夢から醒めるわけにはいかなくて

うつろに変えた視界の中

リアルだって夢だと思わせた


たとえ総てが空想だったとしても

判別なんてできやしない


どっちが夢か現かなんて


あなたにはもうわかるはずもないんだから




一度知ってしまった極上の味は
決して忘れることができず
今までの総てに
その価値を失わせた

取り戻すことは
後退を意味すると思っていたが
それが大きな苦痛を伴う前進であると気付くには
あまりに遅すぎた

万が一今一度機会を授かれるのであれば
いかなる苦痛があったとしても
もう決して無駄にはしないであろうに
アタシはあの人の
ほんのわずかな反応で
一瞬にして崩壊する。

こんなコトがいつまで
続くんだろう。
いつになったら治るんだろう。
アタシの空白の時間は
思い出してはいけない。

ざわつく心臓に
アタシは意識をとばすだけ。

耐えられないこの傷みが
誰のモノなのかなんてことは
わからないままでいい。
空白の時間
忘却された過去

どれだけ辛かったコトも
悲しかったコトも
いつか忘れられる日がくる
前に進むために与えられた器官

もしもなかったら
とっくに狂ってる

ただ少し働きが鈍いだけなんだ

正常に動かないだけなんだ

存在しないわけじゃない

いつかは機能するはずなんだ

戻らない

戻れない

進むだけ


振り返らない

全部置いて

ただただ進むだけ


落としたとしても

拾うことなんてできやしない


立ち止まったら

一歩も動けなくなって

凍りつく


呼吸がとまる


それがルールでしょ