生後6週間から8週間頃からおこる乳児のクーイングとは…

 


クーイング(cooing)とは、

生後6週間頃から見られる

乳児の初期の発声行動の一つです。

 

 

 

 

この段階での赤ちゃんは、

まだ言葉を話すことはできませんが、

母音のような音を発し始めます。

 

 

 

 

これらの音は

「クー」「アー」などの

柔らかい音であり、

 

赤ちゃんが声帯を使って

自発的に発声を始める

初期の兆候です。

 

 

 

 

クーイングは、

赤ちゃんが音声コミュニケーションの

基礎を築くための重要なステップです。

 

 

 

 

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クーイングの具体例

 

 

 

基本的な発声

 

生後6週間の赤ちゃんが、

親が近くにいるときや

遊んでいるときに

「クー」や「アー」といった

柔らかい音を発することがあります。

 

 

 

 

これは、赤ちゃんが

声帯を使って音を出す

練習をしている段階です。

 

 

 

 

 



親との対話

 

親が赤ちゃんに話しかけると、

赤ちゃんが「クー」

と答えるように音を出すことがあります。

 

 

 

 

例えば、母親が「こんにちは」と

優しく声をかけると、

赤ちゃんが「クー」と

返事をすることがあります。

 

 

 

 

これは、赤ちゃんが音声による

対話の初期段階を

体験していることを示しています。

 

 

 

 

 



遊びの中での発声

 

赤ちゃんがベッドや

プレイマットで遊んでいるとき、

自分自身の手やおもちゃに向かって

「アー」といった音を発することがあります。

 

 

 

 

これは、赤ちゃんが

周囲の環境との関わりを

持ち始めていることを示しています。

 

 

 

 

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クーイングの重要性

 

 

 

①言語発達の基礎

 

クーイングは、赤ちゃんの

言語発達の重要な基礎です。

 

 

 

 

この段階で赤ちゃんは、

自分の声帯を使って

音を出す方法を学び、

 

将来的に言葉を話す

準備をしています。

 

 

 

 

クーイングを通じて、

赤ちゃんは母音の発声を練習し、

言語の基本的な音を体験します。

 

 

 

 

 



②親子の絆の形成

 

クーイングは、

親と赤ちゃんの間の絆を

深める重要な手段です。

 

 

 

 

親が赤ちゃんの

クーイングに対して反応することで、

赤ちゃんは自分の声が

他者に影響を与えることを学びます。

 

 

 

 

これにより、赤ちゃんは

他者とのコミュニケーションの基礎を築き、

親子の絆が強化されます。

 

 

 

 

 



③社会的相互作用の基礎

 

クーイングは、赤ちゃんが

社会的相互作用を学ぶための

初期段階です。

 

 

 

 

赤ちゃんがクーイングを通じて

他者と音声による

やり取りを経験することで、

 

将来的により複雑な

社会的相互作用を学ぶための

基礎が形成されます。

 

 

 

 

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クーイングの発達過程

 

 

クーイングは、赤ちゃんの

発達過程において

次のような段階を経て進化します。

 

 

 

 

 



生後0〜6週間

 

赤ちゃんは主に泣くことで

自分の感情やニーズを表現します。

 

 

 

 

この時期の泣き声は、

生理的な反応としての発声であり、

言語的な意図はまだありません。

 

 

 

 

 



生後6〜8週間

 

赤ちゃんがクーイングを

始める時期です。

 

 

 

 

この段階では、母音のような

柔らかい音を自発的に

発することが多くなります。

 

 

 

 

 



生後2〜4ヶ月

 

クーイングの音がより多様になり、

長さや音色が変化します。

 

 

 

 

赤ちゃんは、音を出すことに対する

興味が増し、

音を出すことで

周囲の反応を引き出すことを

楽しむようになります。

 

 

 

 

 



生後4〜6ヶ月

 

赤ちゃんは、より複雑な音を

出すようになります。

 

 

 

 

母音と子音を組み合わせた音

(例:「ガ」「ブ」)を

発することが増え、

発声のバリエーションが広がります。

 

 

 

 

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赤ちゃんのクーイングに対しての親としての対応

 

 

親は、赤ちゃんの

クーイングに対して

積極的に反応することが重要です。

 

 

 

 

以下は親としての具体的な対応例です。

 

 

 

 

 



反応する

 

赤ちゃんがクーイングをしたら、

笑顔で話しかけたり、

同じような音を返したりすることで、

赤ちゃんが自分の発声が

他者に影響を与えることを学びます。

 








遊びに取り入れる

 

クーイングを遊びの一部として

取り入れることで、

赤ちゃんの興味を引き続けます。

 

 

 

 

例えば、赤ちゃんが

クーイングをしたときに、

おもちゃを使って

反応するなどの方法があります。

 

 

 

 

 



感情の共有

 

赤ちゃんがクーイングを通じて

感情を表現する際には、

その感情を認識し、

共有することが重要です。

 

 

 

 

例えば、赤ちゃんが

楽しそうにクーイングしているときには、

一緒に笑顔で応じることが大切です。

 

 

 

 

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生後6週間から8週間からおこる乳児のクーイングについてのまとめ

 

 

クーイングは、

生後6週間頃から始まる

乳児の重要な発声行動の一つであり、

 

言語発達、

親子の絆形成、

社会的相互作用の基礎を築く

役割を果たします。

 

 

 

 

親が積極的に反応し、

赤ちゃんのクーイングに対して

適切に対応することで、

 

赤ちゃんの健全な発達を

支援することができます。

 

 

 

 

この初期の音声コミュニケーションは、

赤ちゃんが将来的に

言葉を話すための

重要な準備段階であり、

 

親としても非常に価値のある時期です。
 

 

 

 

 

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