自己紹介
先日、
母が家の固定電話が壊れたから
新しいものを買うと話していた。
詳しく聞くと
電話をかけることはできるし
受けることもできるけれど
変な音がピーピーして
FAXが使えないとか。
幼い頃から
トンチンカンな母の性格を
よ～く知っている私は
取り合えずその電話機を見ることにした。
結論、FAX用紙がない。
用紙がないから
用紙と取り換えてメッセージが
常に出ている。
ただそれだけ
この電話機は
数年前に私が贈ったものだが
白い電話機がきつね色に見えるほど
おっそろしく汚い。
母に説明しても話が長くなるし
足が悪いので買い物も手間と思い
まず電話機をぴっかぴかにして
用紙を買いセットして母に届けた。
母は
「新品みたい～！！」と
すごく喜んでくれて
何度もありがとう！と言ってくれた。
それから数日。
今度はトイレが壊れたらしい。
しばらく前から
ボタンを押しても流れなくなり
手でノズルを回して流していたけれど
そのノズルが取れて困っているとのこと。
実家に行き壊れたトイレ見ると
リモコンの電池を新品に変えても水が流れず
確かにノズルが取れている。
蓋を外して分解すると
水栓を動かすモーターが
壊れているようだったので
部品を買いにホームセンターへ。
残念ながら取り寄せできない部品のため
リクシルの代理店へ相談にいくと
修理依頼センターに電話するように
言われた。
その後、
電話をして工事の見積もりやら
修理日の調整など一通り行い
数日後に無事にトイレが復活しました！
そんなこんなで
私はいつも実家の修理や「便利屋」を
やっています。
トイレが壊れ相当困っていた母は
かなり嬉しかったらしく
お礼に私に服を買ってくれたらしい。
ところが、
「マインちゃん、私詐欺にあったかも・・・」と
母が泣きそうな声で電話してきた。
話を聞くと
通販で買ったお品の代金を
コンビニで支払ったけれど
数日経っても商品が届かないとのこと。
振り込み先の会社を調べると
一応普通の通販サイトだったので
『数日待っても届かなかったら
まず通販会社に電話してみて』
『それでも怪しかったら
消費者センターに電話する』
と母に伝え、
ひとまず様子を見ることに。
それから数日・・・
商品は無事に届き
私が買わなそうな服を数点
わざわざ届けてくれました。
私が何年も新しい服を買っていないので
母は気になっていたようです。
昔から、
母が買う服は高くて奇抜な服ばかりで
喧嘩ばかりしていましたが
今回の服は家で着られる楽ちんセット。
ワタクシ、
かなりいい歳の大人なのですが
年老いた母がこうして気にかけてくれるとは
何とも申し訳ないというか
ありがたいものです。
「マインちゃんには
いつもお世話になっているから
お礼がしたかった」と言う母。
いやいや、
いつもお世話になっているのは
私の方です
こうなるともう、
黒ヤギさんと白ヤギのエンドレス。
母にとっては
私はいつまでたっても子供なんだなと
心にポッと灯がともり
ジンワリ温かくなりました。
通販が届かないだけで
『詐欺』と驚かしてくれる母ですが
年々動作がノロノロになる老いた母を見ると
胸がギュっと締め付けられます。
私はいつになったら母に
恩返しができるのだろうか。
長生きして欲しい・・・
私への後悔と懺悔を捨てて
幸せになって欲しい。
昔から、
超親不孝者の私ですが
今は切に切に母の幸せと
穏やかな温かい日々を
心から願っています。
そして、
心から感謝しています。
お母さんありがとう！
本物の「詐欺」に合う前に
ちゃんと連絡しね！
皆様に笑顔がいっぱい増えますように
