お久しぶりです。久しぶりのブログの投稿になります。先日東京で行われた十段戦に参加してまいりました。東京での対局は夏目坂スタジオで行われた太閤位決定戦以来となります。わたしの十段戦をまとめましたので、もしよろしければお読みください。

今年こそは十段戦に参加したかった。関西のAリーグを5年間戦った自分がどこまでやれるのか。8年前に参加したときは二段で二段戦敗退。しかしあの頃よりは少しは上手になっているだろう。

そう考えていると私が昇段することを知る。Aリーグ在籍年数が認められたのか四段戦から参加可能となった。精一杯頑張ろう。

四段戦は関西で行われた。初段から勝ち上がってきた新人の妻木プロ、石川プロ、そしてプロアマ3連覇の川上プロ、結果ついてたのもあり2位通過を果たす。1回戦12000を頭ハネされて1人沈みラスからの勝ち上がりなのでちょっとだけ自信を身につけて東京に参戦することになる。

東京には前乗りすることに。会場は人生初の巣鴨道場。迷子になっているところ高谷プロからライン。



初段からベスト16まで勝ち上がったことがあるトーナメントの鬼。(確か覇皇のベスト8でも捲られて負けたなぁクソッ)見よこのリラックスぶりを!私は緊張しまくりでどこまでやれるか不安だがやるしかない。

高谷プロのおかげで会場に到着。五段戦の対戦相手は上村慎太郎プロ、古本プロ、鈴木プロ。古本プロとは新人王以来の再会となる。成長した自分を見せたい!



古本プロと東谷プロ


1回戦

東1局私が平和ドラドラの3900をアガる。東京の十段戦初のアガリだがなぜリーチしなかったのだろう。当然これが決定打になるわけもなく捲られ3着スタート。

2回戦。サイケデリックテンパイが入る。



入り目は場に2枚出ている2。古本プロがピンズ模様だがマイナスを取り戻すためにもサイケデリックリーチと出た。


次順ツモ⑥(節子隣や隣!)


古本プロ「ロン8000」


手痛いラスを引いてしまう。


しかし3回戦4回戦とツキまくりトータル2位で

最終局を迎える。祈るようにテンパイに向かい平和のテンパイが入った次順条件を満たした上村プロのリーチ宣言牌の6でアガりなんとか勝ち上がりを決めた。


本当に紙一重の戦いでした。

8年前何もできず二段戦で負けた時の呪縛から解放された。感謝。


六段戦(三浦大輔プロ、戸田プロ、藤井プロ)


1回戦は苦しかったが2、3回戦ツキまくって最終戦をトータル2位の位置で迎えることができた。


しかし最終戦自分でも信じられないようなチョンボを犯してしまう。




南家で最初の第1打を切ってしまう。(なぜ?)

とんでもないことをしでかしてしまった。裁定に来てくださった運営の紺野プロが凍りつく。そりゃそうでしょう。こんな状況見たこともない。何だこれは?結局少牌扱いでチョンボとなる。何よりも同卓の皆さんに申し訳ない。すみませんでした。

しかもこの時超好配牌でドラの発がトイツで⑧以外全部ソウズだった。自分的にも痛い。

疲れかもきれないが集中力が欠けている証拠である。気を引き締め直さないといけない。

そしてオーラス3着目の戸田プロの猛追を受け7本場まで積まれる。鼓動と震えが止まらなくなる。


「わけのわからんチョンボして負けました」


こんなセリフを関西に持ち帰れるだろうか。冷や汗が止まらない。だが自分で決めるしか無い!

何回もテンパイは入れていたが7本場なんとか1300をアガリ切り勝ち上がりを決める。

奇跡以外の何物でもないだろう。8半チャンを走り抜け翌日に駒を進める。


このツイートに救われた。本当にありがとうございました。藤井プロの所作、牌捌きどれも美しくてそして強くて!また同卓できるように精進します!


土曜は青学時代の友人の所に泊めてもらうことに。すごく快適に迎えてもらったのだがチョンボのことや緊張と興奮でなかなか眠れない。結局ほとんど睡眠を取れず翌日を迎え会場へ。(ちなみに高谷圭一さんはぐっすり眠れたらしい。なんなんこの人。羨ましすぎる)

七段戦にもなるとMリーガーの佐々木プロ、二階堂亜樹プロ、黒沢プロを筆頭に有名なプロが一同に顔を揃える。こんな方々と同じ舞台で戦えることに感謝しつつ今日も勝ち上がりたい。


対戦相手は金子プロ、西野プロ、寺戸プロの3名。完敗でした。3名ともトーナメントの申し子の如く戦いの進め方が上手かった。悔しいが全くかなわなかったです。また1からやり直します。


結果は惨敗だったが今回七段戦を戦うにあたって1つ学んだことがあるのでここで記しておきたい

十段戦にはワイルドカードというシステムがある。3位で負けても2位との差が小さければ勝ち上がれる可能性があるのだ。


しかもポイントなのは段位戦が上がれば上がるほど卓数が減っていくのでその恩恵を受ける可能性が高いということだ。


ナンバーワン(1着)にならなくてもいい〜🎵

もともと特別なオンリーツー(2着)〜🎵


これはサイケが考えた(世界に一つだけの十段戦)という替え歌なのだが(ゲキNゾ)、特別なオンリースリーになる選択肢もあるわけである。


八段戦へのワイルドカードは4枚もあった。

そして1回戦の南2局まではサイケがトップであった。もっと戦い方があったのは間違いない。実際寺戸プロは微差の3位に終わらせてワイルドカードを手に入れて八段戦も勝ち翌日に駒を進められた。9卓ではサイケだけが負けた。この悔しさを胸にまたこの舞台に戻って来れるように!


最後卓掃をして(卓掃するのは何年ぶり?下手くそすぎてイヤになる)運営の藤原プロにお礼を言うと「ありがとね」と声掛けしてくださいました。今回十段戦に参加して感じたのは運営の方の素晴らしさ。(巣鴨道場2日間運営してくださったプロの方の名前ご存知の方是非お教えください)スムーズに気持ちよく対局させて頂きありがとうございました。帝阪戦の運営に生かすとともに今後東京の素晴らしいプロの方に一目おかれるようになるために明日から頑張りたいと思います。長文読んで頂きありがとうございました!