(前回の関連記事は「 イメージでガンが治る理由 」です)
超実用的!気功講座 第27回
全ての神秘行の最終到達地点
前回の記事では、ガンがイメージで消えてしまうような不思議な
現象を説明する考えとしてホログラフィック理論を紹介しました。
ホログラフィック理論というのは、
「人間を含めた世の中のあらゆるものは実体のないホログラフィー
(立体映像)のような仮想の存在に過ぎない。」
という考えです。
(これは「全ての存在は仮のものに過ぎず、一切は空である。」
という仏教の教えとも共通しています。)
そして、立体映像を生み出す元になるフィルムにあたるものが、
この世には存在していると説明しています。
ホログラフィック理論では、この全てを生み出す元となる存在を
「内在秩序」と呼んでいます。
世界各地の神秘行についての書物を読んだりしていると、
この「内在秩序」に相当する言葉に出会ったりします。
この講座で何度か紹介している、気功・仙道研究家 高藤聡一郎氏の
著書「遙かなる虚空への道」の中では、この内在秩序を「タオ(虚空)」
と呼んでいます。
「仙人たちは出神(幽体離脱の一種)をくり返し、肉体と陽神(体脱時の身体)
とのあいだで意識を移しかえているうちに、自分がこれらとはまったく
関係なく存在していることに気づいたのだ。」
「と同時に、自分と読んでいたものが、肉体や現実によって作られた
ひとつの影のようなものにすぎないこともわかってきた。」
「宗教家のいう霊界、神界と称する霊的世界をのぞき、それもやはり想念が
つくりだした影のようなものであることを見抜いたのだ。」
「本質的なものとは、そうしたもの全てを超えて存在しているのである。」
「現実の世界、心の世界、さらには霊の世界でさえ、そこに映し出された
影のようなものといったらよい。」
「しかし、その本質的なものは、われわれの意識や感覚の範囲をはるかに
超えているので、そのままでは虚無そのものとしてしかとらえられない
のである。」
「中国の仙人だけでなく、インド、チベット、イスラム圏などでも、すぐれた
瞑想家や神秘家によって、昔からこの本質的な世界のことは説かれてきた。」
「一切の形状こそは超えているが、これこそ万物を生み出す母胎なのである。」
「全てはそこより生じ、またそこへ戻ってゆくのである。」
「これを中国の仙人たちはタオと呼んだのである。」
高藤氏は、あらゆる神秘行の本質はタオ(内在秩序)と一体化する事だと
「遙かなる虚空への道」の中で説明しています。
そしてタオ(内在秩序)と一体化した伝説の仙人について、
「タオの世界と、そこに入った仙人たちは、この宇宙が滅びたのちも、
永遠に滅びる事はない。」
と書いています。
ですから、気功・仙道を続けていると自然とタオの世界(内在秩序)と
一体化する方向へ進んでしまうのかもしれません。
わたし自身は、
「シャーマンとして宇宙の情報につながりながら、サイキック能力を極限まで
拡大し続けて現実世界でその力を役立てたい。」
という思いから気功・仙道を行っています。
ですから、特にタオと一体化したいとか、悟りを開きたいという考えは
ないんですね。
しかし、行が進む内に「プシコイド現象」「ホログラフィック理論」といった
情報が集まり、それをきっかけにいろいろ不思議な現象が起きるように
なりました。
そして、その度に
「そうか、やはり世の中はホログラフィーのような仮想の存在なんだな。」
と確信するようになり、それをきっかけに能力が強化されるんです。
このプロセスを繰り返す事により、サイキック能力が拡大するのですが、
同時にタオの世界(内在秩序)へと近づいているような気もします。
私自身は、タオとの一体化(これを仙道では「還虚」と呼びます。)を
望んではいないのですが、もしかしたらそっちの方に引っ張られて
いるのかもしれません。
もし、そうだとしたら、そっちに行くのはせめて80歳を超えた位からにして
欲しいなと思っています。
このようにホログラフィック理論というのは、神秘行の本質に関わってくる
面白い考えなんですね。
次回は、わたしが経験したちょっとした不思議体験とからめて、
ホログラフィック理論と神秘行の関係を説明したいと思います。

にほんブログ村
