WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査における信頼区間とは一体どういう意味なのか?

 

 

 

 

 

ウェクスラー式 児童用 知能評価尺度 第5版

(WISC-V)や

心理テスト全般における

信頼区間とは、

 

ある個人の

真の得点が入る可能性の高い

得点の範囲を示す

統計的な構成要素である。

 

 

 

 

信頼区間は、

テスト固有の測定誤差や

ばらつきを考慮して、

 

テスト得点の周辺に

推定される範囲を示すものである。

 

 

 

 

これは、個人の得点の信頼性を表し、

その得点の精度を理解する方法です。

 

 

 

 

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信頼区間を理解する

 

 

子どもが、WISC-V(ウィスク5)検査を受験すると、

フルスケールIQ(FSIQ)得点、

指標得点、

下位検査の評価点を含む

一連の得点が得られます。

 

 

 

 

指標得点には

それぞれ信頼区間が設定されており、

通常90%または95%の信頼水準で表されます。

 

 

 

 

この信頼区間は、

子供がテストを複数回再受験した場合、

選択した信頼水準からすると、

90%または95%の実施において

真のスコアがこの範囲内に収まることを示唆している。

 

 

 

 



たとえば、ある子どもの

FSIQスコアが100で、

 

95%信頼区間が95~105の場合、

その子どもの真のIQスコアは

95~105の間にあると

95%確信できるということです。

 

 

 

 

この範囲は、

受験への不安や疲労、

あるいは人間の認知能力の

自然な変動といった

さまざまな要因によって

生じる可能性のある、

 

通常の成績の変動を

考慮したものです。

 

 

 

 

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信頼区間が重要な理由

 

 

 

①正確性と信頼性

 

信頼区間は、

単一のテストスコアが

個人の能力を

完全に表すものではない

ことを認めます。

 

 

 

 

信頼区間は、

範囲を示すことで、

子供の成績についての

より微妙な見方を提供し、

評価の正確性と信頼性を高めます。

 

 

 

 

 



②情報に基づいた意思決定

 

教育者、心理学者、

および保護者は、

信頼区間を使用して、

子供の教育計画、

介入の潜在的な必要性、

または特別なサービスの適格性に関して、

 

より多くの情報に基づいた決定を

下すことができます。

 

 

 

 

信頼区間は、

測定誤差に影響される可能性のある点

推定値のみに基づいて

決定されることがないようにします。

 

 

 

 

 



③ばらつきを理解する

 

信頼区間は、

テスト得点のばらつきを理解し、

どのような得点の変化が

能力の有意な変化を

本当に反映しているのか、

 

それとも通常の

ばらつきなのかについて、

現実的な予想を立てるのに役立ちます。

 

 

 

 

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信頼区間の適用

 

 

ある子供がWISC-V(ウィスク5)検査を用いて

学習障害の評価を受けた場合を

考えてみましょう。

 

 

 

 

その子どもの読解と数学に

重要な領域の指標スコアは、

特別支援教育の必要性を示すかもしれない

閾値に近いとします。

 

 

 

 

これらのスコアの信頼区間を調べることで、

評価チームは、その子のスコアが

本当に追加的な支援から

恩恵を受けるような

成績レベルを反映しているのか、

 

それとも標準的な発達が

期待される範囲内にあるのかを

よりよく判断することができます。

 

 

 

 

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信頼区間の限界

 

 

信頼区間は貴重なツールですが、

限界もあります。

 

 

 

 

信頼区間は、

得点の分布が正規であるという

仮定に基づいていますが、

 

母集団内のすべての個人

またはサブグループにおいて、

必ずしもそうであるとは限りません。

 

 

 

 

さらに、信頼区間は、

テスト実施や採点過程に

存在するかもしれない

系統的誤差を考慮しません。

 

 

 

 





心理検査において、

特にWISC-V(ウィスク5)検査の文脈では、

 

信頼区間はテストスコアの解釈において

重要な役割を果たします。

 

 

 

 

信頼区間は、

どのような心理学的測定にも

内在する不確実性を反映した

統計的範囲を提供し、

 

子どもの能力について

より信頼性の高い

微妙な理解を提供します。

 

 

 

 

信頼区間を考慮することで、

実践者はより多くの

情報に基づいた決定を下し、

 

子供の認知プロフィールを

真に反映した推奨を

行うことができます。

 

 

 

 

しかし、信頼区間の限界を認識し、

包括的な評価のために

他の評価情報と一緒に

使用することも重要です。


 

 

 

 

★★

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車 重徳

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