眠れる予言者 エドガー・ケイシー | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

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背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。

(前回の関連記事は「気功指導の難しさを感じる時 」です)


眠れる予言者 エドガー・ケイシー


ロシアの神秘思想家グルジェフは人間には


①生まれつき備わっている本来の性質=本質


②成長の過程で後天的に身につけた性質=人格


という異なる2つの部分が存在すると考えていました。


本質とは人間の内なる真実であり、人格は虚偽だ。


しかし人格が生長するにつれて、本質はしだいに自己を表現することが
まれになり、非常に初期の段階でその生長をやめ、それ以上生長しないと
いうこともしばしば起こる。


非常に知的で、高度の〈教育を受けた〉人間の本質でさえ、五、六歳の
子供の段階で止まっていることもよくある。


本質が人格と平行して生長するケースもあるにはある。


そのようなケースは、とりわけ文化生活という環境のもとでは
非常にまれな例だ。


このように成長の過程で教育やしつけを受ければ受けるほど〈人格〉が
発達して、〈本質〉の成長は止まってしまう傾向があるわけです。


「それでは〈本質〉が成長するのはどういう環境か?」という問いに

対して彼はこう答えています。


人間の内の彼自身のもの、つまり彼の本質は、普通彼の本能、または
最も単純な感情の中でのみ顕現する。


絶え間ない闘争と危険に満ちた困難な条件のもとで自然に近い生き方をする
者の方が、その本質が発達する可能性は大きいのだ。


しかし一般に、このような人々の人格はごくわずかしか発達しない。


彼らは自分自身のものはたくさんもっているが、〈自分自身のものでない〉
ものはわずかしかもっていない。


つまり、彼らは教育や指導、そして文化を欠いているのだ。


文化は人格をつくりだし、また同時に文化は人格の産物であり結果でもある。


わたしの知り合いで、父親が開業医、母親が元スッチーで小さいころから英語や
絵画、乗馬を習い、受験勉強も専属の家庭教師がついて東大に入った男性が
います。


彼は性格もいいし、母親が元スッチーですから礼儀やマナーもばっちり身に
ついているという申し分のない青年でしたが、こういうタイプの人は人格が
発達する替りに本質の成長が止まってしまう傾向があります。


1980年代に圧倒的な強さを誇ったマイク・タイソンというプロボクサー
がいました。


彼はニューヨークのスラム街という、日常的に暴力や犯罪といった危険に

さらされる、まさに〈絶え間ない闘争と危険に満ちた困難な条件のもと〉で

生まれ育ちました。


こういうケースでは、人間の本能的な部分である〈本質〉が発達しやすい

傾向があるわけです。


彼の全盛時の驚異的な強さにはこういった要因も関連していたと思います。


ただその分、〈人格=教育)の部分が欠落していたため、後年は数々の暴力事件
や女性関係のスキャンダルを起こし、現役時代に230億円を稼いだにもかかわらず

破産してしまったわけです。


(以前、マイク・タイソンが刑務所に収監されていた時にニーチェを読んで、


「そうか、ニーチェは俺にスーパーマンになれ!と言っているんだな。」


と思ったというインタビューを読んで、わたしは彼のファンになりました。)


こう考えると〈本質〉と〈人格〉はシーソーみたいなもので、あっちが

上がるとこっちが下がってしまうという厄介な性質があります。


ある時グルジェフは弟子たちの前で、2人の人物の〈本質〉と〈人格〉を
分離させる実験を行いました。


その時に利用したのが催眠術でした。


東洋のスクールでは、人格と本質を分離させうる方法や手段が知られている。


そのために彼らは時には催眠術や特殊な麻酔薬を使ったり、ある種の肉体運
動を行なったりする。


もし人格と本質がこれらの何らかの手段で分離されれば、いわば二つの存在が
彼の内部に形成され、違った戸で話し、全く異なった好み、目標、興味を
もつようになる。


最初に実験台になったのは社会的地位のある年長者の男性でした。


ミーティングでは彼はよくしゃべり、それもほとんど自分のことか自分の家族、
キリスト教、あるいはその当時の戦争に関係したことか、彼をうんざりさせて
いたあらゆる〈スキャンダル〉についてであった。


その後、グルジェフが催眠術で彼の〈人格〉を眠らせます。


年長者の方が話の途中で急に黙りこみ、前方をまっすぐに見ながら椅子の
中に沈みこんでいくように思われた。


「彼に何を考えているのか聞いてみなさい」とグルジェフが静かに言った。


「私?」と彼は、まるで目が党めたかのように頭をあげた。


彼は謝まるように、あるいは驚かされたかのように弱々しくほほえんだ。


「あのね、ちょうど今あなたは戦争について話していたんですよ。」


「つまり我々とドイツの間に平和がくると何が起こるだろうということに
 ついてね。あなたはまだ同じように考えていますか」
 
と一人が言った。


「本当ですか」と彼は言った。


「何て奇妙なことだ。私はそんなこと何一つ覚えちゃいませんよ」


「でも今はそれに関心があるのですか?」


「いいえ、全くないですね」


「あなたは今起こっていることの成りゆきやロシア、ひいては全文明に
 対するその影響については考えていませんか?」


彼は残念そうに頭を振った。


「私はあなたが何を話しているのかわからないんですよ」と彼は言った。


「そんなことには全然興味がないし、それに何も知らないんです。」


「もし何が欲しいのかと聞かれたら何と答えますか」


彼はまた驚いたような目つきで言った。


「何も欲しくありません」


「とにかく何か考えてごらんなさい、何が欲しいのです」


彼はまわりを二度見まわしてからお茶のカップを見、それから我々が
互いに目を見合わせるほど真剣な声と抑揚で言った。


「ラズベリー・ジャムが少しばかり欲しい」


もう1人の実験台となったのは若い男性でした。


我々の多くは彼を真面目な人間とは思っていなかった。


彼はよく、いわゆる馬鹿を演じたり、全く反対に、何の関係もないような
こまごましたことについての形式的な議論を果てしなくやったりした。


彼は簡単なことでもこみいらせて話し、ほとんど考えもつかないやり方で
別々のカテゴリーやレベルに属している観点や言葉をまぜこぜにして使った。


彼の〈人格〉も眠りにつきます。


若い方の男は(グルジェフの)話を聞き、それから彼自身話しはじめた。

我々は互いに目を見合わせた。彼の声が違っていたのである。


彼はある自己観察を、はっきりと、簡潔かつ明瞭に、余計な言葉や無節制で
おどけた調子を全然まじえずに語った。


それから彼は黙りこみ、煙草を吸いながら明らかに何かを考えている
様子であった。


このように、2人とも〈人格〉が眠った状態では、普段とは全く違う態度・

言動をとったわけです。


彼らは二人とも、次の日には何も覚えていなかった。


グルジェフは次のように説明した。


すなわち、最初の人の普通の会話、驚き、動揺の原因を形成しているものは
すべて人格の中にある。


それで、彼の人格が眠っているときには実際何一つ残っていない。


もう一人の方の人格には非常な話し好きの性癖があるが、それでもその背後には
人格と同じだけ、しかもそれよりよくものを知っている本質があり、人格が眠り
こむときには本質が代わってその部署につく。


しかもその部署に対しては、もともと本質の方がずっと正当な権利をもっている
のである。


これはなかなか興味深い話です。


特に2人目の若い男性(普段は軽薄で論理的な会話ができない)が、〈人格〉が
眠りにつくと


彼はある自己観察を、はっきりと、簡潔かつ明瞭に、余計な言葉や無節制で
おどけた調子を全然まじえずに語った。


という部分を読むと、わたしはエドガー・ケイシーを連想します。


エドガー・ケイシーは20世紀前半の米国でリーディングにより病気治療、数々の
予言を行い「眠れる予言者」と呼ばれた霊能力者です。


彼のリーディングの特徴は、本人自身は意識を失った状態で催眠状態で
行われる点にあります。


(もちろん、リーディングの内容を本人は覚えていません。)


これは彼が自分の言語障害を治すために催眠治療を受けたことがきっかけで
能力が発現したことと関係しています。


ケイシー自身は中学校までの学歴しかない敬虔なクリスチャンで、非常に
小市民的な人物だったのですが、催眠状態では別人格が現れて、カルマや
生まれ変わりといった非キリスト教的なことを話し出すわけです。


そのリーディングの内容は、病気治療、魂の法則、超古代文明、未来予知など
多岐にわたっています。


実は、わたしの気功の元師匠はケイシーのリーディング本をよく読んで
いました。


ケイシーのリーディングに、


「炭素鋼をいつも身につけていると身体をイオン化し、その振動によって
 風邪や充血、喉や鼻粘膜が乱れる傾向を防ぐのである。」 


という記述がありました。


アイディアマンだった師匠は、炭素鋼に気脈開発用のエネルギーを入れて
弟子に送るという事を行っていました。


わたしは丹道開発用のエネルギーを入れてもらい、しばらく身につけて
いたのですが、その間はよく尾骨が痛くなっていた事を今でも覚えています。



 ※次回の記事更新日は6月10日です。



  つづく





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