聴覚ワーキングメモリに必要な音韻論的処理とは…

 

 

 

 




音韻論的処理

(phonological processing)とは、

言語の音声的側面を認識し、

操作する能力を指します。

 

 

 

 

この処理は、言語を学ぶ際や、

言語を使ってコミュニケーションを取る際に

重要な役割を果たします。

 

 

 

 

具体的には、

以下の三つの主要な要素から

成り立っています。

 

 

 

 

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①音韻識別(Phonological Awareness)

 

 

音韻識別とは、

言語を構成する音の単位(音素)を識別し、

それらがどのように組み合わさって

単語を形成しているかを

理解する能力です。

 

 

 

 

例えば、単語を音節や

個々の音素に分けたり、

韻を踏んでいる単語を

識別する能力が含まれます。

 

 

 

 

これにより、読み書きの学習において

非常に重要な基盤が築かれます。

 

 

 

 

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②音韻記憶(Phonological Memory)

 

 

音韻記憶とは、

聞いた単語の音韻情報を短期間保持し、

その情報を利用して

言語処理を行う能力です。

 

 

 

 

例えば、新しい単語を聞いたときに、

その音韻のパターンを記憶して

後で再生する能力がこれに当たります。

 

 

 

 

この能力は、

新しい語彙を学ぶときや

言語の理解に直接関係しています。

 

 

 

 

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③音韻アクセス(Phonological Retrieval)

 

 

音韻アクセスとは、

記憶している単語から

適切な音韻情報を

迅速に取り出す能力を指します。

 

 

 

 

言い換えれば、

頭の中の語彙から

正しい単語を見つけ出し、

それを口に出す過程です。

 

 

 

 

 

スムーズな会話や流暢な読み書きには、

この音韻アクセスのスピードと正確性が必要です。

 

 

 

 

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音韻論的処理の重要性

 

 

音韻論的処理は、

言語の発達、

特に読み書きのスキル獲得において

中心的な役割を担います。

 

 

 

 

音韻論的処理が困難な子どもたちは、

しばしば読み書きの障害

(例えば、ディスレクシア)

を持つことがあります。

 

 

 

 

そのため、早期の教育段階で

音韻識別能力を育てることは、

後の学業成功につながる重要なステップです。

 

 

 

 

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このように、音韻論的処理は

言語を扱う上での基本的な要素であり、

言語の各側面において重要な機能を果たしています。

 

 

 

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車 重徳

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