日本プロ麻雀連盟関西本部に入会したのは10年前。試験会場に関西本部のスター達が勢揃いして私自身興奮していたのを覚えている。そして10年。試験に合格したのは10名以上いたのだが今関西の同期は大橋プロ、上村プロ、長野プロの3人だけとなってしまった(土田プロは九州本部に旅立たれた。)。そして私も残った。その私がこんな大舞台に出場できるとは…。

ブログをご覧の皆様はご存知だと思いますが第20期太閤位プロリーグを戦い抜き薄氷の状態でなんとか3位に食い込むことができ決勝戦に進出することが出来ました。このブログで何度もプロ活動のレポートをしてきて夢の太閤位について語ってきましたが遂にその夢を果たせる瞬間がやってきた!しかしそれと同時に不安でもある。対戦相手は横山プロ、高谷プロ、山中プロ。どう考えても自分が一番弱い。(てか雀士全員自分より強いと思っている)有数の名勝負を繰り広げてきた夏目坂スタジオで何かやらかしてしまうのでは…。そうならないためにも公式ルールのセットを組み、しっかり連盟チャンネルで色々な対局を見て備えて決定戦に挑みました。



東京に来るのは4年前の王位戦本戦以来。あの時は1回戦に自分の手牌がヒューンと飛んでいくという前代未聞のチョンボをかましてしまい運営の日吉プロもどうしていいかわからなくなり対局中の瀬戸熊現最強位に裁定を仰ぐというとんでもない迷惑をかけてしまいました。今回はそんなことないようにしないと…。

夏目坂スタジオは初めて行くのでコロナが怖いですが前乗りしました。余裕を待って到着することが出来ました。

駅近くで上村プロを発見一緒に入り口に入る。玄関に大きなトロフィーが…。圧倒される。このスタジオで一体何百人のスター達が対局したのだろう。その歴史を考えるとドキドキが止まらなくなる。選手控室に。高谷プロが先に到着されていた。インタビューで語ったが一緒にAに昇級して以来差が開く一方で今回は是非下剋上を果たしたい。高谷プロの顔を見つめる。私は愛のチカラも手に入れたこの方に勝てるだろうか。

山中プロ、横山プロも到着されて


実況の古橋プロ登場!いつも連盟チャンネルで名実況されている方だ!スゲー

初めて瀬戸熊プロとお会いした時と同じぐらいの興奮。このお二人様に麻雀を見て頂けるなんて…。感無量…。

しかし陶酔の世界に浸ってるわけにはいかない!何しにここにきたのか。そう太閤位になるためだ!しっかり気持ちを持って対局に挑みました。

1回戦東1局配牌をとる。手が震えてうまく取れない。この時率直に思ったのはこれから4ハンチャンもこんな状態で戦えるのか。不安な気持ちで一杯であった。親の横山プロよりアンカンの早いリーチが入る。自分の手も整っていたので真っ直ぐ向かってアガることが出来ました。解説の上村プロもおっしゃっていたがこれで少し緊張が取れました。道中ヘタな部分も多かったですが何とか完走することができました。(是非連盟チャンネルで戦いをご覧ください)優勝は山中プロ。公式ルールを日本で一番打つ男。敵うはずもなかった。本当に強かった。しかし来年自分ももっと成長して今度こそ太閤位に輝きたいと思います。

それにしてもこんなに三色のテンパイになるのか。プロになってからこんなに三色テンパイしたの初めてかも。二階堂瑠美現プロクイーンもビックリでしょう。









そして




小島武夫プロの好きな純チャン三色でリーチ行けたことが嬉しかった。次こそはアガッてみせる!


何より嬉しかったのがグッチさんのコメントです。


嬉しすぎる。太閤位獲ることよりも大事なことがあると思いました。



小島先生の名言「ハイピンカオ」。意味は麻雀はマナーよく美しくそして気高く打つこと。相手に牌に敬意を持ちその気持ちを貫くこと。今回グッチさんに褒めて頂いたことを忘れずにまたリーグ戦を頑張ります!




解説して頂いた瀬戸熊直樹プロの克己心。欲を捨て自分の目標を達成するために強くなろうとする気待ちを忘れずいつかは瀬戸熊プロと戦えるように邁進したいと思います。最後お世辞でも「いい麻雀でしたよ」とおっしゃってくださったこと忘れません。ありがとうございました!


そしてまた日常へと戻っていく。しかしまだ今期の太閤位リーグが終わったわけではない。明日ついに来期Aに昇級する2名が決まる。またAB入れ替え戦と覇皇トーナメントも残っている。これからも日本プロ麻雀連盟関西本部の応援をよろしくお願いします。


では失礼します。