KABC-Ⅱ(カウフマン評価バッテリー第2版)とは…

 

 

 

 

 

KABC-Ⅱ(カウフマン評価バッテリー第2版)は、

アラン・S・カウフマンと

ナディーン・L・カウフマン

によって開発された知能検査です。

 

 

 

 

この検査は、

子どもたちの認知能力を

多角的に評価するために設計されており、

 

異なる文化的背景や

言語に属する子どもたちを

公平に評価することを目的としています。

 

 

 

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KABC-Ⅱの特徴

 

 

対象年齢

 

KABC-2は、

3歳から18歳までの

子どもを対象とした検査です。

 

 

 

評価の構造

 

この検査は、

子どもの認知プロセスを評価するために、

複数のサブテストから成り立っています。

 

 

 

 

主な評価領域は以下の通りです:

  • 知識
  • 流動的推理
  • 視覚処理
  • 長期記憶
  • 処理速度

 

 

文化的公平性

 

KABC-Ⅱは、

言語に依存しないテストを含むため、

異なる文化的背景を持つ

子どもたちに対しても

公平に評価することが可能です。

 

 

 

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KABC-Ⅱで分かること

 

 

全体的な知能指数

 

子どもの総合的な知能レベルを示します。

 

 

 

特定の認知能力

 

視覚処理、記憶、理解、推理など、

特定の認知機能の強みと弱みを特定できます。

 

 

 

学習障害の診断

 

学習障害のある子どもに対して、

その障害の性質と範囲を

明らかにするのに役立ちます。

 

 

 

教育計画の策定

 

子どもの認知的強みと弱みを

理解することで、

個別の教育計画や

介入戦略を策定する際の参考になります。

 

 

 

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具体例

 

 

例1: 学習障害のある8歳の子ども 

 

KABC-2を用いて評価することで、

この子どもの視覚処理能力や記憶力に

特定の弱みがあることが判明します。

 

 

 

 

これにより、個別の教育プランが策定され、

視覚支援や記憶技術のトレーニングが

含まれる可能性があります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

例2: 言語障害を持つ10歳の子ども 

 

言語に依存しないテストを使用することで、

この子どもの処理速度や流動的推理能力など、

言語能力以外の認知的強みを明らかにできます。

 

 

 

 

これは、教育計画を立てる際に、

言語障害を補うための

別の強みに焦点を当てるのに役立ちます。

 

 

 

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結論

 

KABC-Ⅱは、

子どもの認知能力を

総合的に評価し、

 

その結果を

教育計画や

治療介入に活用することができる

知能検査です。

 

 

 

 

この検査は、

特に言語障害や

文化的背景が異なる子どもたちを

評価する際に有効であり、

 

個々の子どものニーズに合わせたサポートを

提供するのに役立ちます。

 

 

 

 

KABC-Ⅱは、

子どもの強みと弱みを理解し、

 

それに基づいた

個別化された対応を行うための

重要なツールです。

 

 

 

 

★★

発達障害ラボ

車 重徳

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