俳優の田村正和が亡くなった。
現存する(あ、もうしていない!)いわゆる「芸能人(売れてる人)」俳優の中ではトップだと思う。
彼がもし、インタビューとかで「ソフトクリームが好き」と言っても、「お酒がやめられない」と言っても、どちらも均しく信じられるというか、信じさせる力があった。
徹底して素の部分を消していたからというのもあっただろう。あれだけの大俳優が死んだのに、ひと月以上も経ってようやく国民がその事実を知るなんて凄すぎる。
役者はいろんな人物を演じなきゃいけないから、その先入観となるところには常日頃から配慮していたんだと思う。プライベートを犠牲にして仕事に打ち込む姿はマサにプロだね。
ずっと主役をやり続けたのも驚き。誰かのお父さん役でチラチラ出るということをしなかった。
男前だから下手な小細工がいらないという利点も最大限に活かしていた。演技は自然だったし、それだけじゃなくて、時には迫力も狂気もあった。もうあとは山﨑努ぐらいしか思いつかない。
それからあの毛量。すべてが謎でしたね。
楽しいドラマをたくさんありがとう。
さよなら、マサカズ先生。