私には兄貴が三人いる。
一番上の兄貴は多分昔から反りが合わない。
兄は私を好きみたいだが
仲良くしたいと思わないし、これからも関わりたくない。
二番目の兄はむちゃくちゃ純粋。
もう45くらいだけど
目の輝き方が、子どもみたい。
キラキラしていてつぶらな黒い瞳。
山の中が大好きでしょっちゅう山の中に行く。
今は北海道でずっと暮らしている。こだわりがあって、かなり特徴的だけど
自分で自分を真正面から受け止めているし、どんな暮らしをしていようが好きなことをして生き生きしているので兄弟としては安心している。
私が小さな頃は、結婚するならこのお兄ちゃんがいいと思っていた。
三番目の兄はよく喧嘩をしたし、他人な関わらないだろうけど、なぜかこの兄だけは心配になってしまう。
強いようで繊細な部分を小さな頃からよく見てきたからだろうか。
その頃、兄が泣いている理由やその気持ちを私は痛いほど感じることができていた。
兄を苦しめるその対象となる物事や人に怒りを感じるほど。
今はみんな、バラバラで、
多分うちは昔からバラバラだけど
兄弟としてこどもの頃はあのグループで育ってきて
一体なんの意味があったのかなとか、思う。
この前、友達のお家で晩ごはんをごちそうになり
家族と自分について感じていた。
彼女と彼女の家族はすごくすごく温かくて、みんながみんなを思いやっているのが強く伝わってくる。
仲のいい家族で育ったら、
もっと一人ひとりを大切にする家族で育ったら、
もっと人に対して温かい気持ちを持ててたかもしれない。
この家族で育ってなにか欠けているような自分を感じながら。
何かが空っぽな自分。
村上春樹の作品に出てくるカフカに私はとても似ているように思う。
あの作品を読んで、
私は少し、安心していたりする。
その本を貸してくれた彼は
私がそう思うだろうと思って
私に本を勧めた。
彼の洞察力は
いつも私を世界一温かい毛布で包んでくれるのだ。
絶妙なタイミングで。