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とある占い師のノート

恋愛、結婚、家庭、人間関係、仕事、経済、社会、健康、心理、霊性 ・・・ 日々ご相談を受けさせていただく中で考えたことを綴るノート。それと日記。

Ave Maria by Chloe Agnew







この Ave Maria ・・・


体が透きとおる感じがします。


子供の頃の記憶。


クリスマスが近い夜は・・・

寒い冬が、家の中の暖かさを引き立ててくれ、

部屋に飾られたクリスマスツリーは、心まで暖めてくれた。


暖かい“何か”に包まれ、保護されていた安心感と喜びの中、

クリスマスの贈り物を思うと、さらに喜びは高鳴った。


これは、親の愛情に包まれていたから・・・という理由はある。

が、実はもっと根本的な理由があった。


それは、“天に愛されている”と、実感できたときの心境だったのだ。


赤ちゃんや子供は、そのことをまだ知っている。

家庭環境などにより、その認識が早く失われるか、遅く失われるかの差はあるが、

赤ちゃんの“純粋な笑顔”は、その真実の認識から起こってくるものだ。


赤ちゃんは、“愛”を知り、“愛”を放射している・・・

“天使”と言われる所以である。

そして、私たちの誰もがそうであったのだ。


私たちの社会的・文化的な空気は、

他者とも神とも分離した自我という幻想の上に成り立っているので、

“幸いな真実”を否定し続け、赤ちゃんの認識を「嘘」に塗り替えていく。


だが、その「嘘」は、自我に“愛”を否定させ続けることによって、

私たち自身の“創造力”が生み出す「悪夢」に過ぎない。

その“創造力そのもの”は、あくまでも天に付与された恩恵である。

その恩恵を忘れた私たちは、それを自分たちを苦しめ、貶めるために用いているのだ。


全てが“永遠の愛”に包まれているという真実を想い出すのが良い。

自我が自力でそれを想い出すのは不可能なので、唯、そう天に祈るのだ。

そして、万人の最善の幸いを計る“本来の創造”に運命を返還し、

日々の贈り物を受け取るのが良い。


そうすれば、毎日が、暖かい“クリスマスの祝福”に満ちた日々となる。




長年を共にして来た老夫婦のどちらかが、心から過去の過ちを謝罪し、

それまでの感謝の想いを述べたとき、2人の間の「積年の恨みという恨み」が一瞬にして消え去る。

これもまた、人間の心が本来、「愛」と「赦し」でできているからなんだろう。


過去から積み上げられたかのように見える「恨みの山」は、

“愛”という真実在を前にすれば、斯くも儚き蜃気楼に過ぎない。


そしてその“愛”は、過去でも未来でもなく、ただ“永遠の今”にのみ存する。