(前回の関連記事は「達人への道
」です)
神秘行で感覚を開く本当の目的
前回の記事で「洗玉法」について、
ここで確認しておきたいのですがわたしが記事に載せた文章は
風呂場で、水道水を性器にかけるだけでは
ほとんど効果が無い。
必ず腰にも冷水をかけること。しかも、ちょっとではダメで、
腰の周りと性器に最低20秒間はやってほしい。
という内容です。
要するに、
性器と腰に冷水をかけるといい
と説明しているわけで、
水をかぶれ
とは書いていません。
特に最近は気温の変化が激しいですから、風呂上りに
冷水を浴びて全身を冷やしていたら風邪をひく危険が
あります。
と書いてから3日後に、東京の60代男性受講者Tさんを指導した
時の事です。
いつもなら受講者Tさんの波動にシンクロすると身体が熱くなって
くるのに、なぜか背中(神道あたり)から首筋にかけてサーッと
寒気がしてきます。
これはおかしいと思って、
わたし「○○さん、今日はやけに背中から首筋にかけて冷たいのですが、
何かあったんですか?」
と聞いたところ、
Tさん「ブログの記事(洗玉法)を見て、風呂上りに水をかけたんですよ。」
と答えました。
そこで、
わたし「いえ、記事には性器と腰にだけ水をかけるように
書いたじゃないですか。」
Tさん「最近、東京も気温が上がってきて、水をかけるのが気持ちがいいので
背中にもかけたんですよ。」
わたし「でも、波動を読むと神道から首筋のあたりまでかなり冷えてますよ。」
Tさん「それが水をかぶって体に熱がこもっているせいか、背中がポカポカして
熱いので今はシャツ一枚でいます。」
というやりとりが交わされました。
この場合、受講者Tさんと、わたしが波動にシンクロして受けた
感覚が全く違います。
実はこういった現象は、気功指導を行っているとよく起きます。
以下は先月のGW中に、東京の40代女性受講者Iさんを指導した
時の出来事です。
指導を開始してIさんにシンクロしながら丹田のパワーを上げていると、
わたしの体に違和感が発生しました。
いつもなら彼女の丹田で発生した温感状のエネルギーが、督脈を通って
背中を上昇するのですが、腰の命門のあたりで詰まってしまいます。
それと同時にわたしの腰の辺りに重苦しいような、だるいような何とも
不快な感覚が伝わって来ます。
思わず、
わたし「今、腰で気が詰まって苦しくなっているんだけど、何か感じる?」
と聞くと、
Iさん「確かに丹田から来た温かい感じが腰の辺りで止まっています。」
「でも苦しい感じはありません。」
と本人は特別苦しい感覚はないようです。
そこでいろいろ手を尽くして命門の気の詰りをとってみました。
すると気が督脈をスーッと上昇しました。
わたし「どう、腰の辺りに何か変化ありました?」
Iさん「背中の上の方も暖かくなってきました。」
わたし「でしょ?今、命門の詰りをとったんだよね。」
しかし、わたしの腰の重苦しさは変わりません。
わたし「うーん、命門のつまりは取ったんだけど、腰がまだ苦しいんだよね。」
「何も感じない?」
Iさん「別に感じませんね。」
という感じで、わたしの腰の重だるさだけは残っています。
その時、
(これは気脈の詰りではなくて、筋肉の疲労から来る感覚だ。)
というメッセージが浮かんできたので、
わたし「何か腰に負担をかけませんでした?」
と訊くと、
Iさん「午前中はバルコニーでガーデンングをしていたのですが、
別に今は腰の痛みとかはないです。」
という返答でした。
わたしもしょうがないので、
「うーん、〈謎の腰の痛み〉だ・・・。これはミステリーだねぇ。」
などとジョークのネタにして話を終わりにしました。
すると、次の日の昼ごろに彼女からメールが来ました。
(なんだろう?)と思いメールを開いてみると、
> いつもありがとうございます。
> 昨日の受講時に謎の腰のだるさ、つまり、というお話がでていましたが、
> 今朝起きると筋肉痛が増していて、体全体が重く、とくに腰が重くだるい状態になっていました。
> 昨日、先生が感じ取られていたのはこれのことだったのではないかと思い、
> ご連絡いたしました。鋭い感じる力に感心しきりです。
>
> また、昨日あまり感じられなかった○○○の○○、
> 今朝はなぜかいままでより強く、また違った感じで感じられました。
> (からだが浮くような感じや、つよい圧力感。充電して変化してきた?)
> あまり難しく考えず、変化を楽しみながらおつきあいしていこう
> と思っています。
> 腰についての謎(?)がたぶん解けたので、
> とりいそぎ、ご報告させていただきました。
> それでは今後ともよろしくお願いいたします。
という内容でした。
このように、わたしが受講者やそれ以外のいろいろな人達の波動を
読んでいて常に感じるのは、
まず波動が変化して、次に現実に変化が起きる
という事です。
Iさんの場合も
①腰の波動の変化
↓
②現実(肉体レベル)での腰の痛み
という順序で変化が起きたわけです。
ですから冒頭で書いた受講者Tさんのケースでも、
①波動レベルで背中から首筋のエネルギーが低下
↓
②現実(肉体レベル)で体が冷えて体調を崩す
となるように感じたわけです。
実際にわたしが病院に勤めていた頃は、
真夏に暑いから庭に水を撒いていて自分も水浸しになって、その時は
かえって涼しくて気持ちいいくらいだったのに、数日後に突然足から
腰にかけて神経痛に悩まされるようになった。
というパターンの患者さんをちらほら見かけました。
これを東洋医学では、
寒の邪気(外邪)が侵入した。
と表現します。
現代の東洋医学ではこれは、
身体を冷やす⇒病気になる。
といった、環境が身体に及ぼす影響の作用機序を
気という概念で説明したに過ぎないと考えています。
しかし、波動感覚を磨いていくと、本当に波動(気)レベルの影響が
時間を経て肉体に作用するというプロセスを体感することが出来ます。
実はこのプロセスは肉体の変化だけではなく現実世界の変化にも
当てはまります。
まず最初に、
①波動(気)のレベルの変化が起きる
↓
②現実の肉体に変化が起きる。
というプロセスを肉体で体感することによって、
①波動レベル(意識エネルギー)の変化が起きる。
↓
②現実が変化する。
というこの世の仕組みを体感できるようになります。
この「体感する」「肉体レベルで実感する」という事が重要です。
例えるなら、何もせずに何十冊ゴルフの本を読むよりも、実際に
ゴルフ場に行って、いいショットを一発打ったほうが身につくのに
似ています。
その体感を基にしながらイメージングを繰り返すことによって、
安定的にいいショットを打つことができるようになるわけです。
神秘行も同様で、
①波動レベル(意識エネルギー)の変化が起きる。
↓
②現実が変化する。
という仕組みをまず体感する。
その上で気の能力が高まっていくと、逆に気を通じて「肉体」「現実世界」を
コントロールできるようになるわけです。
わたしから見ると、これが神秘行で感覚を開く本当の目的となります。
この真逆が一般の成功法則・願望実現法の類です。
一般の成功法則では波動世界の仕組みを体感することなく、ひたすら
アファメーションを唱えたり、イメージングを行います。
そのため本人は表面意識では信じようとしているのですが、潜在意識・
肉体レベルでの信頼感はなく逆に拒否感が生じます。
結果、ほとんどの人は単なる頭の中で作り出した言葉やイメージに
過ぎなくなってしまいます。
これが一般の成功法則が、一部の適性を持った人間のみにしか効果が
出ない原因になります。
単なる頭の中で作り出したイメージ・アファメーション(脳内妄想)
と
実際に現実を変化させるイメージング・波動操作(術)
の違いはここにあるわけです。
最後に重ねて書きますが、
決して洗玉法は水をかぶらないで下さい。
(受講者Tさんには厚着をして上半身を十分暖めて寝るように
アドバイスしました。)
つづく
※次回の記事更新日は6月20日になります。
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