(前回の関連記事は「高藤聡一郎の矛盾
」です)
超実用的!気功講座 第16回
誤解に満ちた大周天
前回までの記事では、
①気功・仙道を本格的に志す修行者にとって重要な行法である
小周天には、「初歩的小周天」と「本当の小周天(丹道周天法)」の
2種類があること。
②仙道研究家 高藤聡一郎氏は「初歩的小周天」のみを公開し、
「本当の小周天(丹道周天法)」は限られた数人の弟子しか
完成できなかったこと。
③高藤氏は「初歩的小周天」修行者に対しては「性的禁欲をしろ!」と
指導したのに対して、「本当の小周天(丹道周天法)」修行者には、
反対に「性的禁欲をせずにどんどん射精しろ!」と間逆な指導を
していたこと。
の3点について説明しました。
これから「初歩的小周天」と「本当の小周天(丹道周天法)」の
違いについて説明しようと思うのですが、その前に気功・仙道の
本来の効果について述べたいと思います。
気功・仙道を行う目的というのは人によって様々です。
健康、開運、異性にもてる、神秘体験、悟りなどいろいろ
あるでしょう。
しかし、効果は1つです。
それは普通に生活していては一生目覚める事のない超感覚・
超能力を覚醒させることです。
これを高藤氏は「六具神通」という言葉で表現していました。
「六具神通」とは、
①天神通(透視)
②天耳通(透聴)
③他心通(読心術)
④宿命通(予知力)
⑤神境通(時空の超越)
⑥漏尽通(精が全く漏れない)
の6つの超能力です。
これについては人によって能力の開き方は個人差がありますし、
人によっては「六具神通」以外の能力が目覚めたりもします。
逆に言うとこの「六具神通」に代表される超能力の自覚が無ければ
気功・仙道本来の効果を手に入れたとは言えないんです。
わたしの気功の師匠もこういった力を覚醒させていましたし、
わたし自身もそうです。
とは言っても、別に「自分が六具神通を体現した超能力者だ!」
などと言う気は全くありません。
逆に自分にはまだまだ精進が必要だと思っています。
(良く言えば伸びしろがある。)
ただ、明らかに気功・仙道を始める前とは別物の超感覚・パワーを
見につけたと断言できます。
そして、このさまざまな超能力が本格的に目覚める段階が、
「大周天」と呼ばれる修行段階なのです。
誤解して欲しくないのは、「大周天」段階に到達すれば即あらゆる
超能力が身につくというわけではないんです。
「大周天」は本格的な超能力覚醒の単なる入口に過ぎないんです。
ここからが本番なんですね。
そして、「本当の小周天(丹道周天)」は気功・仙道の入り口である
「初歩的小周天」と超人覚醒の入り口である「大周天」をつなぐ
重要な段階なんです。
ですから、「本当の小周天(丹道周天)」を確実にマスターしなければ
気功・仙道本来の効果(「大周天」)を体験する事は出来ないんです。
なぜこんな事を書くかと言えば、最近気功・仙道に関するサイトを
チェックしていると極端な内容のものがよく目に付くんですね。
サイト運営者の方は高藤本などを参考に「初歩的小周天」が出来ていて、
気功・仙道を続けているようなのですが、その先の段階に進むことが
出来ないでいます。(「本当の小周天」の方法を知らないため)
けれど気感が開いているので一種の神秘体験が起こります。
そして、それを高藤氏の言う「大周天」だと錯覚してしまうんですね。
しかし、実際には「大周天」には到達していませんから、本格的な
神秘体験や超能力は得られずに、その人の人生には大した変化が
起きない。
すると、その内に
「自分は大周天に到達したが、たいした変化が起きない。」
「大周天には単なる健康法、精神安定の効果しかない。」
「本に書かれた神秘体験は自己催眠みたいなものなんだ。」
などと言い出すんですね。
これをわたしから見ると、
「自分が体験できないからといって、高藤氏やわたしの師匠のような
先人達が人生をかけて行って来た気功・仙道を侮辱しないで欲しいな!」
と思うんです。
また、その一方では「大周天を達成すると国を動かし、戦争にも勝てる。」
などと言う人もいたりします。
まぁ、こちらは別に腹も立たないというか、むかしムーブックスでよく
見かけた「ヒトラー悪魔の666、人類の故郷は太陽だった!」などと
いう感じでネタとして面白いと思います。
このような感じで誤解に満ちた「大周天」についての話を交えながら、
気功によるサイキック覚醒の仕組みを説明してゆこうと思います。

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