質問箱から

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 カウンセリングを検討している者なのてますが、話したことの守秘義務って本当に守られていますか?

 普通に考えたら、カウンセラーだって人間なんだから、患者にイラついたり患者の対応に悩まされたりしたら、誰かに愚痴ったり相談したりせざる得なくなると思うのですが…(そうじゃないなら不思議です)

 

 

 

 まず質問をお答えします。
 現場では守秘義務はどのような形で「守られている」とされているのか。
 相談者の話はまず専門職(精神科医、心理士)の間では話されています。逆に、専門家以外の人には話しません。
 例えば家族や家族と称する人が相談者の事情を尋ねたら「本人の許可なしではお伝えることができません」や「そこを知りたいならご本人に聞いて下さい。こちらからは何も伝えることができません」と断ります。
 警察に対しては、相談者が自殺や自殺未遂、他傷の場合のみ話の内容を伝えます。
 また事務員の方とは話の流れで「あ、そうですね。◯◯さん最近あまり調子よくないです」までは話したりしますが、実際何があって調子悪くなったのかを絶対言わないだろう。

 ただ、あなたが聞きたいのはこういうのではないですね。カウンセラーは愚痴言ったり、相談する場合、もちろん専門職同士で話したりします。
 一番いいのは「ケース検討会」です。発表者(カウンセラー)が自分が持つケースの流れをプリントして、ほかの専門職と集まって一緒に討論します。そういう時、カウンセリング始まりの年は「X年」として、二年目は「X+1年」と書きます。実際佐藤さん山田さんではなく「Aさん」と書きます。大田区ではなく「O区」と描いて、「Y小学校」などと書きます。
 さらに学会とかの発表では、架空の相談者を作ります。例えばAさんとBさんとCさんの話を組み合わせて、架空の相談者の体験をして、自分の病気に関する考えなどを話します。
 より日常的な相談もあります。たまたま出会って、話の流れで「実は今抱えている相談者とのケース何だが、こんな感じになって、もうどうしたらいいか結構毎回悩んでます」とか、普通に話します。向こうの相談されている者も、相談者について全く知らない存在でしょう。とは言え、話はしてますね。

 実際現場はこんな感じです。こう見ると、最初の「第三者には決して口外しません」には微妙に守れ切れてないですね。
 私も自分で反省して、私がこれまで働いたことのあるところは、やや底辺だから、そのへんをちゃんとしてないかと思うこともあったが。
 あらためて自分の昔の上司(精神科医)や同僚(心理士)を思い返せば、知識のある常に勉強しようとする人、治療にすごい腕の立つ人、患者さんを思う心は誰にも負けない人、本当に素敵な人達を何人十何人も出会ったことがあるので、私の体験はたぶん底辺の治療環境ではなく、普通の治療現場だと思います。

 以上です。いかがでしょうか?




 次はちょっと質問を読んで感じたことを書きます。
 本当に守秘義務について知りたいのであれば、質問は「本当に守られていますか?」で終わっていいはずですね。
 あなたはそれだけではなく「普通に考えたら」「せざる得なくなると思うのですが…」「そうじゃないなら不思議です」と足してますね。
 実際精神科にもカウンセラーにも不審感などを抱く人は少なくありません。実際怯えたり、恐れたりする人もいます。特に統合失調症の方はそうなりやすいです。
 ただ、本気に怯えている人は上記↑とした文面を書きません。これは恐れてると言うよりも、不審に思ったり、疑ったり、警戒したりする傾向を感じました。
 「そうじゃないなら不思議」と言って、実際私の口を塞ぐような前置きなんですね。そうでも言われてたら、なかなか「いいえ、ちゃんと守ってますよ」なんて私も言いづらい。質問とは言って、結構攻めてますね。たぶん、わざとではなく、無意識的にずっと持っている不信感が漏れ出していたんでしょうか。
 たぶん、カウンセリングを検討している以前から、こういう仕事をしてる人のことに対して不審感を持っているのではないでしょうか?
 
 私も日頃の仕事の中で「前の先生とは、そんなつもりじゃなかったのに、なぜか怒られて、誤解されてました」と誤解されてひどく傷ついた方とよく出会います。もし、私があなたを誤解して、あなたを傷つけたらここで謝ります。ごめんなさい。

 私も回答を書く前にいろいろ悩んでました。普通に回答を書くだけで終わっていいのではないかと。
 いろいろ悩んで、どうしたらあなたにとってプラスになるかと考えて、結局、そういう不審感に関する部分を書き出したほうがいいと決めました。
 もし、不審感が強すぎて、それでもカウンセリングを受けに行ってたら、途中でカウンセラーに対してがっかりして「なんだ、やっぱ私の思った通りだ。全く信用してはならない人達。」になりやすいでしょう。
 不倫の証拠と同じ、ずっと探そうと思えば、きっとそれっぽいものを手に入れます。
 もしそうだったら、決してあなたにいいことではないと思います。
 もし、それでも受けてみようって気持ちになれたら、今私とのように、ずっと不信感を持ってるなどオープンに相手にも伝えたほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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