書についての

     解説を読むと、




    われ若年のむかしより、兵法の道に心をかけ、

     十三歳にして初めて勝負をなす、

 

     その相手新当流の有馬喜兵衛といふ、

     兵法者に打かち、十六歳にして、但馬国秋山といふ、

 

     兵法者に打勝ち、二十一歳にして、

     都に上り天下の兵法者に逢ひて数度の勝負を決す

     といへども、勝利を得ずといふ事なし 』

      ~生涯で六十度におよぶ決闘、

      試合で負け知らずの剣聖、宮本武蔵。 
     

     などと書かれていることが多いです。」

 

    「でも剣聖と殺人鬼の境界って微妙です。」

 

    「現在で例えれば、

     本物の強さに憧れる少年がいたとして 

     究極的に真剣勝負とは命のやり取りですから 
     どちらかが死ぬまでの闘いを

     続けて60人の命を奪ったとしたら 

     いくらお互いが同意の上だったとしても

     現代社会の価値観ではどう考えても

     殺人鬼ですよね。」

 

劇団 「そりゃそうでしょう。」

 

CS  「それが戦国時代の前後ぐらいに同じことをすると 
     宮本武蔵のように剣聖として崇め奉られるのは

     不思議だなと昔から思っていました。」


劇団 「CSさんの基準では、

     坂東洋平もある意味、武の道を極めんとする

     達人の一人というのはわかりました。」

 

CS  「しかし、この代打ちというのは

    考えれば考えるほど日本独特なんです。」

 

劇団 「ボクはそこまで考えたことないんで

     ちょっとよくわかんないですけど。」

 

CS  「考えていただきたいのですが

     西洋にはポーカーという競技があります。」

 

劇団 「昔の西部劇なんか見ると

     酒場でポーカーとかしてますよね。」

 

CS  「西部劇以外でも『スティング』など

     ポーカーを題材にした有名な映画は

     いくつかあるんです。」

 

 

CS  「ただ、わたしが見た限りでは 
 

    マフィアが抗争を始めて 
    お互いの組織お抱えのポーカーの名人同士に勝負させて 
    その勝敗で争いを手打ちにする 

     というストーリーを見たことがありません。」

 

劇団 「考えてみたらそういうストーリーって無いですね。」

 

CS  「学生の頃、マキャヴェリの『君主論』という本を

     読んだことがありました。」

 

    「その中で 、

 

     君主は国同士の戦争を 
     騎士の一騎打ちのような 

     代表同士の勝敗で決着をつける真似は

     絶対にしてはならない 

     という意味の文章があり

     妙に心に残ったことがありました。」

 

    「こうしてマキャベリが戒めているということは 
    16世紀の中世のヨーロッパでは

 

     国同士で戦争が起きたときに 
     部下の中で最も強い騎士同士を戦わせて 
     戦争の勝敗を決める。

 

     という行為があったのでしょう。」

 
    「ただ君主論から約100年後の欧州では 
     30年戦争を経て、現在の国際法の原型と呼ばれる 
     ウェストファリア条約が締結されました。」

 

 

 

 

CS  「これ以降、国家間で争いが起きた場合は 
    
     ①主権を持った国家同士が結んだ条約 
   

     か、 

      ②国家間の総力戦争

     のいずれかによって決着がつくという体制が成立して 
     東西冷戦の終結後まで300年以上続いたわけです。」

 

    「多分、西洋人自身はそれほど自覚はないのでしょうが 

     大企業や裏社会のマフィアといった組織同士の間で

     争いが起きた時に決着をつけるのは 

 

     ①お互いの利害を調整して結ばれる契約か?

  
     ②全面戦争か?

 

     どちらしかないのでしょうね。」

 

    「裏でこっそりポーカーの名人や格闘技の達人同士を

     勝負させて、

 

     その勝敗で組織同士の争いの決着をつけるという

     思考形態は西洋人から欠落しているのではないか?

 

     と考えています。」  

劇団 「なるほど。」

 
     「確かにアル・カポネ時代のギャング映画なんかでも

     マフィアがカジノを仕切っているとか

     それぞれの縄張りで争いは起きますが、

 

     お互いの代表を立てて勝負させて

     マフィア同士の抗争の決着つけるなんて

     見たことないです。 」

 

CS  「よく言いますが、

     日本人は和の民族というか

     できるだけ争いを起こしたくないんですね 。」

 

    「そこは日本人の美意識なのでしょう。」

 

    「美意識と言いますか日本人は

 

     戦争や組織間の争いは醜いものだ。

 

     という嫌悪感があるように感じます。」

 
    「例えば、戦国時代の合戦の映画で

     雑兵たちがボロボロになって

     切り合うシーンって

     あまり見たくないじゃないですか。」

 

 

CS  「でも達人同士が剣で斬り合うシーンには

     ある種美しさを感じます。」

 

    「剣の道を極めんとする達人同士が対峙して 
     一瞬で決着がつく 。」

 

    「ここにある意味美しさを感じ

     感動する部分が日本人にはあると思います。」

 

 

 

劇団 「心臓の血管が切れたのか、噴水みたいに血が吹き出てますね。」

 

CS  「わたしは二人の生に執着しない潔よい態度に

     美しさを感じます。」

 

     「逆に西部劇で早撃ちのガンマン同士が撃ち合って

     一瞬で決着がついても

     ただ勝敗が決まっただけでそこに美しさはない。」

 

 

 

  
CS 「この違いって、映画を制作する側に

    そもそも闘い自体に美しさや感動というものを

    求める感覚があるかどうかが大きいと思います。」

 

劇団 「うーん・・・。」

 

CS  「『アカギ』という麻雀漫画(実写版)でも 
     ヤクザに対して大勝負を挑んだアカギに 

 


     裏麻雀の世界で最強と言われる市川を当てた

      組長がその勝負を見ているのですが、 








 

     

     どちらが勝って自分が損失を受けるかという

     勝敗だけを見ているのではなく、

     

     最強の達人と底知れない賭博の才能を持った天才が

     どういう闘いをするかを見て楽しんでいるんです。」

 

    「それは優れた茶器の名品を愛でる感覚に

     近いように思います。」

 

 

CS   「これこそが醜い組織同士の争いを 
      道を極めた達人の闘いへと転化して、 

      芸術の域にまで高め感動するという 
      日本人独特の美意識のように 
      感じるのですがいかがでしょうか。」

 

劇団 「そういう見方もあるんですね。」

 

CS  「代打ちというのは奥が深いテーマなんです。 」




※次回の記事更新日は6月20日になります。

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