純粋な生き方 | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。

(前回の関連記事は「神秘行に不要なもの 」です)

純粋な生き方

前回の記事ではクンダリ二ーを利用した修行法として、
チベット密教の三脈(中脈・右脈・左脈)の行について
説明しました。

仙道研究家 高藤聡一郎氏に言わせると、チベット密教や
仙道、西洋魔術は、

「文化的不純物が重く堆積した神秘行」

となります。

例えばチベット密教では、チベット文字・チャクラの
イメージといった複雑なイメージ法が要求されます。

それに対して、アジア、アフリカ、アメリカ大陸などの土着の
呪術については、

「行法としてはよりナチュラルなのである。」

「このぐらい少ないと、余分なものをとり除くのは
 きわめて簡単である。」


と述べています。

欧米のオカルト秘術、アジア、アフリカ、アメリカ大陸などの
土着の呪術でも、この身をこがすような体内の熱(=クンダリ二ー)
のことをやはりいっている。

これは呪術師が力にめざめたあかしなのである。

たとえばソロモン群島ではこうした呪術的なパワーのみなもとを
「マナ」と呼び、これが多量にあると「燃えている」状態になる


そして、土着呪術のクンダリ二ーの活性化の方法について
幾つかの例を紹介しています。

この状態(クンダリ二ーの活性化)を意識的に出すため、シャーマンや
メディシン・マン(呪医)は強い香料性の植物を多量に食べたり、塩水や
ひどく辛い水を飲んだりする。

極北地帯やエスキモーのシャ―マンは、この高い内部の熱が出ると
わざと氷や雪の中に伏せ、さらにそれを高める。

ヒマラヤの行者などでは、雪の中に坐りつづけていたところ、雪がとけて
しまったという例をよく聞く。

民族学者がいう真のシャーマンの定義はいくつかあるが、そのうちの
一つがまさにこの内的灼熱感である。

南米の土着呪術でアヤワスカなどの幻覚剤が使用されるという話を
聞いたことがある方は多いと思います。

このように幻覚剤を利用した神秘行は世界各地に存在しているのですが、
幻覚剤の精製や取り扱いについては専門的な知識が必要とされます。

それに対して、

・強い香料性の植物を食べる

・塩水やひどくから水をのんだりする

・氷や雪の中に座り続ける。

という方法は、野生で生えている唐辛子属の植物や海水を飲んだり、
雪の中に寝転がっていればいいのですから、子供でも容易に出来る
ようなシンプルさです。

これらは以前の記事でわたしが、

「熱→寒」の体温の急激な低下によるショックが意識の変容を引き起こし
トランス状態へと誘導する。


と書いたように、五感に強い刺激を与えることで変性意識を
引き起こす効果があります。

ただ、シンプルすぎる点が難点です。

例えば、20世紀初頭にチベットに密入国して修行を行い(当時のチベットは
鎖国していました。)、西洋にチベット密教を紹介したアレクサンドラ・
デビッド・二ール女史がいます。

(ちなみに彼女は男装してチベットに入国し修行したそうです。)

彼女の著書ではチベット独特の文化的背景を持つ観想法や神秘的な効果が
語られており、当時の西洋人のチベットへの憧れを助長したことは容易に
想像できます。

しかし、同時代の西洋人がアフリカや南太平洋など未開の地に行き、
現地の怪しげなシャーマンが、

「唐辛子をイッキ喰いしている」

「海水をがぶ飲みしている」

「雪の中で寝転んでいる」

のを見たとしたら、おそらく、

(こいつら何考えてるんだ。)

(ホント、頭の悪い連中だな。)

(俺たちが教育して文化を教えてやらないとダメだな。)


と考えて、強制的に教化しようとしたのではないでしょうか。

ここが異文化交流の難しいところだと思います。

このように「文化的不純物」を取り除いた神秘行は、行の本質を
理解する上では役に立つのでしょうが、

「純粋過ぎて、実践している人は頭がおかしいと思われる。」

という欠点があります。

これは多少意味が異なりますが、

同僚の女性Aさんを純粋に好きになった男性が思いのままに
告白して撃沈して、それでもあきらめきれずに付きまとって
ストーカー扱いされる。


のに対して、

多くの女性を手玉に取っているホストがいろいろなテクニックを
駆使して、女性Aさんを虜にしてお金を貢がせることに成功した。

ホストはAさんを金づると性欲の対象しか見てなくて全く
愛していない。

しかし、Aさんはホストのためなら死んでもいいくらいに
愛している。


という感じでしょうか。

わたしがよく相談者に、

「それは戦略的に作戦を立てて行かないと成功しないよ。」

と言うと、

「そんな生き方をすると本当の自分から離れるから嫌です!」

と返答する人がいます。

まぁ、本人の好きに生きるのが一番でしょうから、
たしはこういう人には、

「それでは自己責任で好きなようにやってください。」

としか言わないのですが、見ているとほぼ100%失敗します。

世の中、純粋に自分の思いをストレートにぶつけて生きれば
うまくいくというわけではないんですね。

話は戻りますが、わたしが
土着呪術のクンダリ二ーの活性化
法で
注目したのは

極北地帯やエスキモーのシャ―マンは、この高い内部の熱が出ると
わざと氷や雪の中に伏せ、さらにそれを高める。

という部分です。

これについては、

「体内に発生した熱をよく感じるために体表面の温度を下げる。」

という目的は当然あると思います。

しかし、以前わたしが記事で書いた、

「サウナ→水風呂」の温冷刺激によって、性腺・副腎といった性エネルギー
に関連する器官が刺激される。

(「金冷法」と呼ばれる精力増強法もこの原理を利用しています。)


という効果も考えられます。

ここで「金冷法」についてのエピソードを紹介します。

著者はヨガ研究家の藤本憲幸氏です。

彼は今から数十年前に、かつての日テレの朝の看板番組「ズームイン!!朝! 」
(若い人は知らないと思いますが)に出演してヨガブームのきっかけを作った
人物です。

ちょうどウィキペディアに彼の説明がありましたので抜粋します。

藤本憲幸(ふじもと けんこう、1947年 - )はヨーガ・健康法指導家。
愛知県出身。

幼少期は虚弱体質で病気ばかりしていた。

小学校では3分の1も欠席し、中学、高校でも病院に通いつめ、体育の時間は
いつも見学。

17歳のときにやることをやらないでいると20歳までしか生きられないと医者に
言われたほどであった。

こう言われたことが大変ショックだった藤本は一念発起し、徹底的に生命力を
高める行を行うことを決意する。

山篭りを敢行し、ヨーガ、呼吸法、仙人食、断食などの修業を通じて劇的な
身体の変化を遂げるに至る。

健康法や能力開発に関する講演・指導を盛んに行い、300冊を越す著作を刊行、
ヨガ道場を日本国内に開設している。


おそらくこの記事を読んでいる方の中にも、彼の著書を読んだ方がいるのでは
ないでしょうか?

20歳までしか生きられないと言われて、一念発起して超健康体を得たという
くだりは、肥田式強健権術の肥田春充を思い起こします。

(肥田式強健術についても機会があったら書いてみたいと思っています。)

わたしが波動を読むと小周天や丹道周天のように特定の気脈が開いている感覚は
来ないのですが、肉体鍛錬と瞑想で自然に全身のチャクラが活性化していると
いう印象です。

武術の達人はこんな感じのナチュラルな波動をしています。

これは知り合いの霊能者にもよく言われるのですが、わたしは自分でいろいろな
エネルギーを利用して無理繰り開いたところがあって、そのせいで能力的にも
力技的なところがあるそうです。

以前はこれを受講者にも応用して力技で一気に開いたりもしていたのですが、
続けていて副作用もあることに気づきましたので、今では時間をかけてゆっくり
開くように気をつけています。

そう考えると藤本氏がヨーガ(肉体的技法)・呼吸法・仙人食・断食で身体変化を
目指すという手法は時間はかかるかもしれませんが、反動の少ないナチュラルな
手法なのかもしれません。

次回は、藤本氏が記したエピソードを紹介します。


 つづく
 


※次回の記事更新日は5月20日です。


 
  



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