WISC-Ⅴ検査の視空間指標(VSI)が低いと学校でどんな問題が発生するのか?
視空間指標(VSI: Visual Spatial Index)は、
WISC-V(Wechsler Intelligence Scale
for Children - Fifth Edition)
における主要な指標の一つで、
視覚的および空間的な情報を
処理する能力を測定します。
具体的には、形状やパターンを正確に認識し、
それを操作する能力、
空間関係を理解する能力、
視覚的な情報を頭の中で
操作する能力などが含まれます。
視空間指標が低い場合、
子どもは学校生活において
いくつかの困難を経験する可能性があります。
以下に、具体例を挙げて説明します。
①図形の認識や操作が難しい
視空間指標(VSI)が低い子どもは、
図形やパターンの認識や操作が
苦手であることが多いです。
これは、幾何学やアート、
理科の授業で、
図形の描写や理解が
求められる場面で問題になることがあります。
図形を正確に描くことや、
異なる視点から
図形を捉えることが難しいため、
これらの課題で苦労することが多いです。
具体例
算数の授業で
立体図形の展開図を
理解する課題が出されたとき、
視空間指標(VSI)が低い子どもは、
立体物がどのように平面に広がるのか、
またその逆の操作を
頭の中で想像するのが難しくなります。
その結果、課題を正しく解くことができなかったり、
時間がかかりすぎたりします。
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②地図やグラフの理解が困難
視空間能力が低い子どもは、
地図やグラフ、チャートを理解することが
難しい場合があります。
これらは、情報を視覚的に捉え、
それをもとに考える必要があるため、
視空間処理能力が要求されます。
特に、地理や社会の授業で
地図を使った課題や、
数学でグラフを解釈する際に
問題が生じることがあります。
具体例
社会の授業で
地図を使って国境や地形を学ぶとき、
地図上の情報を頭の中で
立体的に捉えるのが難しいため、
地形の高低や位置関係を
正確に理解できないことがあります。
また、数学の授業で
グラフを読んだり作成したりする際に、
データの傾向や関係性を
視覚的に捉えるのが困難になることがあります。
③スポーツや運動での困難
視空間能力が低いと、
運動やスポーツでも問題が生じることがあります。
視覚的に物体の位置や動きを把握し、
それに応じて自分の体を動かすことが難しい場合、
スポーツ活動において
うまく動けないことがあります。
これにより、体育の授業や
放課後のスポーツ活動で
劣等感を感じることがあります。
具体例
バスケットボールやサッカーなどのスポーツで、
ボールの位置やチームメイトの動きを視覚的に把握し、
適切なパスやシュートをするのが難しいことがあります。
また、跳び箱や鉄棒などの体育の授業で、
動きのタイミングや身体の位置を
正確に把握するのが難しく、
うまくできないと感じることが多いです。
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④図形的な表現力の低さ
視空間指標(VSI)が低い子どもは、
アートや図工の授業で
図形を使った表現をする際に
困難を感じることがあります。
形を描く、物体の正確な位置関係を表現する、
立体的な構造を紙の上で
表現するなどのタスクが難しく感じられます。
具体例
図工の授業で、
立体的なオブジェを描く課題が出たときに、
立体感を持たせることが難しかったり、
物体のパーツを正確に
配置することができなかったりします。
そのため、他の子どもたちと比べて
作品の完成度が低くなり、
自信を喪失することがあります。
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⑤教室での空間認識の問題
教室の環境で、
自分の周りの空間を認識することや、
物の位置を把握することが
難しい場合があります。
これにより、教室内での物の管理や、
自分の作業スペースを
整理することが難しくなることがあります。
具体例
自分の机の上を整理整頓するのが苦手で、
必要な道具や教材を
すぐに見つけられないことが多いです。
また、教室内で特定の場所に移動する際に、
他の物や人との距離感がつかみにくく、
他の子どもや物にぶつかってしまうことがあります。
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⑥手先の巧緻性や細かい作業での問題
視空間指標(VSI)が低い子どもは、
手先の細かい作業が
苦手なことがあります。
これは、視覚的なフィードバックに基づいて
手の動きを制御することが難しいためです。
裁縫や工作、科学実験など、
細かな動きや正確さが求められる作業で
困難を感じることが多くなります。
具体例
家庭科の授業で裁縫を行う際、
針に糸を通したり、
正確に布を縫い合わせたりするのが
難しいことがあります。
また、科学の実験で
小さな道具を扱ったり、
液体を正確に注いだりするのに
苦労することがあります。
WISC-Ⅴ検査の視空間指標(VSI)が低いと学校でどんな問題が発生するのかについての結論
WISC-V検査の視空間指標(VSI)が低い子どもは、
学校生活においてさまざまな困難を
経験する可能性があります。
これには、図形やパターンの理解の難しさ、
地図やグラフの理解不足、
スポーツや運動での困難、
図形的な表現力の低さ、
教室内での空間認識の問題、
手先の巧緻性における困難などが含まれます。
これらの問題に対しては、
教師や親が適切なサポートを提供し、
子どもの学習や活動を支援することが重要です。
視覚的な情報を
よりわかりやすく提示したり、
ステップバイステップの指導を行うことで、
子どもの学習意欲を高め、
成功体験を積ませることが可能です。
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車 重徳
