世界保健機関(WHO)が作成した国際疾病分類の第11版である、ICD-11とは…

 

 

 

 

 

ICD-11

(International Classification 

of Diseases, 11th Revision)は、

世界保健機関(WHO)が作成した

国際疾病分類の第11版です。

 

 

 

 

ICD-11は、健康の分野における疾病や

健康関連の状態を分類し、

国際的な標準を提供するために開発されました。

 

 

 

 

これは、疾病、外傷、

死因などの統計を収集し、

保健政策の策定や

医療サービスの計画に

使用される重要なツールです。

 

 

 

 

 

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ICD-11の目的と役割

 

 

ICD-11の主な目的は以下の通りです。

 

 

 

 

 



診断の標準化

 

世界中の医療機関が

一貫して疾病や健康状態を

診断できるようにするための

標準的な分類を提供します。

 

 

 

 

 


統計の収集と分析

 

公衆衛生の監視、

保健政策の策定、

医療サービスの計画、

研究に必要な統計データを収集しやすくします。

 

 

 

 

 


医療の質の向上

 

診断の一貫性を高め、

適切な治療と管理を促進することで、

医療の質を向上させます。

 

 

 

 

 


グローバルヘルスの促進

 

国際的に比較可能な健康データを提供し、

世界中の健康問題に対する

理解と対応を促進します。

 

 

 

 

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ICD-11の構造と特徴

 

 

ICD-11は、

前版のICD-10から多くの点で改良され、

現代の医療ニーズに対応するための

新しい機能や構造を取り入れています。

 

 

 

 

以下に、ICD-11の主な特徴とその構造を説明します。

 

 

 

 

 



①デジタル化とアクセス性

 

ICD-11は、

完全にデジタル化されており、

オンラインでアクセス可能です。

 

 

 

 

これにより、医療従事者が

簡単に最新の分類情報を

利用できるようになっています。

 

 

 

 

また、電子カルテシステムとの

統合も容易になり、診断の効率が向上します。

 

 

 

 

 



②拡張された分類

 

ICD-11には、

55,000以上の疾病や

健康状態が分類されています。

 

 

 

 

これにより、より詳細で

包括的な診断が可能となり、

特に新しい疾病や

複雑な健康状態にも

対応できるようになっています。

 

 

 

 

 



③多次元的アプローチ

 

ICD-11は、

疾病や健康状態を

多次元的に評価できるように

設計されています。

 

 

 

 

これは、単一の診断コード

に複数の情報

(例:病因、病態生理、影響範囲など)

を含めることができるということです。

 

 

 

 

 



④ユーザーフレンドリーなインターフェース

 

ICD-11は、

使いやすいインターフェースを提供し、

医療従事者が必要な情報を

迅速に見つけやすくなっています。

 

 

 

 

また、検索機能や

ナビゲーション機能が強化されており、

効率的に分類情報を利用できます。

 

 

 

 

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ICD-11の主な改訂点と新しいカテゴリ

 

 

ICD-11には、

多くの新しいカテゴリや

改訂点が含まれています。

 

 

 

 

以下にいくつかの主要な改訂点を示します。

 

 

 

 

 



①精神および行動の障害

 

ICD-11では、

精神障害の分類が

大幅に改訂されています。

 

 

 

 

これには、以下のような変更が含まれます。

 

 

 

 

 



ゲーム障害

 

ゲーム依存症が新たに

「ゲーム障害」として分類され、

行動依存の一種として認識されました。

 

 

 

 

 


性別不一致

 

性同一性障害が

「性別不一致」に名称変更され、

精神障害から性健康の

カテゴリに移動しました。

 

 

 

 

 


②伝染病と免疫疾患

 

ICD-11には、

新しい伝染病や免疫疾患の

カテゴリが追加されており、

これにより最新の医療情報に基づいた

診断が可能となっています。

 

 

 

 

 



新しい病原体

 

例えば、最近のパンデミックを踏まえ、

新たなウイルス感染症のカテゴリが追加されています。

 

 

 

 

 


③がんと腫瘍

 

がんの分類が詳細化され、

がんの種類や進行度に応じた

細かい分類が可能となっています。

 

 

 

 

これにより、より精度の高い診断と

治療計画が可能です。

 

 

 

 

 

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ICD-11の利用方法

 

 

ICD-11は、以下のような場面で利用されます。

 

 

 

 

 



①臨床診断

 

医療従事者が患者の症状を評価し、

医師が適切な診断を下すための

ガイドラインとして利用されます。

 

 

 

 

 


②公衆衛生

 

疾病の発生率や有病率の統計を収集し、

保健政策の策定や

公衆衛生の監視に使用されます。

 

 

 

 

 


③医療保険

 

診療報酬の請求や

保険適用の基準として利用され、

医療サービスの提供において

重要な役割を果たします。

 

 

 

 

 


④研究

 

精神障害や身体疾患に関する研究において、

統一された診断基準を使用することで、

データの比較や分析を容易にします。

 

 

 

 

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ICD-11の利点と課題

 

 

 

①ICD-11の利点

 

 

包括性

 

55,000以上の疾病や

健康状態が分類され、

最新の医療情報に対応しています。

 

 

 

 

 


デジタル化

 

オンラインでアクセス可能で、

電子カルテシステムとの統合が容易です。

 

 

 

 

 


多次元的アプローチ

 

複数の情報を含めることができるため、

詳細な診断が可能です。

 

 

 

 

 


②ICD-11の課題

 

 

導入コスト

 

新しいシステムへの移行には

時間と費用がかかる場合があります。

 

 

 

 

 


教育とトレーニング

 

医療従事者が新しい分類システムを

習得するための教育が必要です。

 

 

 

 

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世界保健機関(WHO)が作成した国際疾病分類の第11版である、ICD-11についての結論

 

 

ICD-11は、

世界保健機関(WHO)が作成した

国際的な疾病分類システムであり、

疾病や健康状態の診断を標準化し、

統計の収集と分析、]

保健政策の策定において

重要な役割を果たします。

 

 

 

 

デジタル化され、

多次元的なアプローチを採用したICD-11は、

現代の医療ニーズに

対応するために設計されており、

医療従事者や研究者にとって

不可欠なツールとなっています。

 

 

 

 

しかし、その導入には

一定のコストと教育が必要であり、

これらの課題に対応することが求められます。

 

 

 

 

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