陽の世界
劇団 「前回の記事は『金づる』ということで、
アフガニスタンで米国が戦闘機の供与や
パイロットの育成を行なっていたけれど
実際に機体メンテナンスや訓練を行っていたのは
米国軍需産業の下請企業で
20年間で訓練費用など8兆5000億円という
金づるとなっていたのですが、
そのせいで米軍が撤退したらアフガニスタンは
タリバン軍に抵抗できずにあっという間に
占領されてしまった。
という話だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
「アフガニスタンから米軍が撤退して
金づるが失われたら、
なぜかその半年後に軍事侵攻が起きて
米国にさらに巨大な金づるが発生した
というのは国際情勢の摩訶不思議です。」
劇団 「ホント、不思議ですね(笑)」
CS 「個人的に今回の軍事侵攻の話と
アフガニスタン撤退の話は
リンクするテーマなんです。」
劇団 「どういう風にリンクするんですか?」
CS 「タリバン侵攻でアフガニスタン親米派政権の
ガニ大統領はカブール陥落前にさっさと
UAEに逃げてしまいました。」
「一説では、その時国庫から日本円にして
160億円の資金を持ち逃げしたと言われています。」
劇団 「国民を見捨てて、自分だけ160億円持ち出して
逃げるなんて最低のやつですね!」
CS 「それは全く同感なのですが、
ひとつだけ彼が言うことで納得できる
言葉があります。」
「彼は出国した理由について
流血と混乱を避けるため
と述べていました。」
CS 「ガニ元大統領は世界中で
国を見捨てて金を持ち逃げした売国奴
という烙印を押されつまはじきにされていますが、
彼がさっさと逃げたせいで
首都カブールでは戦闘がほとんど起きませんでした。」
「かえって国外脱出のため飛行機に殺到した人波のせいで
死者が出たくらいです。」
CS 「そんなアフガニスタンに対して、
大統領が徹底抗戦を訴えている国では
市民の犠牲者が増え続けています。」
CS 「部外者のわたしがとやかく言える問題ではありませんが、
どちらの大統領の選択が正しかったのだろう?
と思わず考えてしまいます。」
劇団 「ゼレンスキーは自由を守るために抵抗しているんですよね。」
CS 「それについて先日、たまたまこんな記事を目にしたんです。」
「真の平和」と「奴隷の平和」
産経新聞の三井美奈・パリ支局長が、
ポーランド国際問題研究所の
ロレンツ・ボイチェフ研究員に取材した時のことです。
三井支局長が「一刻も早い停戦を優先すべきではないか」と質問した際に、
ボイチェフ研究員は、「何も分かっていない」と言わんばかりに、
停戦と「真の平和」の違いを語ってくれたそうです。
ロシアに交渉で攻撃停止を求めれば、
必ず「それなら、こちらの要求を飲め」と言ってくる。
それはウクライナにおける親露派の政府樹立だったり、
武装解除だったりするだろう。
ボイチェフさんは、それは真の平和ではないという。
第二次世界大戦後、東欧諸国は旧ソ連の支配下に置かれた。
東欧諸国は、ソ連支配のもとで「奴隷の平和」を体験してきました。
言論・思想の自由は奪われ、余計なことを話したら、
いつ秘密警察に引っ張られるかという恐怖のもとで暮らしていました。
そんな「奴隷の平和は二度とご免だ」という覚悟が、
ウクライナ国民の高い戦意を支え、
またすでに200万人を越える難民を必死で受け入れている
ポーランド人の支援をもたらしているのでしょう。
戦後の平和主義にどっぷりと浸かってきた日本国民は、
こうした東欧諸国の体験から「真の平和」と「奴隷の平和」の違いを
学ばなければなりません。
劇団 「真の平和と奴隷の平和か・・・・。」
「真の平和を守るためにボクも考えないと
いけませんね。」
CS 「でもどうなんでしょうか?」
「SF映画みたいにタイムマシンで過去に遡って
犠牲になった人々に、
(真の平和を守るために
自分と家族が命を失う未来)
と
(奴隷の平和で多少の自由は制限されるが
それなりに家族全員が無事に暮らせる未来)
のどちらかを選べと尋ねたら
どの選択をするのでしょうか。」
「ポーランド人のボイチェフさんから見れば
タリバン支配下のアフガニスタンは
奴隷の平和なのでしょうが、
住民はそれなりに暮らしてます。」
劇団 「CSさんはどう思いますか?」
CS 「最近の世の中を見ていると、
陽の世界しか見ない人が増えたな。
と感じます。」
劇団 「陽の世界ですか?」
CS 「現実の裏側を見ないで、理想やキレイ事が実現した世界だけ
追求している人たちです。」
CS 「わたしは仙道(タオ)系の修行を長年続けて
世の中は陰と陽が複雑に絡み合って
成り立っている。
と実感するようになりました。」
CS 「しかし、今の風潮は陽の世界しか見ようとしない。」
「そして、陽の世界しか見ない人間は
破滅する確率が高いんです。」
劇団 「意味がよくわかりませんが。」
CS 「例えば、米軍駐留下のアフガニスタンを例に取れば、
言論・思想の自由を抑圧するタリバンを絶対悪として
民主主義を広めるために米軍に協力した
現地のアフガン人が多数いましたが
悲惨な状況になっています。」
CS 「不思議なのですが、この人達は米国がアフガニスタンを
本当に民主化すると信じていたんですかね?」
「もしアフガニスタンを民主化して将来的に選挙で
合法的に親米政権から親イスラム政権に変われば、
イスラム反米政権が誕生してそれまで蓄積した
米軍の兵器や軍事情報を利用して敵に回るわけです。」
「米国がそんな事を許すわけないですから
アフガン民主化を金づるにして、
ネオコンがたらふく儲けてシェールガス革命が
起きた時点でさっさと見捨てられると
予測するのが当然です。」
「これはエネルギー価格の高騰と、
2030年のCO2排出46%削減目標を
掲げている日本が、
原発を再稼働できなければ
いずれ電源喪失で経済破綻するのと
同じくらい確実な話です。」
「アフガンの米軍協力者の多くは米軍撤退が決まるまで
陽の世界を信じて何も手を打たないでいたんですね。」
CS 「原発を止めて脱炭素を進めていけば
理想の未来が実現すると
信じている連中と同類です。」
「連中を対立軸にして、
こっちが巻き添え食わないように
うまくやらないと。」
劇団 「CSさんがもしアフガン現地人だったらどうしますか?」
CS 「やはり、お金のことを考えたら米軍の協力者になって
ビジネスするしかないでしょう。」
「ただ、米軍の情報を集めながら、
米国はアフガンを金づるにしているだけで、
シェールガス革命で近いうちに逃げる。
と判断して、仕事の名目で海外に拠点を作って
資金をドルやユーロに変えるなど
いつでも国外脱出できる準備を進めていきます。」
「それと海外FX口座で高勝率の場面を厳選して
トレードもするでしょうね。」
劇団 「出た!FX!!」
CS 「実はカブール陥落前後からポンドと米ドルが
相反する動きをしていて、
前世紀にアフガンを統治していた英国系勢力が
隠していた資金(ポンド)を海外流出させて
米ドルに変えたのでは?
と推察していました。」
「これも現地で情報網を張っていれば
タイミングを読んで資金を一気に増やせた
可能性があります。」
「例えアフガンにいても裏と表の情報を集め、
思考をうまく使いながら試行錯誤すれば
いくらでも切り抜ける手はあったはずです。」
「逆に自分に都合の良い安全な未来(=陽の世界)しか
考えないと悲惨な目に遭う確率が高まるわけです。」
劇団 「そう考えると、これからの時代は国を出ることも
必要になって来るんですね。」
CS 「わたしもいろいろ対策は考えていますが、
シャーマンですから最終的には
上位からの情報に従うだけです。」
「ただ、仙道研究家 高藤聡一郎氏は
弟子だった方によると、
常に自分の荷物はノートパソコンの他は
バッグ1つにまとめられるようにして、
オレは日本がダメになったら
いつでも逃げられるようにしている。
ダメなものは何をやってもどうしようもない。
そんなのに関わっていたらこっちまで
奈落に落ちるんだ。
見捨てるしか無いんだよ!
と言っていたそうです。」
劇団 「うわっ、冷たいですね。」
CS 「でも、わたしも歳を取って彼の気持ちがわかるように
なりました。」
「最近はコロナにインフレも加わってきたせいでしょうか
知り合いで、
(あぁ、この人これから本格的にインフレが進行したら
経済的に相当苦しむことになるな・・・。)
と感じる人が増えてきました。」
「無意識に相手の未来の波動を読みとって
マイナス(陰)へ運勢が落ちていくのが
わかるんです。」
「そこで性格や生活環境などトレードに適性が
ありそうな数人にFXの説明をして、
〇〇はわかりやすくていいですよ。
とそれとなく教材について話すことで
運勢がマイナス(陰)からプラス(陽)に変わる
きっかけを提示したのですが始めた人はゼロでした。」
劇団 「ゼロですか。」
「そりゃそうでしょうね。」
CS 「FXはうまく行えば複利で資金を増やせるし
たまたま自分が詳しいから勧めただけで
別に他の方法でもいいのですが、
これからはパンデミック、脱炭素による産業構造の転換、
エネルギー・食料不足による高インフレ、AIによる大量失業、
米中対立による分断化など人類がかつて経験したことが無い
激変が起こり世界全体が悪化していきます。」
「世界が悪化している状況で
運勢がマイナス(=陰)へ落ちていく個人が
プラス(=陽)へ転換するとしたら、
目的を1つに絞って死ぬ気になって
正しい努力をしないと無理です。」
「しかし、99%の人はアフガン人みたいに
なんとなく今まで通りの生活が続くと思って
危機感が無い状態です。」
「周囲がそういう状況でも流されずに
TVやネットをダラダラ見るのを止めて、
趣味や遊びも諦めて目的を1本に絞って
結果が出るまで5年単位で努力できる人って
数千人に1人くらいでしょう。」
「ほとんどの人は何もしないか、
焦ってあれこれ手を出して
運勢を変えられません。」
「仙道未来予知を行っているせいでしょうか
最近、(これから大変なことになるな・・・。)
という危機感が日に日に強まってきていて、
アフガンやウクライナを見ていても
他人事でないような気がします。」
劇団 「そういうものなんでしょうね。」
CS 「情勢は刻々と変化していきますから、
日本がどこまで落ちるかはわかりません。」
「もしかしたら、今まで通りの生活を続けながら
何とか危機を切り抜けられる可能性も
あるのでしょうし。」
劇団 「そうなるといいですけど・・・。」
CS 「本人に覚悟がないと無駄なので
運勢を陰から陽に変えるアドバイスは
しないように決めたのですが、
これから落ちていくと感じる人がいると
思わずアドバイスしてしまうのが
自分の性格的な甘さだと反省しました。」
「やはりその人その人の生き方があって
高藤聡一郎氏ではないですが、
もう黙って見ているしか無いんです。」
「別に無理して陰を陽に変える必要もないし、
本人が選んだ人生を送れば結果は
どうでもいいということなのでしょう。」
劇団 「以前もプラスとマイナスの電位差とか
言っていましたが、
CSさんは陰陽に分けて見るんですね。」
CS 「これは気功・仙道というよりは
わたしの思考の根本に当たるものなので
気功指導でも話すことはないのですが
いろいろな分野や術に応用が効きます。」
「最近は世界情勢や人々の運勢の変化が
激しくなっているので、これから色々な発見が
ありそうです。」
「発見があったら、あまり長くならないように
分割して記事にしようと思います。」
※次回の記事更新日は4月20日になります。
『コメント欄の利用について』
当ブログのコメント欄では記事に対する感想のみを受け付けており、
質問に対する回答はしておりません。
メールやメッセージでの質問、 問い合わせにも対応していません。
(新規受講者の受付は停止しています。)