リバーミード行動記憶検査とは…

 

 

 

 

 

リバーミード行動記憶検査

(Rivermead Behavioural Memory Test, RBMT)は、

日常生活における

記憶障害の評価を

目的とした検査です。

 

 

 

 

この検査は、

実生活で遭遇するような

様々な記憶タスクを通じて、

 

個人の記憶機能を

総合的に評価することを可能にします。

 

 

 

 

RBMTは、

特に脳損傷後の患者や

神経変性疾患を持つ

個人の記憶機能の評価に有用です。

 

 

 

 

以下に、リバーミード行動記憶検査の

具体例を挙げ、

その構成と解釈について

詳しく説明します。

 




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リバーミード行動記憶検査の構成

 



リバーミード行動記憶検査は、

物の記憶、

顔の記憶、

方向の記憶、

メッセージの伝達など、

 

日常生活で必要とされる

様々な種類の記憶を

評価するタスクから

成り立っています。

 

 

 

 

具体的なタスクの例は

以下の通りです。

 

 

 

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①物の隠蔽と回収

 


検査官が被験者の視界内で

特定の物を隠し、

後にそれを回収するよう

指示します。

 

 

 

 

このタスクは、

日常生活で物を置いた場所を

覚えておく能力を評価します。

 

 

 

 

 



②顔と名前の記憶

 


被験者に

いくつかの顔の写真と

名前が提示され、

 

後にその名前を

顔と結びつけて

思い出すよう求められます。

 

 

 

 

このタスクは、

社会的な場面で

新しい人々に出会った際の

記憶能力を評価します。

 



 

 

 

③新聞記事の記憶

 


短い新聞記事を読ませ、

その内容を

後で再現するよう求めます。

 

 

 

 

このタスクは、

日々の情報を記憶し、

それを伝達する能力を評価します。

 

 



 

 

④メッセージの伝達

 


被験者に、

特定の時間に

特定のメッセージを

検査官に伝えるよう指示します。

 

 

 

 

このタスクは、

未来のイベントを計画し、

それを記憶しておく能力を

評価します。

 

 



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具体例

 



50歳の男性、Aさんが

脳卒中を経験した後、

記憶障害に関する評価のために

リバーミード行動記憶検査を受けました。

 

 

 

 

検査の結果、

Aさんは物の隠蔽と

回収のタスクでは

良好な成績を示しましたが、

 

顔と名前の記憶、

新聞記事の記憶に関しては

顕著な困難を示しました。

 

 

 

 

特に、新聞記事の

詳細な内容を

短時間で忘れてしまい、

 

メッセージの伝達タスクでも

指定された時間に

メッセージを伝えることができませんでした。

 

 

 


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解釈と応用

 



Aさんの検査結果は、

脳卒中によって

特定の記憶機能に

影響が出ていることを示しています。

 

 

 

 

物の位置を記憶する能力は

保たれているものの、

 

顔や名前、

読んだ内容の記憶に困難があり、

 

日常生活において

情報を適切に管理することが

難しい状態です。

 

 

 

 

この結果をもとに、

Aさんには個別の

記憶サポートプログラムが提供され、

 

日常生活における

記憶のサポートや

戦略を学ぶことが推奨されます。




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結論

 



リバーミード行動記憶検査は、

記憶障害のある個人が

日常生活で直面する

具体的な課題を模擬することで、

 

その人の記憶機能を

総合的に評価する有用なツールです。

 

 

 

 

この検査を通じて得られる情報は、

記憶障害のある患者のための

個別化されたリハビリテーション計画や

支援策を策定するための

貴重な手がかりとなります。
 

 

 

 

 

★★

発達障害ラボ

車 重徳

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