神秘思想家グルジェフ | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。

(前回の関連記事は「サイキックの限界 」です)

 神秘思想家グルジェフ

前回の記事では、わたしが以前、受講者の波動情報を希望に応じて
変化させる波動プログラミングというメニューを行っていた時の体験を
紹介しました。

波動プログラミングの結果として確かに波動レベルでは変化は起きる
のですが、現実面での願望の実現度については個人差が生じます。

そうした経験を重ねるにつれて「マインド(器)」「意識を開くこと」に
原因があると実感するようになりました。

ただ、わたしがこういう話をすると、

「マインド(器)を拡げる」⇒「「エゴを捨てる」

 ⇒「欲望は捨てなければならない

「意識を開く」⇒「相手のいう事を受け入れる」


 ⇒「どんな相手にも腹を立てない」⇒「怒りを無くさなければならない

というように考える方がいます。

上記のような「欲望を捨てる」「怒りなどのマイナスの感情を無くす」と
いう考えは、ポジティブシンキングや成功法則、宗教等でよく言われますが、
わたしの意図とは違っています。

といいますか、わたし自身の経験では、

「欲望を捨てる」「怒りなどのマイナスの感情を無くす」

という努力をしている人は人生が破綻する傾向にあります。

そこで今回から数回に分けて、「マインド(器)」「意識を開くこと」について
説明しようと思います。

まず、「マインド(器)」についてですが、わたしの感覚に最も近い考えは、
過去の記事でも何度か紹介したロシアの神秘思想家G・Ⅰ・グルジェフの
人間の意識の分類法になります。

個人的にはグルジェフは20世紀の西洋では最高の神秘思想家であり、
彼の考えにはサイキック覚醒の重要なメソッドがあると思います。

以下では、グルジェフの高弟であったP・D・ウスペンスキー著
「奇跡を求めて」からグルジェフの言葉を抜粋します。

人聞には全部で四つの意識状態がある。

すなわち最も低い意識状態のうちの一つは眠りであり、言いかえれば、
人聞がその中で人生の三分の二、いや多くの場合その半分を費やす
受動的な状態だ。

そして第二は人聞がそれ以外の時間を過ごす状態、すなわち道を歩いたり、
本を書いたり、深遠な問題を論じたり、政治に参加したり、殺しあったりする。

つまり彼らが行動的だと考え、〈明断な意識〉とか〈覚醒した意識状態〉
か呼んでいる状態だ

意識の第三の状態は自己想起、あるいは自己意識、もしくは自己の存在の
意識である。

意識の第四の状態は客観的な意識状態と呼ばれている。

この状態では、人聞は事物をあるがままに見ることができる。

意識のこの状態も人間の中でひらめくことがある。

あらゆる国の宗教にこの種の意識状態の可能性が述べられており、

〈悟り〉とかその他いろいろな名称で呼ばれているが、いずれにせよ

言葉で表わすことはできない。

客観意識への唯一の正しい道は、自己意識の開発を経るものである。

もし普通の人聞が人為的に客観意識の状態に置かれ、後で普通の状態に

連れ戻されたとしても、何も覚えていず、自分はしばらくの問意識を失っていた
のだと思うだろう。

しかし、自己意識の状態では、人間は客観意識の状態のひらめきを得、

しかもそれを思いだすことができるのだ。

人間の意識の第四の状態とは、他のものとは完全に違った存在の

状態である。

それは内的生長と長期間の困難な自己修練の結果なのだ。

しかし意識の第三の状態は、人聞がそのあるがままの状態でもつ自然な

権利であり、もしそれをもっいないとしたら、それはただ彼の生活のまちがった

状況のためなのだ。

現時点では、意識の第三の状態は非常にまれなひらめきという形でしか起こらず、
そのため、それを彼の中で多少とも恒久的なものにするには特殊な訓練という
手段によるほかはないと誇張なしに言うことができる。

要約しますと、グルジェフは人間の意識を

①睡眠状態


②睡眠から目覚めている状態(日常意識)

③自己想起

④客観意識(悟り)

に分類しています。

彼は更に

①睡眠状態・②睡眠から目覚めている状態(日常意識)⇒低い意識状態
 
③自己想起・④客観意識(悟り)             ⇒高次の意識状態

と分けています。

この中の②睡眠から目覚めている状態(日常意識)に対する
グルジェフの評価は辛辣です。

彼は眠っているときとほとんど同じ状態にいることがわかるだろう。
それどころか、もっと仕末が悪いのだ。

というのは、眠っているときは受動的で、つまり何もできないのだが、
起きている状態ではいつでも何かすることができ、そしてすべての行為の
結果が彼自身に、またまわりの人々に悪影響を及ぼすからだ。

彼は機械であり、彼に関するすべてのことは起こるのだ。

彼は思考を止めることができず、想像力、感情、注意力をコントロールすることも
できない。

〈私は愛する〉〈私は愛さない〉〈私は好む〉〈私は好まない〉〈私は欲する〉
〈私は欲しない〉という主観的な世界、つまり自分で自分は好むと思っている、
自分は好まないと思っている、自分は欲すると思っている、自分は欲しないと
思っている、そういう世界に住んでいるのだ。

彼は真実の世界を見ていない。真実の世界は空想の壁によって隠されている。

彼は眠りの中で生きているのだ。彼は眠っている。

〈明断な意識〉と呼ばれているものは眠りであり、しかも夜のベッドの中の
眠りよりもずっと危険な眠りなのだ。

人類の歴史上のいくつかの出来事をとりあげてみよう。たとえば戦争だ。

現在戦争が進行している。それは何を意味しているのだろう。

それは、何百万の眠っている人々が他の何百万の眠っている人々を殺そうと
しているということだ。

もし彼らが目覚めていれば、もちろんこんなことはしないだろう。

グルジェフから見ると、普通一般の人間は全て眠っているわけです。

この点がグルジェフの思想の特色となります。

現在では、


〈潜在意識が日常の人間の行動に大きな影響を与えている。〉


という考えは一般的に広く知られています。

この潜在意識を研究し、分析心理学の創始者となったC・G・ユングが
本格的に活動を始めたのが1940年代で、一般に知られるようになったのは
ユング晩年の1960年代以降になります。

これに対してグルジェフが活動を始めたのは1910年代ですから、彼の

「人間は立ったまま眠っている機械に過ぎない」

という思想が当時の人々に衝撃を与えたことは容易に想像できます。


このようなグルジェフの人間の意識の分類に対してわたしが注目したのは、

人間の意識の第四の状態とは、他のものとは完全に違った存在の状態である。

それは内的生長と長期間の困難な自己修練の結果なのだ。

しかし意識の第三の状態は、人聞がそのあるがままの状態でもつ自然な

権利であり、もしそれをもっいないとしたら、それはただ彼の生活のまちがった

状況のためなのだ。

という部分です。


ここでグルジェフは、


④客観意識(悟り)に到達するのは大変。

でも、

③自己想起 は人間が本来持っている自然な状態だから、

もし、自己想起になれない人がいたら、その人は間違った生活を送っている。

と言っています。

前回の記事でも紹介しましたが、わたしが今まで波動プログラミングを行って

順調に現実が好転する人がいる一方、途中で術の効果をダメにしてしまう行動を
取った人がいました。

これは気功指導も同様で、「小周天→深部小周天→丹道周天」という具合に

うまく進んでいるのに、なぜか途中でわたしに黙って他のところの伝授を受けたり、

本で読んだ行法を勝手に行って波動がめちゃくちゃになる人がいます。


何故、わざわざこういう行動をとるのか、わたしから見ても不思議なのですが、

このような行動をとった結果として指導を打ち切るしかなくなった人が過去に

少なからずいました。


ただ、どこで何を行うかは受講者自身の自由意思ですから、わたしは怒ったりは

しませんが、その結果「困ったから何とかしてください。」と言われても、それは

本人の自己責任です。


こうして今までの指導を振り返ってみると、指導の結果がうまくいく人からは

安定した「器(マインド)」を感じるのに対し、逆にあれこれ手を出して問題が

起きる人からは強いあせりを感じます。


そして、「器(マインド)」が感じられない人を見ていると、たしかにグルジェフが

言うように生活自体が間違った方向に進んでいる印象を受けます。

それは別に「朝晩、神様にお祈りする。」とか「募金をする。」「ゴミ拾いをする。」
といった道徳的な生活を送っていないという意味ではありません。

現実の生活と本人の潜在意識が合致しているかどうかという問題です。

言い換えると、行動に一貫性があるかどうかという事です。


ここにずれのある人は、行動がいちいちぶれまくる傾向があります。

要するに

「長い時間をかけて1つのことだけに集中して取り組む」

という事が出来ないわけです。


そして、あれこれいろいろなものに手を出します。


わたしから見るとこの原因は、

「自己想起の状態にない」=「器(マインド)の脆弱さ」

にあります。

例えば、わたしのところに来る問い合わせに、

「今まであらゆる願望実現法を行ってきましたが全く効果がなく、
 現実が一向によくなりません。」

という内容があります。


わたしから見ると、こういうタイプの人はグルジェフの言う自己想起の

状態から外れている可能性が高いわけです。

 

 つづく

 


 ※次回の記事更新日は5月20日です。



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